『HUNTER×HUNTER』累計1億部へ――最新39巻発売とジャンプ掲載再開で再び脚光
冨樫義博さんの人気漫画『HUNTER×HUNTER』が、シリーズ累計発行部数1億部という大きな節目に到達しようとしています。最新39巻の発売と、週刊少年ジャンプ誌面でおよそ1年半ぶりとなる最新話の掲載が決まり、長年のファンにとっては待望のニュースとなりました。
累計1億部突破へ――長寿人気作が到達した大台
『HUNTER×HUNTER』は、1998年から週刊少年ジャンプで連載が始まった冒険ファンタジー漫画です。作者は『幽☆遊☆白書』でも知られる漫画家・冨樫義博さん。連載開始から四半世紀近くが経った今もなお高い支持を集め、単行本の売れ行きは堅調に伸び続けてきました。
シリーズ累計発行部数は、2022年7月時点で8400万部を突破していたことが公表されています。その後も既刊の販売とデジタル版の伸びに加え、新刊の発売を追い風に部数を重ね、ついに1億部の大台に到達したと報じられています。日本の漫画史の中でも、累計1億部を超える作品は限られており、『HUNTER×HUNTER』はその「1億部作品」の一員となりました。
1億部達成に関連して、記念プロジェクトの実施やキャンペーンが各種メディアで告知されるなど、作品の存在感は改めて大きくクローズアップされています。長い休載期間を挟みつつも、多くの読者が根強く作品を支え続けた結果と言えるでしょう。
最新39巻発売――表紙は人気キャラクター「ヒソカ」
今回の話題の中心となっているのが、コミックス最新刊となる第39巻の発売です。集英社の少年ジャンプ公式サイトによると、『HUNTER×HUNTER』39巻は2026年7月3日(金)に発売予定と案内されています。新刊の告知はファンの間で早くから話題になり、予約や電子版の配信にも注目が集まっています。
最新39巻の表紙を飾るのは「ヒソカ」。トランプを用いた戦闘スタイルと独特の価値観で人気を集めるキャラクターで、主人公・ゴンたちとは異なる軸で物語に関わり続けてきました。表紙にヒソカが大きく描かれることにより、最新巻では彼の動向にも大きな注目が集まっています。
物語の舞台は現在、「王位継承戦」と呼ばれるストーリーラインの真っただ中です。カキン王国の王位をめぐって、多数の王子とその守護霊獣、そして護衛や念能力者たちが入り乱れる群像劇が展開されています。この混沌とした戦いの渦中に、ハンター協会のメンバーだけでなく、幻影旅団やマフィアといった勢力も関わり、それぞれの思惑が交錯しています。
最新39巻では、こうした王位継承戦の進展に加え、ヒソカがどのように暗躍し、誰と対峙していくのかが大きな見どころとなります。「ハンター」「旅団」「マフィア」という、作品の核となってきた勢力が一堂に会することで、物語の緊張感はより一層高まっています。
週刊少年ジャンプに約1年半ぶり最新話掲載
累計1億部到達と最新39巻発売のタイミングに合わせて、週刊少年ジャンプ誌面での最新話掲載再開も報じられています。今回はおよそ1年半ぶりの最新話掲載となり、誌面に『HUNTER×HUNTER』が戻ってくることは読者にとって大きなニュースです。
『HUNTER×HUNTER』は、作者・冨樫さんの体調面もあり、これまでも長期休載を挟みながら連載が続けられてきました。それでも、再開のたびにジャンプの読者アンケートで上位を獲得するなど、連載再開は毎回大きな話題となってきました。今回の再開も、王位継承戦の続きや登場キャラクターたちの動向を見守ってきたファンにとって、まさに「待ち続けた瞬間」と言えるでしょう。
最新話では、コミックス39巻で描かれる内容に直結するエピソードが展開されるとみられます。継承戦に関わる王子たちの駆け引き、十二支んをはじめとするハンター協会メンバーの動き、幻影旅団の狙い、そしてヒソカの次なる標的など、気になる要素は枚挙にいとまがありません。先の展開については誌面の公開を待つしかありませんが、再びジャンプの目次に『HUNTER×HUNTER』のタイトルが並ぶこと自体が、ファンにとっては感慨深い出来事となっています。
『HUNTER×HUNTER』とは――あらためて作品の魅力を振り返る
今回のニュースを機に、『HUNTER×HUNTER』をまだ読んだことがない方が作品に触れる機会も増えそうです。ここで、作品の概要と魅力をあらためて簡単に振り返ってみます。
- 作品ジャンル:少年漫画・バトルファンタジー
- 連載開始:1998年、週刊少年ジャンプ
- 作者:冨樫義博
- 略称:H×H(エイチ・エックス・エイチ)
- 発行形態:紙の単行本とデジタル版を含む累計で1億部へ
物語は、主人公の少年・ゴン=フリークスが、幼い頃に別れた父を探すため、プロフェッショナルな「ハンター」を目指すところから始まります。ハンター試験編、天空闘技場編、幻影旅団が登場するヨークシンシティ編、グリードアイランド編、壮大な敵との戦いが描かれるキメラ=アント編など、多彩なストーリーラインが特徴的です。
特に念能力によるバトルは、単なる力比べではなく戦略性と心理戦が重視されており、ルールの読み合いや能力の相性を活かした駆け引きが読者から高く評価されています。また、主人公サイドだけでなく、敵役や脇役の人物像にも深みがあり、行動原理や価値観の違いが物語に厚みを与えています。
連載が進むにつれ、単純な「善と悪」の対立だけでは語れないドラマが増え、キャラクターたちの選択の重さや、世界そのものの謎に迫る描写が増えていきました。王位継承戦編では、さらに政治的な駆け引きや権力闘争が描かれ、これまで以上に複雑な群像劇として展開されています。
ヒソカ、幻影旅団、マフィア――群像劇を彩るキャラクターたち
39巻の表紙にもなっているヒソカは、シリーズを通して強烈な存在感を放つキャラクターの一人です。ゴンに「いつか最高の状態になったときに戦いたい」と執着を見せるなど、彼独自の美学のもとで行動する姿が印象的です。幻影旅団との戦闘や、彼自身の過去にまつわる情報など、物語の重要な局面でしばしば登場してきました。
幻影旅団は、ヨークシン編などで大きな役割を果たした盗賊団で、それぞれが強力な念能力を持つ集団です。団長・クロロ=ルシルフルをはじめ、個性的なメンバーが揃っており、その目的や内面についても多くの読者が関心を抱いてきました。王位継承戦では、彼らの動きが再び物語に大きな影響を及ぼしています。
さらにマフィアや地下社会の勢力も、王位継承戦編では欠かせない存在です。武力や念能力だけでなく、情報網や資金力を駆使した駆け引きが描かれ、単なるバトル漫画の枠を超えた人間ドラマを生み出しています。ハンター協会、旅団、マフィアという三者が、利害の一致と対立を繰り返しながら物語を複雑に絡み合わせていくのが現在の展開の特徴です。
長期連載と休載を経てもなお支持され続ける理由
『HUNTER×HUNTER』が累計1億部へと到達した背景には、作品そのものの魅力に加え、休載と連載再開を繰り返しながらも読者が離れなかったという事実があります。冨樫さんの体調面により、連載が不定期となることは読者にとって不安要素でもありますが、その一方で新たな話数が掲載されるたびに大きな話題となり、単行本の売り上げも伸びていきました。
推理小説のような緻密な情報配置、心理戦を重視したバトル描写、そして予想を裏切る展開の連続が、「続きが読みたい」という気持ちを長年維持させてきた要因と考えられます。単行本を読み返すことで伏線を再確認したり、SNSやファンコミュニティで考察を共有したりする文化も根強く、作品が「読むだけ」にとどまらず、読者同士の交流の中心となっている点も特徴的です。
今回の1億部到達と最新39巻発売、そしてジャンプ誌面での最新話掲載再開は、こうした長年の読者の支持が一つの形となって表れた出来事と言えるでしょう。新たに読み始める人にとっても、これをきっかけに過去巻をまとめて楽しむ絶好の機会となりそうです。
これから『HUNTER×HUNTER』を読み始める方へ
これから『HUNTER×HUNTER』を読み始めてみたい方に向けて、簡単な楽しみ方のポイントをまとめます。
- まずは1巻から順番に読むことで、ゴンたちの成長を丁寧に追うことができます。
- 念能力が本格的に登場するのは中盤以降ですが、ルールや系統は作中で繰り返し説明されるため、じっくり読めば自然と理解できるようになっています。
- 各編ごとに雰囲気が変わるため、「ハンター試験編」「ヨークシン編」「キメラ=アント編」など、自分の好きな雰囲気のエピソードを見つける楽しみがあります。
- 最新39巻・王位継承戦編から読み始める場合は、登場人物や勢力が多いため、巻末の登場人物紹介などを確認しながら読むと理解しやすくなります。
長い物語ではありますが、そのぶんキャラクターの数も多く、さまざまな価値観や生き方が描かれています。ヒソカのように一見不可解な人物ほど、物語が進むにつれて行動原理が見えてくることもあり、「理解できそうでできない」距離感もこの作品の魅力の一つです。
今回話題になっている39巻の発売と最新話掲載再開は、作品世界にもう一度飛び込むための良いタイミングです。過去巻を読み返しつつ、新しい展開をゆっくり追いかけていくことで、『HUNTER×HUNTER』ならではの緊張感とワクワクをあらためて味わえるでしょう。




