キズナアイからHearts2Heartsへ――「沼にハマってきいてみた」がつなぐ次世代ポップカルチャーのバトン

NHK Eテレの人気番組「沼にハマってきいてみた」(通称:沼ハマ)に、韓国発のガールズグループHearts2Hearts(ハーツトゥハーツ)が出演します。放送日は6月27日(土)夜8時~8時30分で、テーマは「10代がハマる!Hearts2Hearts沼」。原宿での“デコカスタム”ロケや、先輩グループ少女時代の名曲「Gee」のカバーなど、見どころがたくさん詰まった内容になると伝えられています。

同じ「沼ハマ」では、これまでにもバーチャルタレントキズナアイが「VTuber沼」特集の回にゲスト出演し、ネット発の新しいカルチャーをテレビに橋渡ししてきました。今回のHearts2Hearts特集は、VTuber文化を象徴するキズナアイらが築いてきた“推し文化”の土台の上に、次の世代のアイドルが立っていることを感じさせる企画だと言えるでしょう。

「沼にハマってきいてみた」とは? キズナアイも登場した“ハマる”世界

「沼にハマってきいてみた」は、10代を中心に“どっぷりハマっている世界(=沼)”を深掘りするNHK Eテレの情報バラエティ番組です。音楽、アニメ、ゲーム、VTuber、アイドルなど、さまざまなジャンルの「沼」にスポットを当て、MCやゲストがその魅力を視聴者と一緒に体験していきます。

これまでに、バーチャルYouTuberのパイオニアであるキズナアイもこの番組に出演し、「VTuber沼」をテーマに、バーチャルタレントの魅力や、ファンとのつながり方について語りました。公式サイトによると、このキズナアイ出演回はEテレで6月20日(土)夜8時から生放送され、VTuberファンのみならず多くの視聴者にVTuber文化を紹介する役割を担いました。

このように、「沼ハマ」はキズナアイのようなネット発のカルチャーと、地上波というマスな場とをつなぐ、ハブのような存在になっています。そこに、今度は韓国発のガールズグループHearts2Heartsを「沼」としてフィーチャーすることは、番組が常に新しい推しカルチャーの最前線を取り上げてきた流れの延長線上にあると言えるでしょう。

Hearts2Heartsとは? シンクロダンスが魅力の次世代ガールズグループ

今回特集されるHearts2Heartsは、韓国・SMエンタテインメント系のレーベルからデビューしたガールズグループで、日本でも注目を集め始めています。ユニバーサル ミュージックの告知によると、彼女たちは楽曲「RUDE!」のJapanese Ver.を携えて、日本の音楽ファンにもアピールしているとのことです。

Hearts2Heartsの大きな武器は、キレのあるシンクロダンス。今回の「沼ハマ」でも、少女時代「Gee」のカバーダンスに挑戦する様子が取り上げられると報じられています。少女時代はK-POP第2世代を代表する伝説的ガールズグループであり、「Gee」は彼女たちの代表曲のひとつ。その名曲を、次世代のHearts2Heartsがどのように踊りこなすのか、注目が集まります。

詳しいメンバー構成やプロフィールは各公式サイトで紹介されていますが、日本のティーンを中心にSNSでじわじわと人気が広がっている点は、「ネット発」で支持を集めてきたキズナアイとどこか通じる部分があります。ファンが動画やSNSで推しポイントを共有し、そこからさらに“沼”が広がっていくという流れは、アイドルとVTuberという枠を超えた、現代のポップカルチャーの共通構造といえるでしょう。

6月27日放送回の内容:原宿で“デコカスタム”&「Gee」カバーに挑戦

Kstyleの報道やレーベルの公式発表によると、6月27日放送の「沼にハマってきいてみた」では、Hearts2Heartsがさまざまな企画に挑戦します。ここでは、主な見どころをやさしく整理してご紹介します。

  • 原宿ロケで“デコカスタム”体験
    番組では、Hearts2Heartsのメンバーが原宿を訪れ、「デコカスタム」に夢中になる様子が放送される予定です。「デコカスタム」とは、スマホケースや小物、ファッションアイテムなどをビジューやパーツで自由に飾り付け、自分だけのオリジナルに仕上げるカスタマイズのこと。日本の原宿カルチャーらしい、カラフルでポップなアクティビティです。
  • 少女時代「Gee」のカバーダンスに挑戦
    Hearts2Heartsは、先輩グループである少女時代の大ヒット曲「Gee」のカバーダンスにもチャレンジします。シンクロダンスに定評のある彼女たちが、K-POPを象徴するレジェンド曲をどのように表現するのかは、大きな見どころです。少女時代をきっかけにK-POPにハマった世代にとっても、胸が熱くなる企画でしょう。
  • 「RUDE!」Japanese Ver.をテレビ初披露
    ユニバーサル ミュージックの発表によれば、番組内では「RUDE!」Japanese Ver.のテレビ初披露も予定されています。力強いパフォーマンスと日本語詞がどのように融合するのか、ファンは見逃せません。

放送情報として、Kstyleは「10代がハマる!Hearts2Hearts沼」と題し、6月27日(土)夜8時~8時30分にEテレで放送予定であることを伝えています。また、NHK ONEでの同時配信や1週間の見逃し配信、7月4日(土)午前0時(3日深夜)からの再放送も予定されているとしています。

番組出演者:MCやナレーションにも注目

今回のHearts2Hearts特集回では、MCを務めるのはお笑いコンビ・ラランドのサーヤと、マヂカルラブリーの野田クリスタルバラエティ色の強い2人が、Hearts2Heartsの魅力や“沼ポイント”を、視聴者と同じ目線で引き出していきます。

さらに、番組マスコット的キャラクターである“ぬっしー”の声は、声優の伊東健人が担当。アニメ・ゲームファンにもおなじみの声優が参加している点も、「沼ハマ」がさまざまなカルチャーを横断している番組であることを示しています。

一方で、キズナアイが出演した「VTuber沼」の回では、番組の公式情報によれば、キズナアイのほか乃木坂46・田村真佑らも登場し、VTuberの魅力を語り合いました。共演者を含めて、常に“今の10代が好きなもの”を象徴する顔ぶれが集まるのも、この番組の特徴です。

ファン参加型の“沼”づくり:アンケート募集とSNS

SMTOWN公式サイトの告知によると、「沼にハマってきいてみた」ではHearts2Heartsに関するアンケートを事前に募集しており、ファンから寄せられた声が番組作りにも反映されています。どこが好きか、どの曲にハマっているか、どんな瞬間に沼に落ちたのか――そうしたリアルな「推しの声」が、番組内で紹介される可能性もあります。

また、番組公式X(旧Twitter)アカウントは、キズナアイ出演回の告知ツイートなどを通じて、「あなたの推しVTuberは誰?」といった問いかけを行ってきました。こうしたSNSを通じた呼びかけは、ファンが自分の“沼”を共有し合うきっかけになり、「推し」同士のつながりを生み出しています。

Hearts2Heartsの放送回に向けても、ハッシュタグ#沼ハマ #Hearts2Heartsなどを通じて、多くのファンがリアルタイムで感想や推しポイントを投稿することが予想されます。番組が終了したあとも、SNS上での会話や動画クリップの共有を通じて、「Hearts2Hearts沼」はじわじわと広がっていくでしょう。

キズナアイとHearts2Hearts――“推しカルチャー”を映す二つの存在

VTuberとしてのキズナアイと、リアルなガールズグループHearts2Hearts。一見まったく違うフィールドにいるように見える2組ですが、どちらも「推しカルチャー」や「沼」という現象を象徴する存在

  • キズナアイは、YouTubeなどの動画配信プラットフォームを通じて、バーチャルの存在でありながら、ファンとの距離が近く、インタラクティブなコミュニケーションを築いてきました。VTuberという存在自体が、「画面の向こうにいるけれど、想いは近くに感じる」という新しい推しのかたちを体現しています。
  • Hearts2Heartsは、K-POP由来の高いパフォーマンス力を持ちながら、日本語曲や原宿カルチャーとのコラボなどを通じて、日本のティーンに“自分たちの推し”として受け止められ始めています。

どちらにも共通しているのは、ファンが「自分の言葉で魅力を語り、誰かに薦めたくなる」存在であるという点です。キズナアイ出演の「VTuber沼」回をきっかけにVTuberに詳しくなった人がいるように、今回のHearts2Hearts特集を見て、初めて彼女たちを知る視聴者も少なくないでしょう。

番組を通じて新たな“沼”にハマる人が生まれ、それがSNSや動画サイトで語られ、さらに次のファンを呼び込む。この循環が、まさに現代のポップカルチャーのダイナミズムであり、キズナアイやHearts2Heartsといったアーティストたちが、その中心で活躍しているのです。

視聴方法と今後への期待

Kstyleの情報によれば、今回の「10代がハマる!Hearts2Hearts沼」は、Eテレでの本放送に加え、NHK ONEでの同時配信、放送後1週間の見逃し配信、さらに翌週の再放送も予定されています。リアルタイムで観られない人でも、配信や再放送を利用してゆっくり楽しむことができます。

SMTOWNやユニバーサル ミュージックの公式サイトも、番組出演決定のニュースを掲載し、ファンに向けて視聴を呼びかけています。テレビでの露出が増えることは、Hearts2Heartsにとって日本での認知度を高める大きなチャンスとなるでしょう。

一方で、過去に「沼ハマ」で特集されたキズナアイのように、ひとつの番組出演がきっかけで、ファンコミュニティが広がった例もあります。今回のHearts2Hearts特集が、同じように“新しい推しとの出会い”を生み出す場となる可能性は十分にあります。

キズナアイが切り開いてきたVTuberカルチャーと、Hearts2Heartsが担う次世代K-POPカルチャー。それぞれの“沼”が、「沼にハマってきいてみた」という番組で交差し、視聴者の心に新たなときめきを生み出していく――そんな連続性を意識しながら番組を観てみると、また一味違った楽しみ方ができるはずです。

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