佐賀県で相次ぐ大雨・土砂災害警報 鹿島市には「レベル4土砂災害危険警報」も

佐賀県内で、大雨に伴う土砂災害の危険度が急激に高まっています。各地で警報レベルが引き上げられ、鹿島市にはレベル4の土砂災害危険警報が発表されました。避難指示が出ている地域もあり、今後もしばらく厳重な警戒が必要な状況です。

佐賀県内で土砂災害警報が相次いで発表

佐賀県では、24日未明から大雨が続き、県内各地で土砂災害に関する警報が発表されています。県内全域を対象とした土砂災害警報は、24日午前2時4分に発表され、県は同時刻に災害情報連絡室を設置して情報収集や対応にあたっています。

その後も雨は断続的に降り続いており、地域ごとに警戒レベルが引き上げられています。特に南部を中心に、土砂災害の危険度は高い状態が続いています。

武雄市・白石町で「レベル3土砂災害警報」

まず、佐賀県内では「レベル3」にあたる土砂災害警報や大雨警報が、武雄市や白石町などに相次いで発表されました。

  • 武雄市:土砂災害に関するレベル3土砂災害警報が発表
  • 白石町:大雨に関するレベル3大雨警報が発表

レベル3は、警戒レベル全体の中で「高齢者等避難」に相当するタイミングで、特に高齢の方や体の不自由な方、小さな子ども連れの方などが早めに避難を始める目安とされる段階です。雨が続き、地盤が緩んでいるおそれがあるため、山あいの地域や川沿いなどでは、少しの雨でも状況が急変する可能性があります。

気象台は、今後さらに雨量が増えるおそれがあるとして、土砂災害への警戒を強く呼びかけています。

鹿島市には「レベル4土砂災害危険警報」 非常に危険な状況に

なかでも深刻なのが、佐賀県鹿島市です。鹿島市には「レベル4・土砂災害危険警報」が発表されました。

レベル4は5段階のうち上から2番目の非常に高い警戒レベルで、崖崩れや斜面の崩落など、土砂災害の発生が切迫している、あるいはすでに危険な状況にあることを示します。

サガテレビなどの情報によると、鹿島市では、短い時間に強い雨が集中的に降った影響で、地盤が急速に緩んでいる可能性があるとされています。特に、山の斜面や谷筋、崖の下、がけの近くの住宅などでは、少しのきっかけで土砂崩れが発生するおそれが高まっています。

鹿島市には、避難指示(レベル4)も一部地域で発令されており、危険な場所にいる方は、すでに避難を完了していることが望ましい段階です。避難情報は市町のホームページや防災行政無線、テレビ・ラジオ、スマートフォンの緊急速報などで随時発信されています。

鹿島市の一部地域に「避難指示」 安全な場所への移動を優先

佐賀県鹿島市の一部地域には、土砂災害の危険が高まっていることから避難指示が出されています。避難指示は、「ただちに避難が必要」とされる緊急性の高い情報です。

避難指示が発令された地域では、次のような行動が推奨されています。

  • がけの近くや川沿いなど、危険な場所に住んでいる方は、できるだけ早く指定避難所や安全な親戚・知人宅へ移動する
  • 夜間で移動が危険な場合は、少しでも安全な場所(2階以上のがけから離れた部屋など)へ移動する
  • 周囲の家族や近所の高齢者など、避難に時間がかかる方にも声をかけて、一緒に行動する

土砂災害は、発生してからでは逃げるのが難しい災害です。暗くなってからの避難は危険を伴うため、気象情報や自治体からの避難情報を確認しながら、できるだけ明るいうちに行動することが大切です。

今後の雨の見通しと警戒点

気象台によると、佐賀県内では、24日未明から朝にかけて再び激しい雨が降る見込みとされています。南部・北部ともに、1時間に最大40ミリ程度の激しい雨が予想され、25日正午までの24時間雨量は、多いところで120ミリに達するおそれがあります。

このような雨が続いた場合、

  • 土砂災害(がけ崩れ、地すべり、土石流)
  • 河川の増水・氾濫
  • 道路冠水や側溝のあふれ

などの危険がさらに高まります。特に、すでに大雨が続いている地域では、少しの雨でも災害が起きやすい状態になっている可能性があります。

「レベル3」「レベル4」の違いと行動の目安

今回の佐賀県内の状況を理解するうえで、警戒レベルの違いを知っておくことはとても大切です。

  • レベル3(高齢者等避難)
    高齢者や障がいのある方、乳幼児連れの方など、避難に時間がかかる人は避難を開始するタイミングです。その他の人も、避難の準備を進め、状況に応じて自主的に避難します。
  • レベル4(避難指示|今回の「レベル4土砂災害危険警報」など)
    危険な場所にいる人は、全員避難が必要な段階です。すでに土砂災害や浸水などの危険が迫っている、あるいは発生している可能性が高くなります。避難指示が出た地域では、迷わず行動することが重要です。

鹿島市に出ているレベル4土砂災害危険警報は、この「避難指示」と同じタイミングで捉えるべき非常に強い警戒情報であり、「もう安全な場所にいてほしい」という意味合いが込められています。

土砂災害の前兆を見逃さないために

土砂災害は突然起こることもありますが、なかには前兆現象が見られる場合もあります。次のような変化があった場合は、すぐにその場を離れて、安全な場所に避難してください。

  • 山や斜面から小石がパラパラと落ちてくる
  • がけや斜面にひび割れができる
  • 湧き水や井戸水が急に濁る、水量が増える
  • 地鳴りのようなゴウゴウという音が聞こえる
  • これまでにない異様なにおいや、地面の変形を感じる

こうした前兆が見られた場合、まだ避難情報が出ていなくても、迷わず避難行動をとることが重要です。自治体が出す情報と、自分や周囲の様子の両方を踏まえて、少しでも危険を感じたら早めに動くようにしてください。

自宅での備えと避難時のポイント

すでに雨が強まっている地域では、次のような点を確認しておくと安心です。

  • 家族で避難場所と避難経路を再確認する(できれば、がけや川沿いを通らないルート)
  • スマートフォンの充電を済ませ、モバイルバッテリーがあれば準備しておく
  • 懐中電灯、ラジオ、飲料水、常備薬、雨具、タオルなどをすぐ持ち出せるように準備する
  • 夜間の避難に備え、靴は滑りにくいものを用意する

避難時は、次の点にも気を付けてください。

  • なるべく複数人で行動し、子どもや高齢者の手を離さない
  • 冠水した道路には近づかない(水の深さや路面の状態が見えず危険なため)
  • 暗い場所では、懐中電灯やスマートフォンのライトで足もとを照らす

最新情報の確認を欠かさずに

今回のように、雨の降り方が短時間で急激に変化する場合、状況は刻々と変わっていきます。佐賀県では、県や市町村がホームページや防災情報サイトなどで、被害状況や避難情報を随時更新しています。

また、気象台や各種気象情報サイトでも、

  • 大雨警報・注意報
  • 土砂災害警戒情報
  • 今後の雨雲の動きの予測

などが頻繁に更新されています。テレビやラジオ、スマートフォンのアプリ、防災メールなどを活用し、最新情報をこまめに確認するようにしてください。

特に、すでにレベル3レベル4の警報が出ている地域では、「自分のところは大丈夫だろう」と考えず、最悪の事態を避けるための一歩早い行動を心がけることが、命を守ることにつながります。

おわりに

佐賀県内では、武雄市や白石町でのレベル3の大雨・土砂災害警報、鹿島市でのレベル4土砂災害危険警報と、各地で警戒レベルが引き上げられています。とくに鹿島市では一部地域に避難指示も出されており、非常に危険な状況です。

今後も雨は続く見込みで、25日明け方にかけて警報級の大雨となるおそれがあります。自治体からの避難情報や気象情報をこまめに確認し、自分と大切な人の命を守るために、どうか早めの準備と行動を心がけてください。

参考元