日産、新型「キックス」を発表 細かな設定で“自分に合うSUV”を目指す

日産自動車は、新型「キックス」を発表した。コンパクトSUVの定番モデルとして知られるキックスは、今回の新型で使い勝手や快適性をさらに意識した仕上がりとなっており、同社のSUV戦略の中でも注目度の高い一台になっている。

今回の話題は、新型キックスの発表にとどまらない。海外では日産の「ムラーノ」がレビューで取り上げられ、CVT廃止快適性が高く評価された。一方で、新型キックスについては「40代後半のお父さん」に刺さるSUVなのかという切り口で、ユーザー設定の細かさに注目が集まっている。いずれも、日産が“使う人の生活に寄り添う車”をどう作るかを示す動きとして受け止められている。

新型キックスの注目点は「細かいユーザー設定」

新型キックスで特に話題になっているのは、やけに細かいとも言えるユーザー設定だ。車を単なる移動手段ではなく、日々の生活に合わせて使い分ける存在として設計しようとする意図が見える。

日産への取材では、この細かな設定の狙いについて、幅広いユーザーの使い方に応えたい考えがうかがえる。とくに、家族を乗せる機会が多く、通勤や買い物、週末の移動まで一台でこなしたい層にとって、設定の自由度は大きな魅力になりそうだ。

「40代後半のお父さん」に刺さるSUVという見方も、その特徴をよく表している。派手さよりも、毎日安心して使えること、操作がわかりやすいこと、そして自分の生活に合うよう調整できることが重視されているからだ。

ムラーノはCVT廃止と快適性が評価

日産のSUVをめぐっては、海外でムラーノのレビューも注目を集めた。そこで評価されたのが、CVTを廃止したことと、快適な乗り心地だ。

CVTは燃費面で広く採用されてきた方式だが、近年は走りの自然さや好みの面で賛否が分かれることもある。そのため、ムラーノのように快適性を前面に出したモデルが評価されるのは、日産のSUVづくりにおいて重要なヒントになる。

キックスの新型発表とムラーノの海外評価を並べて見ると、日産がSUVに求められる価値を多面的に探っていることがわかる。ひとつは日常で使いやすいコンパクトさ、もうひとつは上質な乗り味と快適性だ。

日産SUVが重視するのは「わかりやすさ」と「居心地」

今のSUV市場では、見た目の迫力だけでなく、運転のしやすさ車内の居心地が重視されている。新型キックスとムラーノの話題は、その流れを日産がしっかり意識していることを示している。

新型キックスでは、細かなユーザー設定によって使い手の好みに寄せ、ムラーノではCVT廃止と快適性で長く乗りたくなる魅力を打ち出す。方向性は異なるが、どちらも「運転する人が納得できるか」を重視している点は共通している。

とくにコンパクトSUVは、購入層が広く、家族向けにも個人向けにも選ばれやすい。そのため、性能の高さだけでなく、どれだけ生活に馴染むかが評価の分かれ目になる。新型キックスは、その点で日産らしい実用志向を強く打ち出したモデルと言えそうだ。

今回の新型キックス発表は、日産がSUVの中でどのように個性を作るのかを示す出来事として受け止められている。細かな設定に込められた狙いや、海外で評価されたムラーノの快適性は、今後のSUV選びでも注目されるポイントになりそうだ。

参考元