カルバハル退団で動くレアル・マドリード、インテルDFダンフリース獲得合意か? 右サイドバック補強の行方

レアル・マドリードが、長年右サイドバックとしてチームを支えてきたダニ・カルバハルの退団を受けて、インテルに所属するオランダ代表DFデンゼル・ダンフリースと合意に達したと報じられています。レアルはダンフリースの契約に盛り込まれた契約解除条項を行使し、右サイドバックの即戦力として迎え入れる方針だと伝えられています。

同時に、インテル側はダンフリース放出によって得る移籍金をもとに、今夏の補強ターゲットを21歳のイタリア代表新星DFに一本化していると報道されています。右サイドの「カルバハル後継者」を探すレアル、そして財政面と戦力バランスの両立を図るインテル――。この一連の動きが、今夏の移籍市場における大きな注目トピックとなっています。

デンゼル・ダンフリースとは? プロフィールとプレースタイル

まずは、今回のニュースの中心人物となっているデンゼル・ダンフリースについて整理しておきましょう。

  • フルネーム:デンゼル・ユスティス・モーリス・ダンフリース
  • 生年月日:1996年4月18日
  • 出身:オランダ・ロッテルダム
  • ポジション:ディフェンダー/ミッドフィルダー(主に右サイド)
  • 現所属:インテル・ミラノ(セリエA)
  • 代表歴:オランダ代表

ダンフリースは、右サイドをダイナミックに上下動できるタイプの選手で、強靭なフィジカルとスプリント能力が持ち味です。オランダ代表やインテルでは、主に右サイドバック右ウイングバックとして起用されており、守備だけでなく攻撃参加の回数も多く、サイドからのクロスやペナルティエリア内への飛び込みでチャンスをつくります。

ユーロやワールドカップなどの国際舞台でも存在感を発揮し、特に攻撃面でのインパクトから「攻撃的な現代型サイドバック」として評価されてきました。クラブレベルでは、オランダ国内での成長を経て、2021年にインテルへ移籍して以降、セリエAやチャンピオンズリーグの舞台で経験を積んでいます。

カルバハル退団後のレアルがダンフリースに注目した理由

レアル・マドリードにとって、カルバハルは長年にわたり右サイドを任せてきた信頼のベテランです。そのカルバハルがチームを離れることで、右サイドバックの即戦力補強は今夏の最重要テーマとなっていました。

レアルはすでに右サイドでプレーできる選手としてトレント・アレクサンダー=アーノルドのような選手にも注目していると報じられていますが、「アーノルドだけでは不十分ではないか」という見方も出ています。つまり、攻撃力に秀でた選手だけではなく、守備強度とフィジカルを兼ね備えたサイドバックを複数確保したいという考え方です。

そこで浮上したのがダンフリースです。ダンフリースは

  • 対人守備の強さ
  • 縦への推進力
  • 空中戦やフィジカルコンタクトでの優位性
  • オランダ代表・インテルでの豊富な経験

といった要素を兼ね備えており、「カルバハルの後釜」として比較的スムーズにフィットしやすいタイプと見られています。

さらに、インテルとの契約に契約解除条項が設定されていることも、レアルがターゲットとして本格的に動く後押しになりました。報道によれば、その解除条項はユーロ換算およびポンド換算で一定額に設定されており、行使すればクラブ間交渉を長引かせることなく獲得できる条件となっています。これにより、レアルは移籍金の見通しを立てやすく、予算計画も組みやすくなったと考えられます。

ダンフリース側の契約状況と解除条項

ダンフリースはインテルとの契約において、一定額を支払えば他クラブへの移籍が可能となる買い取り(解除)条項を持っていると報じられています。この条項により、これまでもバルセロナ、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドなど複数のビッグクラブが関心を示してきたと伝えられてきました。

別の報道では、この解除条項は2000万ポンド程度で、期限付きで有効だとされており、比較的手の届く金額であることが推察されています。こうした契約条件は、多額の移籍金が必要なスター選手と比べて、リスクとコストのバランスが取りやすい対象としてクラブにとって魅力的です。

レアルが今回、この解除条項を行使することでインテル側の意向にかかわらず交渉を成立させることが可能になり、移籍実現に向けて一気に現実味が増したと見られています。

インテルの動き:ダンフリース放出と新星DFへの一本化

一方で、放出側となるインテル

インテルは以前から、選手売却によって財源を確保し、その資金で次世代のタレントを獲得する方針を取ってきました。ダンフリースにもヨーロッパ各国のクラブが関心を寄せており、レアル・マドリードもその一つとして名前が挙がってきた経緯があります。

今回の報道では、インテルはダンフリースの移籍によって得る収入を元手に、今夏の補強ターゲットを21歳のイタリア代表DFに一本化しようとしていると伝えられています。その移籍金は、およそ93億円規模

この若手DFはイタリア代表にも名を連ねる「新星」とされ、将来的にディフェンスラインの中心を担う可能性を秘めた存在だと評価されています。インテルが補強の「第1選択肢」としてこの選手に集中する理由としては、

  • 年齢が若く、長期的な戦力として計算できること
  • すでにイタリア代表で経験を積んでいること
  • 現在のインテルの守備陣との相性やシステムへの適合度が高いと見られていること

などが挙げられます。つまり、ダンフリースを放出しても、同時に将来性の高いDFを確保することで、チームとしてのクオリティを中長期的に維持しようとする考え方です。

レアルが狙う右サイドバックは3人? ダンフリースの位置づけ

カルバハル退団後の「右サイドバック問題」に直面しているレアル・マドリードは、今夏の補強として3人の候補をリストアップしているとも報じられています。その中に、すでに世界的な評価を確立しているアーノルドとともに、ダンフリースが含まれている形です。

報道によると、レアルは

  • 攻撃力に優れたサイドバック
  • 守備的バランスを取れる堅実な選手
  • フィジカルや空中戦に強い選手

といった特徴を複数名で補い合う形を想定しているとされ、1人のスター選手だけに依存するのではなく、シーズンを通して安定したパフォーマンスを維持するための「層の厚さ」を重視していると考えられます。

この点で、ダンフリースは

  • 堅実な守備
  • 走力とパワー
  • インテンシティの高い試合への適応力

を評価され、アーノルドのような「ゲームメイカー型サイドバック」とは違ったタイプとして、チーム内のバランスを取る上で重要なピースと見なされている可能性があります。

インテルとレアル、それぞれにとってのメリットとリスク

今回のダンフリース移籍報道を、インテルとレアル・マドリードそれぞれの立場から見てみましょう。

インテル側のメリット

  • 財政面の改善: ダンフリースの移籍金によって、クラブ財政の健全化や他ポジションの補強資金を確保できる。
  • 若手有望株の獲得: 約93億円規模の投資で21歳のイタリア代表DFを獲得できれば、将来性豊かな戦力を手に入れられる。
  • 世代交代の推進: 守備陣の平均年齢を下げ、数年先を見据えたチーム作りが進む。

インテル側のリスク

  • 即戦力の流出: ダンフリースは右サイドで実績を積んだ選手であり、放出直後は戦力ダウンが避けられない。
  • 新加入選手の適応: 若手DFがすぐにセリエAやインテルのスタイルにフィットする保証はなく、時間がかかる可能性がある。

レアル側のメリット

  • カルバハルの後継者確保: 経験豊富な代表クラスの右サイドバックを確保できる。
  • バランス型の補強: アーノルドのような攻撃的な選手と、ダンフリースのようなフィジカル型の選手を組み合わせることで、様々な試合展開に対応可能。
  • 契約解除条項による予測可能なコスト: 市場価格が高騰する中、条項により移籍金が明確で、交渉の長期化を避けられる。

レアル側のリスク

  • リーガへの適応: セリエAやオランダからラ・リーガへの移籍では、守備の傾向や審判基準の違いへの適応が必要になる。
  • 攻撃面での期待値: カルバハルやアーノルドと比較したとき、ビルドアップや創造性の面でどこまで貢献できるかは未知数な部分もある。

今後の焦点:正式発表とインテルの補強完了まで

現時点で報じられている内容は、「レアルとダンフリースが合意」「契約解除条項を行使へ」「インテルは新星DFにターゲットを一本化」といった段階であり、クラブからの正式発表が待たれる状況です。

今後の焦点としては、

  • レアル・マドリードがダンフリースの契約解除条項をいつ正式に行使するのか
  • インテルが狙う21歳イタリア代表DFとの交渉がどこまで進んでいるのか
  • レアルが残る2人の右サイドバック候補とどう折り合いをつけるのか

といった点が挙げられます。特に、インテル側の補強はダンフリースの移籍金を前提としていると見られるため、ひとつの移籍が連鎖的に市場全体に影響を与えていく可能性があります。

右サイドバックというポジションは、現代サッカーにおいて攻守両面に大きな影響を与える重要な役割です。カルバハル退団で空いた大きな穴を、レアルがダンフリースという新戦力でどのように埋めるのか。そして、インテルが新たな若手DFを軸にどのような守備陣を構築していくのか。今夏の移籍市場のなかでも、非常に注目度の高いテーマと言えるでしょう。

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