なえなのさん、地元・御殿場市の新入職員を激励 インフルエンサー目線で「個性ある発信を」
インフルエンサーでタレントのなえなのさんが、地元である静岡県御殿場市の新入職員に向けてエールを送りました。
市役所で行われた新人向けの講話にサプライズ登場し、自身のインフルエンサーとしての経験をもとに、SNSを活用した情報発信のコツや、公務員としての広報のあり方について、やさしい言葉で助言しました。
「せっかく発信するなら、個性ある発信で目立ってほしい」。
なえなのさんは、御殿場市の魅力を全国に伝えてきたインフルエンサーとしての視点から、若い職員たちに向けてこう呼びかけました。
地元・御殿場市を応援するインフルエンサーとして
なえなのさんは、動画投稿やSNSで人気を集めたインフルエンサーで、テレビや雑誌などさまざまなメディアでも活躍しています。
出身地である御殿場市からは「御殿場応援大使」に任命されており、市のPRやイベントなどにも参加し、地元の魅力発信に力を入れてきました。
御殿場市では、若い世代に向けた情報発信や、市の魅力をより分かりやすく伝える広報のあり方が課題となっていました。
そこで市は、新たに採用された職員向けの場に、応援大使でもあるなえなのさんを招き、「SNS時代の情報発信」について学ぶ機会を設けました。
臨時市長講話にサプライズ登場、新入職員も驚きと笑顔
今回の企画は、市側が用意した臨時市長講話の中で行われました。
市長の話が進む中、会場に突然なえなのさんが姿を現すと、新入職員からは驚きの声とともに、自然と笑顔がこぼれました。
普段、画面越しに見ているインフルエンサーが目の前に現れ、しかも同じ御殿場出身ということもあって、会場にはどこか親近感のある温かい空気が流れました。
なえなのさんは緊張気味の新入職員に、「そんなにかしこまらなくて大丈夫ですよ」と声をかけ、会場の雰囲気をやわらげながら、自身の話をゆっくりと始めました。
「個性ある発信で目立って」インフルエンサー目線のアドバイス
講話の中でなえなのさんが特に強調したのが、「個性」と「共感」の大切さです。
SNSで情報を届けるときに、ただ事実を並べるだけではなく、そこに人柄や想いが乗ることで、ぐっと心に届きやすくなると話しました。
- 情報を「自分の言葉」で伝えること
- 見る人が知りたいポイントを意識すること
- 写真や動画の「ちょっとした工夫」で印象が変わること
例えば、市のイベントや観光スポットを紹介するときも、
「開催日時と場所を並べるだけではなく、何が一番の魅力なのか、自分ならどこにワクワクしたかを、ひと言でもいいから添えてほしい」とアドバイスしました。
このように、公的な情報の正確さを保ちつつ、温度感のある発信を心がけることで、市民や観光客の心に届きやすくなると語りました。
SNS時代の自治体広報「ただ発信するだけでは届かない」
また、なえなのさんはSNS時代の広報の難しさにも触れました。
情報があふれている現在、「ただ公式アカウントで発信しているだけでは、なかなか見てもらえない」と指摘し、「目にとまる工夫」の必要性を伝えました。
- 画像の色味や構図を少し意識する
- 最初の一文で「おっ」と思ってもらえるような書き方を試してみる
- 若い世代がふだん使っている言葉を、ほどよく取り入れる
こうした工夫は、特別な技術がなくても、職員一人ひとりの工夫や感覚で少しずつ取り入れられると説明しました。
ただし、自治体として発信する以上、「正確さ」「公平さ」「品位」を守ることは大前提であり、そのうえでできる範囲の遊び心や個性を大切にしてほしいと呼びかけました。
「地元だからこそ分かる魅力を言葉にしてほしい」
御殿場市の応援大使として活動してきた経験から、なえなのさんは地元目線の魅力発信の重要性も語りました。
観光客向けの視点だけではなく、普段から御殿場で暮らしている人だからこそ気づける良さを、もっと外に向けて伝えていくべきだと話しました。
例えば、「富士山がきれいに見える日常の風景」や「地元のお店のあたたかさ」など、
暮らしている人にとっては当たり前すぎて見過ごしてしまいがちな光景こそ、外から見るととても魅力的に映ることが多いといいます。
なえなのさんは、「そうした『当たり前の良さ』をすくい上げて発信できるのは、まさに市役所の職員や地元で働く人たちだ」と、新入職員に期待を寄せました。
新入職員へのエール「失敗をおそれず、試しながら成長して」
新年度から公務員として働き始めた新入職員にとって、情報発信の仕事は初めての経験というケースも少なくありません。
なえなのさんは、自身も最初は試行錯誤の連続だったと振り返りながら、「うまくいかないことがあっても、そこから学べば大丈夫」と励ましの言葉をかけました。
また、「SNSの反応に一喜一憂しすぎないこと」も大切だと話しました。
「いいねの数やコメントの量だけがすべてではなく、伝えるべき人にきちんと届いているかを意識してほしい」と述べ、
数値だけにとらわれず、市民目線を忘れない広報でいてほしいとメッセージを送りました。
御殿場市が目指す「若い力を生かした情報発信」
今回の講話は、御殿場市が進める広報力の強化と、若手職員の育成の一環として行われました。
市としても、デジタル化の進展やSNSの普及に合わせて、情報発信の手法を見直す必要があると考えており、若い世代の感性への期待が高まっています。
インフルエンサーという、これまで行政の研修ではあまり関わる機会のなかった立場の人から直接話を聞くことは、新入職員にとって大きな刺激となりました。
今後、彼らがそれぞれの持ち場で、市民に寄り添った情報発信に取り組んでいくことが期待されています。
「御殿場をもっと好きになってもらえる発信を」
講話の終盤、なえなのさんはあらためて地元への思いを口にしました。
自身が活動を続ける中で、「御殿場出身」というプロフィールが話題になることも増え、そのたびに地元の名前が全国で紹介されることに、うれしさと責任を感じてきたといいます。
「皆さんの発信がきっかけで、御殿場を知ってくれる人や、来てみたいと思う人が増えたらうれしいです」と語り、
「御殿場をもっと好きになってもらえるような発信を、一緒に考えていきましょう」と、新入職員と市の未来に向けた言葉で締めくくりました。
会場を後にする新入職員たちの表情には、緊張の中にもどこか明るさが見えました。
地元出身のインフルエンサーからのメッセージは、彼らにとって大きな励みとなり、これからの仕事への意欲を高めるきっかけになったようです。
インフルエンサーとして全国のファンに向けて発信を続けるなえなのさん。
その一方で、「御殿場応援大使」として地元を思う気持ちは変わりません。
新入職員たちが今後、それぞれの現場でどのような「個性ある発信」を形にしていくのか、御殿場市の挑戦に注目が集まっています。


