TBSテレビ『SASUKE』が五輪の舞台へ――近代五種の新種目「オブスタクル」との協力強化とは
TBSテレビの人気番組『SASUKE』(海外名:Ninja Warrior)が、ついにオリンピック競技と本格的に連携する動きを見せています。
近代五種の新種目として採用された「オブスタクル(障害物レース)」と協力し、2028年ロサンゼルス五輪で「SASUKE」のデザインなどを活用できるライセンス契約が結ばれました。
ここでは、このニュースのポイントや背景を、スポーツや『SASUKE』にあまり詳しくない方にも分かりやすいように、やさしい言葉でまとめていきます。
『SASUKE』とは?TBSテレビが誇るモンスター番組
『SASUKE』は、1997年にスタートしたTBSテレビの大型スポーツ・エンターテインメント番組です。
参加者が、体力・バランス・瞬発力・集中力を総動員しなければクリアできない、数々の難関障害物(オブスタクル)に挑むことで知られています。
- 初回放送は1997年、長年にわたり特番として放送
- 一般の挑戦者からアスリート、芸能人まで幅広い出場者が参加
- 海外でも「Ninja Warrior」として放送され、世界的な人気コンテンツに成長
人間の限界に挑むドラマ性と、誰もがルールを理解しやすいシンプルさから、『SASUKE』は日本だけでなく、世界中の視聴者に愛されてきました。
近代五種とは?オリンピックの伝統競技のひとつ
近代五種は、オリンピック競技のひとつで、もともとは
- フェンシング
- 水泳
- 馬術
- レーザーラン(射撃+ランニング)
といった種目で構成されてきた競技です。
近代五種は、近代オリンピックの創設者クーベルタン男爵が「近代の理想的な兵士像」をイメージして考案したとされ、複数の能力を総合的に競う「マルチ競技」として歴史があります。
しかし近年、競技人口の減少や人気面での課題が指摘されており、新しい時代に合わせて種目構成を見直す動きが続いてきました。
新種目「オブスタクル」とは?『SASUKE』がヒントに
こうした流れの中で近代五種の新たな種目として導入されることになったのが、「オブスタクル(障害物レース)」です。
オブスタクルは、その名の通り、さまざまな障害物を越えながらタイムを競う競技で、TBSテレビの『SASUKE』を参考に考案されたものとされています。
- 『SASUKE』に登場するような、登る・ぶら下がる・飛び移るなどの動きを取り入れたコース設計
- 身体能力だけでなく、判断力や精神力も問われる構造
- 見ている側にもルールが直感的に分かりやすく、エンターテインメント性が高い
近代五種の統括団体であるUIPM(Union Internationale de Pentathlon Moderne)は、より多くの人に親しまれ、視覚的にも分かりやすい競技として、この障害物レースに大きな可能性を見出しています。
TBSテレビとUIPMが業務提携を発表
今回発表されたのは、TBSテレビと近代五種の世界統括団体であるUIPMが、オブスタクル種目に関して業務提携を結ぶというニュースです。
業務提携の大きな柱となるのが、ライセンス契約です。
この契約によって、『SASUKE』で使用されてきた障害物のデザインなどを、近代五種の新種目「オブスタクル」で使うことが可能
- TBSテレビは『SASUKE』のノウハウやデザインを提供
- UIPMは近代五種の新種目としてオブスタクルを世界各地で普及
- 2028年ロサンゼルス五輪を見据えて、競技フォーマットやコース設計を具体化
TBSテレビ側にとっては、長年育ててきた番組コンテンツが世界のスポーツシーンで正式に活用される 一方でUIPMにとっても、すでに世界各地で認知度の高い『SASUKE/Ninja Warrior』のDNAを取り込むことで、競技の魅力を高め、若い世代の関心を引きつける狙い
2028年ロサンゼルス五輪で正式導入へ
オブスタクル種目は、2028年ロサンゼルスオリンピックで初めて実施される予定
すでにIOC(国際オリンピック委員会)は、近代五種に障害物レースを取り入れた新フォーマットの採用を承認
TBSテレビは、今回のライセンス契約を通じて、
- 競技で使用される障害物のデザイン監修
- 『SASUKE』で培った安全管理や演出面のノウハウ提供
- オブスタクル種目の世界的な普及・広報に向けた協力
などを進めていくとしています。
テレビ番組から「世界の競技」へ――『SASUKE』の歩み
『SASUKE』は、日本国内の特番として始まりましたが、やがて「Ninja Warrior」シリーズとして世界各国でローカライズ
その流れの中で、
- 障害物レースを競技として捉える動き
- 一般の人が参加できるフィットネスイベントやレース
- 「SASUKE的なコース」を取り入れたスポーツ施設やジム
などが次々と登場し、『SASUKE』は単なるテレビ番組を超えた一大スポーツカルチャー
今回、近代五種の新種目「オブスタクル」との連携が正式に決まり、『SASUKE』はついにオリンピックの舞台とつながることになりました。
なぜ『SASUKE』が選ばれたのか?その魅力と競技性
近代五種の新種目として障害物レースが導入されるにあたり、『SASUKE』が参考にされた背景には、いくつかの理由があります。
- 視覚的な分かりやすさ:誰が先行しているのか、どこが難しいポイントなのかが一目で分かる
- ドラマ性:最後の一瞬まで結果が分からないスリルや、挑戦者それぞれのストーリーが生まれやすい
- 公平性:男女や体格差に関係なく、工夫次第で攻略できる要素があり、多様な選手にチャンスがある
- 競技デザインの蓄積:長年の番組制作を通じて、安全かつ高難度の障害物を設計してきたノウハウ
これらの要素は、オリンピック競技に求められる「観客への訴求力」や「競技としての公平性・安全性」にも合致しており、『SASUKE』の経験と実績が高く評価された形
日本の選手・SASUKE出場者にも新たなチャンス
『SASUKE』と近代五種のオブスタクルが結びつくことで、日本のSASUKE出場者や障害物レースに取り組んできた選手たちにとって、新しい道が開かれる可能性
すでに、TBS公式のSASUKEチャンネルなどでは、「SASUKE選手が近代五種日本代表を目指す」といった企画も展開されており、競技への関心を高める試みが始まっています。
今後、
- 『SASUKE』で活躍した選手が、近代五種のオブスタクル種目に挑戦
- 逆に、近代五種の代表候補が『SASUKE』に出場して経験を積む
といった、テレビと競技スポーツの“双方向”の交流も期待されています。
視聴者やファンにとっての楽しみ方
今回のニュースは、『SASUKE』ファンやオリンピックファンにとっても、さまざまな楽しみ方を生み出します。
- ロサンゼルス五輪で、「あのSASUKEっぽい障害物が登場するかも」と想像しながら観戦できる
- 『SASUKE』を見ていた人が、近代五種やオブスタクル競技そのものに興味を持つきっかけになる
- 新たなスター選手が、『SASUKE』とオリンピックの両方の舞台から生まれる可能性がある
TBSテレビにとっても、日本のテレビ番組発のコンテンツが、世界最高峰のスポーツイベントであるオリンピックと結びつく 今後の番組作りや関連コンテンツにも、オリンピックとの連携を見据えた新しい展開が出てくるかもしれません。
今後の注目ポイント
最後に、今後私たちが注目しておきたいポイントを整理しておきます。
- オブスタクル種目で、具体的にどのようなコース・障害物が採用されるのか
┗ 『SASUKE』由来の象徴的なギミックがどこまで反映されるかは、大きな見どころです。 - 日本や世界の選手たちが、どのようにこの新種目に対応していくのか
┗ 『SASUKE』経験者と、近代五種の既存選手とで、強みや戦い方にどんな違いが出るのかが注目されます。 - 観客や視聴者の反応
┗ ロス五輪でのオブスタクル種目が好評を博せば、障害物レース全体の人気がさらに高まり、スポーツとしての認知度・競技人口の拡大にもつながる可能性があります。
TBSテレビの『SASUKE』と、オリンピック競技である近代五種が手を組んだことで、テレビとスポーツ、エンターテインメントと競技の垣根を越えた新しいチャレンジが始まりました。
2028年ロサンゼルス五輪で、どのような「SASUKEのDNA」を持ったオブスタクルコースが登場するのか、多くの人が胸を高鳴らせて見守ることになりそうです。



