都営バスなど都営交通、夏制服にポロシャツ導入 熱中症対策を強化
東京都交通局は、都営バスや都営地下鉄などで働く職員の夏制服に、ポロシャツを新たに導入しました。熱中症を防ぐための対策で、従来の制服シャツとポロシャツを職員が自由に選べるようにし、暑い季節でも働きやすい環境づくりを進めます。
導入は6月1日から始まりました。東京都交通局によると、今回の取り組みは「更なる熱中症防止対策」の一環で、制服として着用してきたシャツに加えてポロシャツを採用したものです。
近年は夏の暑さが厳しくなっており、鉄道やバスの現場でも暑さ対策の見直しが進んでいます。都営交通では、乗客の安全を支える職員自身の体調管理も重要だとして、服装面から負担を減らす工夫を進めています。
都営バスでも導入、現場で選べる着用スタイル
今回のポロシャツ導入は、都営地下鉄だけでなく、都営バスを含む都営交通全体に広がる取り組みです。職員は、これまでの制服シャツとポロシャツのいずれかを選んで着用できます。
東京都交通局の発表では、ポロシャツの着用期間は4月1日から11月30日とされ、令和8年については6月1日からの導入となっています。 夏だけでなく、暑さの残る時期まで幅広く対応できるようにした形です。
現場では、日中の外気温が高い時間帯に乗務や案内、点検などの業務が重なります。こうした環境では、通気性のよい服装が働く人の負担を和らげることにつながります。今回の導入は、そうした実務上の必要性を踏まえたものといえます。
他の鉄道会社でも広がるポロシャツ制服
鉄道業界では、制服の見直しが相次いでいます。香川県のことでんは、電車の乗務員らの夏制服にポロシャツを取り入れ、熱中症対策を進めると報じられました。 また、小田急電鉄はユニクロと連携し、全駅係員の夏制服に「エアリズム」のポロシャツを導入すると発表しています。
小田急電鉄の事例では、従来の制服が暑さの中でかえって見苦しく見えるのではないかという現場の課題意識も背景にありました。見た目の印象よりも、清潔感と快適さの両立を重視した動きとして受け止められています。
こうした流れは、単に服を軽くするだけではありません。乗客と接する仕事だからこそ、見た目の整った制服を保ちながら、同時に職員の健康も守る必要があります。ポロシャツは、その両方を満たす選択肢として注目されています。
働きやすさと安全を両立する狙い
東京都交通局は、今回の導入について、熱中症防止だけでなく、より働きやすい職場環境の実現も目的に挙げています。 暑さが年々厳しさを増すなか、現場で働く人が無理なく勤務できることは、公共交通を安定して支えるうえで欠かせません。
バスや鉄道の仕事は、長時間の屋外対応や乗客案内、運転業務など、体力的な負担が大きい場面が少なくありません。そのため、制服の変更は見た目の話にとどまらず、健康管理の一部として位置づけられています。
都営交通では、今後も職員が安心して働ける環境づくりを続ける考えです。 夏の暑さに備えた今回のポロシャツ導入は、利用者に安全で安定したサービスを届けるための、現場目線の取り組みといえます。




