台風7号・8号接近で東名高速道路などに「通行止めの可能性」 NEXCOが注意呼びかけ
台風7号と台風8号の接近に伴い、東名高速道路をはじめ首都圏・中部地方の高速道路で、広い範囲で通行止めとなる可能性があると中日本高速道路(NEXCO中日本)などが発表しました。各社は「不要不急の移動は控え、最新の交通情報を確認してほしい」と強く呼びかけています。
台風の影響による「通行止め可能性」の公式発表
NEXCO中日本は、2026年6月26日正午、「台風7号等の影響による通行止め可能性区間のお知らせ(第2報)」を公表しました。6月27日以降、東名高速道路(E1)や新東名高速道路(E1A)、中央自動車道などの複数区間で同時に通行止めが発生するおそれがあるとしています。
この「通行止め可能性のお知らせ」は、台風や大雨の影響で事前に通行止めを行う可能性が高い区間を、あらかじめ利用者に伝えるためのものです。
大雨や強風による土砂災害、路面冠水、横風による横転事故などのリスクを減らし、事故や立ち往生を未然に防ぐ目的があります。
東名・新東名など、広範囲で同時通行止めの懸念
NEXCO中日本によると、台風7号や活発化した梅雨前線の影響により、首都圏から中部地方にかけての高速道路網に大きな影響が出る可能性があります。
特に、27日以降は東名高速や新東名高速、中央道、中部横断自動車道などで、同時多発的に通行止めとなるおそれがあり、東京方面を含む広いエリアで高速道路が一時的に「分断」されるリスクが指摘されています。
このためNEXCO中日本は、「東京方面への不要不急の移動は控えてほしい」と呼びかけるとともに、やむを得ず移動する場合でも出発時刻の変更や経路変更など柔軟な対応への協力を求めています。
通行止めの可能性がある主な区間
通行止めの具体的な発表内容は時間帯や気象状況によって変わる可能性がありますが、NEXCO中日本が示した「通行止めの可能性がある区間」の一例として、27日(土)午前中から対象となる見込みの区間が挙げられています。
主な対象は、以下のような東名高速・新東名高速を中心とした区間です。
- E1 東名高速道路(上下線):大井松田IC ~ 沼津IC 付近など
- E1A 新東名高速道路(上下線):伊勢原JCT ~ 新秦野IC 付近
- E1A 新東名高速道路(上下線):新御殿場IC ~ 長泉沼津IC 付近
- E1A 新東名高速道路(上下線):新静岡IC ~ 豊田東JCT 付近
- E52 中部横断自動車道(上下線):六郷IC ~ 増穂IC 付近
これらの区間は、台風接近時に強い雨や風が集中しやすいエリアで、土砂災害や路面状況の悪化が懸念されている地域です。
また、国土交通省も、静岡県内の東名・新東名および管内の国道などで、一部区間で通行止めとなる可能性があるとして警戒を呼びかけています。
「事前通行止め」とは?安全確保のための措置
近年の台風や線状降水帯による大雨被害を踏まえ、国土交通省やNEXCO各社は、重大な被害が出る前の段階で通行止めを行う「事前通行止め」を積極的に実施しています。
事前通行止めの特徴は次の通りです。
- 気象庁の予報や雨量予測に基づき、危険が高まる前に通行止めを開始する
- 土砂崩れ・冠水・強風による事故などを未然に防ぎ、利用者の安全を優先する
- 被害発生後の「長時間の通行止め」や大規模な渋滞・立ち往生を避ける狙いがある
このため、「まだ雨がそれほど強くないのに通行止めになる」という状況も起こり得ますが、これは想定されるリスクを先回りして回避するための対策です。
利用者としては、「なぜもう止めるのか」と感じる場面もあるかもしれませんが、命と安全を守るための措置であることを理解しておくと安心です。
首都圏・中部の高速道路で20区間以上が対象となる可能性
報道各社によると、台風7号と台風8号の影響により、27日には東名・新東名などを含む20区間以上の高速道路で通行止めの可能性があるとされています。
対象エリアは、関東・東海・中部を中心とした広範囲に及び、首都圏から地方への移動だけでなく、地方から首都圏へ向かう上り線にも影響が出る恐れがあります。
特に、週末にかけての移動や、帰省・レジャー・ビジネスでの長距離移動を計画している人にとっては、大きな交通影響となる可能性があります。
報道では、各社が繰り返し「不要不急の通行を控えるように」と呼びかけており、計画の見直しも含めて検討する重要性が示されています。
高速バスなど公共交通機関への影響
高速道路の通行止めは、マイカーだけでなく高速バスや長距離バスの運行にも影響します。
実際に、台風7号・8号の影響を受け、東名高速を経由する高速バスの一部で運休や迂回運行の予定が案内されています。
JRバスなどでは、台風接近に伴う予防的通行止めや交通規制によって、東京・新宿~京阪神方面を結ぶ「東名高速系統」の便について、運休やダイヤの変更が生じるケースがあります。
高速バスを利用する予定の方は、各社の公式サイトや予約サイトで最新の運行情報を確認し、運休や出発時刻変更の有無に注意してください。
利用者がとるべき対策・心構え
今回のように、台風による通行止めの可能性が事前に発表されている場合、私たち利用者も早めの準備をしておくことが大切です。
ここでは、東名高速道路などを利用する際に特に気をつけたいポイントをまとめます。
1. 不要不急の移動はできるだけ控える
NEXCO中日本や国土交通省は一貫して、「不要不急の移動は控えてほしい」と呼びかけています。
台風接近時の高速道路利用は、視界不良・横風・路面悪化・通行止めによる迂回・渋滞など、多くのリスクが重なります。
特に、レジャーや観光など、日程の変更が可能な用件であれば、日を改める・オンラインで代替するなど、移動そのものを見直すことも検討してみてください。
2. やむを得ない移動は「時間とルートに余裕」を
どうしても移動が必要な場合は、次の点に注意すると安心です。
- 出発前に最新の交通情報をチェック:NEXCOや日本道路交通情報センターの情報を確認しましょう。
- 早めの出発を心がける:天候が悪化する時間帯を避けることで、リスクを少しでも減らせます。
- 一般道への迂回も想定:高速が通行止めとなった場合、一般道が混雑する可能性が高いことを念頭に置きましょう。
- ガソリン・充電は多めに:渋滞や迂回で走行距離が伸びることを考え、余裕を持って補給しておきましょう。
3. 気象情報と道路情報を「セット」で確認
台風接近時は、気象情報(雨・風・進路)と、道路情報(通行止め・チェーン規制など)を組み合わせて見ることが重要です。
例えば、雨雲レーダーで「これから数時間で大雨が予想される」エリアと、NEXCOの通行止め可能性区間の情報を重ねて見ることで、どの時間帯・どのルートが特に危険かをイメージしやすくなります。
4. 高速道路SA・PAでの長時間滞在を想定
通行止めが実際に発生した場合、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)での待機を余儀なくされるケースがあります。
そのため、以下のような準備をしておくと安心です。
- 飲み物・軽食・お菓子など、簡単に食べられるもの
- スマートフォンの充電器・モバイルバッテリー
- 毛布や上着など、長時間の待機に備えた防寒・防寒具
- 子ども連れの場合は、暇つぶし用の絵本やおもちゃ
こうした備えがあるだけで、突然の通行止めや長時間待機のストレスをぐっと軽減できます。
東名高速道路利用者へのメッセージ
東名高速道路は、首都圏と中部・関西方面を結ぶ大動脈であり、物流・ビジネス・観光など、さまざまな目的で多くの人が利用しています。
そのため、今回の台風7号・8号の影響による「広範囲での通行止めの可能性」は、多くの方の日常生活や経済活動にも影響を及ぼすおそれがあります。
一方で、高速道路事業者や行政機関は、利用者の命と安全を最優先に、事前通行止めや情報発信を行っています。
利用者側も、「早めの情報収集」と「無理をしない移動判断」を心がけることで、お互いの安全を守ることにつながります。
東名高速道路や新東名高速道路を利用予定の方は、最新の通行止め情報や気象情報をこまめにチェックし、状況に応じて柔軟に予定を見直すことを検討してみてください。
少しの準備と慎重な判断が、大きなトラブルや危険を避ける力になります。




