“おかわりくん3世”渡部健人、社会人野球で再出発 創部1年目・三協クリエイト硬式野球部が都市対抗出場を目指す

プロ野球・埼玉西武ライオンズの元ドラフト1位として注目を集めた渡部健人さんが、社会人野球の新チーム「三協クリエイト硬式野球部」で再出発しました。
かつて「おかわりくん3世」と呼ばれた長距離砲は、創部1年目で都市対抗野球出場を目指すチームで、再びバットを握っています。

チームを率いるのは、元中日ドラゴンズなどで活躍した亀澤恭平監督。
さらに、東北楽天ゴールデンイーグルスの元ドラフト3位中日ドラゴンズの元ドラフト4位という、プロ経験者も加わり、社会人野球界で今、ひときわ注目を浴びる存在になっています。

創部1年目の挑戦 三協クリエイト硬式野球部とは

「三協クリエイト硬式野球部」は、その名の通り創部1年目のフレッシュな社会人野球チームです。
会社として新たに硬式野球部を立ち上げ、「都市対抗野球」への出場、さらには地域貢献や社員の一体感づくりを目標に掲げて活動をスタートしました。

チームの特徴は、創部まもないにもかかわらず、

  • プロ野球経験者が複数在籍していること
  • 元プロの亀澤恭平監督が指揮を執っていること
  • 中核に渡部健人さんがいること

といった点にあります。
単に「社内のクラブ活動」という枠を超え、「本気で全国を目指す社会人野球チーム」としてスタートを切ったと言ってよいでしょう。

“おかわりくん3世”と呼ばれた男・渡部健人のこれまで

渡部健人さんは、2020年のプロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから1位指名を受け入団しました。
西武の主砲・中村剛也選手の愛称「おかわりくん」にちなみ、その長打力から「おかわりくん3世」と呼ばれ、入団当時から大きな期待を集めていました。

屈指のパワーを誇る右のスラッガーとして、大学時代から注目されてきた渡部さん。
しかし、プロの世界では、ケガやコンディション、また一軍・二軍の壁など、さまざまな要因が重なった結果、思うような成績や出場機会をつかめない時期もありました。

それでも、バッティングに取り組む姿勢や、明るいキャラクター、人としての誠実さなどから、多くのファンに愛されてきた選手です。
そして今回、プロの舞台から、社会人野球という新たなステージに身を移し、再びバットを振る決断をしました。

「野球をやらせてもらえる環境をもらった」渡部健人の決意

新天地・三協クリエイトでのスタートにあたり、渡部健人さんは「野球をやらせてもらえる環境をもらった」と語っています。
この言葉には、プロとしてのプレッシャーから一度離れ、あらためて野球そのものに向き合える喜びと感謝の気持ちが込められているようです。

社会人野球のチームは、企業の仕事と両立しながら活動するケースも多く、プロとはまた違う厳しさもあります。
それでも、「もう一度野球と真剣に向き合いたい」「自分の力を証明したい」という思いの強い選手たちにとっては、大切な「第二の舞台」となります。

渡部さんにとっても、今回の挑戦は、野球人生の中で大きな転機と言えるでしょう。
かつて「ドラフト1位」「おかわりくん3世」として注目を集めた経験を胸に、今度はチームの一員として、都市対抗出場という共通の目標に向かって汗を流しています。

亀澤恭平監督が率いるチームづくり

三協クリエイト硬式野球部の指揮官を務めるのは、元中日ドラゴンズなどで活躍した亀澤恭平監督です。
現役時代は内野手として、守備と走塁、そしてムードメーカーとしてチームを支えた選手として知られています。

亀澤監督は、自身のプロでの経験を生かし、

  • 「選手一人ひとりが成長できる環境を整えること」
  • 「勝ち負けだけでなく、人としても成長できるチームをつくること」

を重視したチームづくりを行っているとされています。

創部1年目のチームが結果を出すのは簡単ではありません。
しかし、元プロ選手たちの視点で練習メニューを工夫したり、選手のコンディション管理を行ったりすることで、短期間でも力を伸ばせるような土台づくりが進められています。

元楽天ドラ3・元中日ドラ4の選手も加入

三協クリエイト硬式野球部には、渡部健人さんだけでなく、東北楽天ゴールデンイーグルスの元ドラフト3位、そして中日ドラゴンズの元ドラフト4位という、2人の元プロ野球選手も加わっています。

いずれも、かつてはドラフト上位で指名された実力者です。
プロの世界で培った技術、試合勘、練習への取り組み方などは、チーム全体のレベルアップに直結します。

また、若い選手たちにとっては、同じグラウンドでプレーしながら、元プロから直接アドバイスを受けられることは大きな財産です。
「社会人野球のチームでありながら、プロ顔負けの経験値を持つ選手がそろっている」ことも、三協クリエイト硬式野球部が注目される理由の一つになっています。

都市対抗岡山・島根県予選 7チームが“狭き門”に挑む

社会人野球の大舞台である都市対抗野球に向け、岡山・島根県予選29日から開幕します。
今大会には、合計7チームがエントリーし、限られた出場枠という「狭き門」に挑みます。

都市対抗野球は、社会人野球の中でも最も注目度の高い大会の一つで、多くの社会人野球選手が憧れる舞台です。
企業や地域の名を背負って戦うため、選手たちはもちろん、会社や地元の人々にとっても特別な大会となります。

創部1年目の三協クリエイト硬式野球部も、この予選を突破し、本大会出場を目指して準備を進めています。
歴史と実績のあるチームがひしめく中で、経験の少ない新チームがどこまで戦えるのか、多くの野球ファンが注目しています。

創部1年目で都市対抗出場を目指す意味

創部1年目で都市対抗野球の本大会出場を目指すことは、簡単なことではありません。
それでも、三協クリエイト硬式野球部が高い目標を掲げるのには、いくつかの理由があります。

  • 選手やスタッフが「本気で野球に取り組むチーム」であることを示すため
  • 会社として、地域で存在感のあるチームを育てたいという思いがあるため
  • 若いチームだからこそ、短期間で一気に成長する可能性があるため

特に、渡部健人さんをはじめとする元プロ野球選手が在籍していることは、「初年度からでも十分に戦える」という自信にもつながっているはずです。
どのような結果になったとしても、この挑戦はチームの歴史にとって大きな意味を持つことになるでしょう。

“再出発の場所”としての社会人野球

今回のニュースは、単に「新しいチームができた」「元プロが入団した」というだけではなく、社会人野球が持つ役割をあらためて感じさせてくれます。

社会人野球は、

  • プロ野球を目指す若手選手のステップ
  • プロを経験した選手の“再出発の場”
  • 地域の人々や社員をつなぐ存在

など、さまざまな側面を持っています。

渡部健人さんのように、一度はプロの世界で戦い、その後も野球を続ける道として社会人野球を選ぶケースは少なくありません。
そこには、野球そのものが好きであることはもちろん、「これまで応援してくれた人たちにプレーする姿を見せたい」「もっと成長したい」という強い思いがあります。

渡部健人と三協クリエイトに注がれる期待

「野球をやらせてもらえる環境をもらった」と語る渡部健人さん。
その表情には、プレッシャーから解き放たれた安堵と、もう一度自分の力を試したいという決意が入り混じっているようにも感じられます。

三協クリエイト硬式野球部にとって、渡部さんの存在は、

  • クリーンナップを任せられる長距離砲としての戦力
  • 元ドラフト1位としての経験と責任感
  • チームに話題性をもたらす象徴的な存在

として非常に大きな意味を持ちます。

一方で、渡部さん自身も、創部1年目という「ゼロからのスタート」に参加することで、プロ時代とはまた違うやりがいを感じているはずです。
自分が打てばチームが勢いに乗り、負ければ悔しさを共有する――そうしたシンプルな喜びと痛みを、仲間たちと分かち合う日々が始まっています。

野球を続けることの価値

今回のニュースは、プロ野球だけでなく、社会人野球や地域のクラブチームにも、ドラマがあることを改めて教えてくれます。

大きなスタジアムで観客に囲まれてプレーすることも素晴らしい経験ですが、企業のグラウンドや地域の球場で、仲間や社員、家族の前で全力プレーをすることも、選手にとってはかけがえのない時間です。

「野球ができる場所がある」「待ってくれている人がいる」。
その環境に感謝しながら、日々の練習や試合に取り組む姿は、多くの人の心を打ちます。

これからの戦いと、ファンの楽しみ方

今後、三協クリエイト硬式野球部は、都市対抗岡山・島根県予選をはじめ、さまざまな大会に出場していくことになります。
創部1年目のチームが、どのように成長していくのか。渡部健人さんが、どんな打撃でチームを引っ張っていくのか。注目ポイントは尽きません。

社会人野球の試合は、プロ野球に比べるとメディアで扱われる機会は多くありませんが、実際に球場に足を運べば、選手たちの真剣なプレーを間近で見ることができます。
また、会社や地域の名前を背負った戦いであることもあり、スタンドが一体となって声援を送る雰囲気も魅力の一つです。

もし機会があれば、三協クリエイト硬式野球部の試合を観戦し、渡部健人さんや亀澤恭平監督、そしてチームの仲間たちの姿を、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
きっと、テレビやスマートフォンの画面越しでは感じられない「野球の熱さ」を味わえるはずです。

参考元