最新アイサイト搭載の2027年型スバル「BRZ」登場! BRZ/4WDスポーツハッチ/WRX STI Sport#が一気に動いたスバルスポーツ最新事情
スバルのピュアスポーツ「BRZ」に、先進安全装備を大きく進化させた2027年モデルが発表され、今秋にも米国で発売されます。
同じタイミングで、スバルの新たな4WDスポーツハッチバックや、FA24ターボを6速MTで操るWRX STI Sport# PROTOTYPEにも注目が集まっており、スバルの“走りのクルマ”が一斉に動き出した印象です。
この記事では、話題のBRZ 2027年モデルを中心に、スポーツハッチの「ハイパフォーマンスX バージョンII」、そしてWRX STI Sport# PROTOTYPEまで、スバルスポーツの最新トピックをやさしく整理して紹介します。
スバルBRZとは? 共同開発から育ってきたピュアスポーツ
スバル「BRZ」は、トヨタとの共同開発によって生まれたFR(後輪駆動)レイアウトの2ドアスポーツカーです。
低重心な水平対向エンジンと後輪駆動という組み合わせにより、ステアリング操作に対するクルマの反応が自然で、「思い通りに走らせる楽しさ」が多くのファンに支持されています。
現行型は2代目に当たり、発売から年を重ねるなかで細かな改良を重ねてきました。今回の2027年モデルは、デザインや基本性能を大きく変えるフルモデルチェンジではなく、いわゆる年次改良モデルですが、安全装備の進化を中心に、内容はかなり充実したものとなっています。
2027年モデルBRZの概要:米国で今秋発売へ
スバルのアメリカ法人は2026年6月4日、BRZの2027年モデルを正式発表しました。
発売市場はまず米国で、ディーラーへの入庫は2026年秋から順次開始される予定とされています。
価格はおおよそ以下のように公表されています。
- リミテッド(6速MT):3万6140ドル(約580万円)
- リミテッド(6速AT):3万6990ドル(約590万円)
- tS(6速MT):3万8770ドル(約620万円)
2026年モデルと比べて、価格は250〜410ドル程度の上昇にとどまっており、最新の安全装備を載せたことを考えると、比較的控えめな値上げに抑えられています。
グレード構成:リミテッドと「tS」の2本立て
2027年モデルのラインナップは、シンプルに2グレード構成です。
- Limited(リミテッド)
上質さとスポーティさをバランスさせたグレードで、BRZらしい軽快な走りと日常性の両立をねらったモデルです。 - tS(ティーエス)
「tS」は「tuned by STI」をルーツに持つ走り志向のグレードで、Brembo製ブレーキやSTIチューニングダンパーなどを採用し、サーキット走行も視野に入れた高いスポーツ性能を備えます。
特にtSは、ブレーキ性能や足まわりの強化により、連続するコーナーでの安定感や、ブレーキング時のコントロール性が高められているのが特徴です。
「ベースのBRZが楽しいからこそ、さらに攻めた仕様で乗りたい」というユーザーには、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
パワートレイン:2.4リッター水平対向+6速MT/6速AT
エンジンや基本的なメカニズムは、従来モデルから大きな変更はありません。
- エンジン:2.4リッター 水平対向4気筒(FA24系)
- 最高出力:228hp(約231PS)
- 最大トルク:184lb-ft
- トランスミッション:6速MTまたは6速AT
- 駆動方式:後輪駆動(FR)
全グレードに6速MTが設定され、一部グレードにはパドルシフト付き6速ATも用意されます。
さらに、すべてのモデルにトルセンLSD(リミテッドスリップデフ)が標準装備されており、コーナリング時のトラクション確保や、後輪駆動らしいコントロール性を高めています。
ボディサイズと基本パッケージは現行維持
今回の2027年モデルでは、ボディサイズやホイールベースなどの基本パッケージは従来と変わっていません。
- 全長:4265mm
- 全幅:1775mm
- 全高:1310mm
- ホイールベース:2575mm
このコンパクトなサイズと低い全高、適度なホイールベースにより、クイックで気持ちのよいハンドリング特性が実現されています。
「サイズ感を変えずに中身をアップデートする」というアプローチは、すでに完成度の高いパッケージを大切にしつつ、必要な部分を磨き続けるスバルらしい方針とも言えるでしょう。
今回の最大トピック:最新世代「アイサイト」搭載
2027年モデルのBRZにおける最大のニュースは、運転支援システム「アイサイト・ドライバーアシストテクノロジー」が最新世代
これまでのBRZに搭載されてきたアイサイトは2眼のステレオカメラでしたが、2027年モデルでは、そこに広角単眼カメラを追加した3眼構成となりました。
- 従来:2眼ステレオカメラ
- 新型:2眼ステレオカメラ+広角単眼カメラ=計3つのカメラ
この広角カメラの追加により、視野が大幅に拡大し、交差点での右左折時など、これまでよりも広い範囲の歩行者や自転車を検知できるようになったとされています。
スポーツカーであっても、日常の街乗りでの安全性を高めたいというニーズに、しっかり応えたアップデートと言えるでしょう。
リアパーキングセンサーも追加され実用性アップ
2027年モデルでは、安全・快適装備としてリアパーキングセンサーも新たに追加されました。
これは、後退時に障害物を検知してドライバーに知らせてくれる装備で、見切りがやや難しいクーペボディでも、駐車や車庫入れなどを安心して行えるようサポートしてくれます。
特に、スポーツカーに初めて乗るユーザーや、街中や立体駐車場をよく利用する人にとっては、ありがたい改良と言えるでしょう。
tSグレードには、このリアパーキングセンサーが標準装備
スポーツ性能を極めた「tS」グレード
BRZ tSは、サーキット走行も楽しみたいユーザーに向けた、よりハードな仕様となっています。
- Brembo製ブレーキシステムを採用し、高い制動力と耐フェード性を実現
- STIチューニングダンパーを装備し、コーナリング時の姿勢安定性と路面追従性を向上
- 6速MTのみの設定で、よりダイレクトな操作を志向
「ブレーキ」「サスペンション」「MT」という3つの要素を重点的に強化することで、エンジンスペックを変えずに一体感のある走りを実現しているのが特徴です。
エンジン出力は標準モデルと同じですが、ドライバーの操作に対するクルマの反応がよりシャープになることで、走らせたときの満足感は大きく変わってきます。
価格帯と日本への導入は?
先述のとおり、米国での2027年モデルの価格は3万6140〜3万8770ドル約579万〜621万円 為替の影響は大きいものの、年次改良で安全装備を大きく進化させたことを考えれば、総合的な価値は高まっていると言えるでしょう。
一方で、日本仕様への反映や発売時期については、現時点で公式な詳細は出ていません。
これまでも、米国仕様で先行導入された改良が、時間差をもって日本仕様に採用されてきた経緯があるため、今後の国内向け発表にも注目が集まります。
新たな4WDスポーツハッチバック「ハイパフォーマンスX バージョンII」にも注目
BRZと並んで話題になっているのが、スバルの新たな4WDスポーツハッチバックです。
詳細な車名は記事ごとに表現が異なるものの、なかでも「ハイパフォーマンスX バージョンII」と呼ばれるモデルが注目を集めています。
特徴として紹介されているのは、以下のようなポイントです。
- 4WD(AWD)レイアウトのスポーツハッチバック
- 6速MTと水平対向ターボエンジンの組み合わせによる力強い走り
- 大型ウイングを備えたスポーティなエクステリア
特に、近年はATやCVTが主流となるなかで、「MT×ターボ×4WD」という、かつてのスバルらしい組み合わせを前面に押し出した仕様は、クルマ好きから大きな関心を集めています。
ハッチバックボディならではの積載性や実用性も期待できることから、「家族で使えるスポーツモデル」としても注目している人が多いようです。
FA24ターボ+6速MTで話題の「WRX STI Sport# PROTOTYPE」
同時期に話題となっているのが、スバルの高性能セダン「WRX」をベースにした「WRX STI Sport# PROTOTYPE」です。
このプロトタイプでは、BRZと同系列のFA24型 2.4リッター水平対向4気筒ターボエンジンが搭載され、これを6速MTでダイレクトに操る楽しさが試乗レポートで語られています。
試乗記事では、スバルの小林PGM(プロジェクトゼネラルマネージャー)へのインタビューも行われ、開発の狙いや味付けについて、次のようなポイントが語られています。
- ドライバーが「走らせて楽しい」と感じるレスポンスの良さ
- MT操作とターボエンジンのトルク特性を合わせ込んだセッティング
- 日常域からワインディング、サーキットまで幅広いシーンを想定したチューニング
あくまでプロトタイプではあるものの、スバルが今後もMTスポーツに力を入れていく姿勢を示すモデルとして、ファンの期待は大きく膨らんでいます。
BRZ/4WDハッチ/WRX…スバルスポーツの共通テーマは「運転して楽しい」
今回取り上げたBRZ 2027年モデル、新たな4WDスポーツハッチバック、そしてWRX STI Sport# PROTOTYPEには、共通したテーマがあります。
それは、スバルが一貫して掲げてきた「運転して楽しいクルマ」という思想です。
- BRZは、FR+水平対向による軽快でナチュラルなハンドリング。
- 4WDスポーツハッチは、実用性と4輪で路面をつかむ安定感を両立。
- WRX STI Sport# PROTOTYPEは、ターボパワーとMT操作の楽しさを前面に打ち出しています。
そこに最新世代のアイサイトなど安全技術が組み合わさることで、かつては「スポーツカーは安全装備が少ない」「日常使いがしづらい」といったイメージを持っていた人でも、より安心して選べる時代になりつつあります。
これからBRZに興味を持った人へ
もしこの記事を読んでBRZに興味を持った方は、まずは一度ディーラーで実車をじっくり見て、可能であれば試乗してみることをおすすめします。
カタログスペックや写真だけでは分からないのが、ステアリングを切ったときの感覚や、シートに座ったときのフィット感、視界の広さ、そしてエンジン音や振動などの「フィーリング」です。
また、中古車市場でも、初期型から現行型まで幅広い年式のBRZが流通しており、予算や用途に合わせた選択もしやすくなっています。
「いつかスポーツカーに乗りたい」と考えている人にとって、BRZは入門としても、本気の1台としても魅力的なモデルだと言えるでしょう。



