ウェザーニューズが「花粉まとめ2026」を発表 全国の飛散量は昨年・平年を大きく上回る
民間気象会社のウェザーニューズは、「花粉まとめ2026」を発表し、今春の花粉飛散の特徴と花粉症の傾向をわかりやすく整理しました。この発表によると、2026年春の全国の花粉飛散量は昨年(2025年)や平年と比べて明らかに多く、地域によっては過去10年で最も多い飛散量となったところもあったとしています。
全国平均は昨年比133%・平年比145%に
ウェザーニューズは、全国約1000か所に設置した独自の花粉観測機「ポールンロボ」のデータをもとに、2026年春のスギやヒノキなどの花粉飛散量を解析しました。その結果、今春の飛散量は全国平均で昨年比133%、平年比145%と、昨年や平年を大きく上回る結果になったとしています。
平年と比べて約1.5倍近い数値となったことで、「今年は例年よりつらかった」と感じた花粉症の方も多かったのではないでしょうか。ウェザーニューズが行ったユーザーアンケートでも、症状が「例年より重かった」と答えた人の割合が目立ったと伝えています(アンケート結果の詳細は同社サイトに掲載)。
北日本の一部や甲信では「過去10年で最多」の飛散量
地域別に見ると、特に北日本の一部や甲信地方で花粉の飛散が顕著でした。ウェザーニューズのまとめでは、これらの地域で過去10年で最も多いレベルの飛散量となったとされています。
このため、東北や長野・山梨などにお住まいの方の中には、「今までで一番きつい花粉シーズンだった」と感じた方も少なくなかったと見られます。実際、ウェザーニューズがSNSなどで呼びかけた感想投稿では、「いつもより薬の量を増やした」「例年は大丈夫な時期にもマスクが手放せなかった」といった声も寄せられています。
地域ごとの傾向 東海~北海道で増加、九州~近畿ではやや少なめ
花粉情報を提供している他の気象サービスのまとめも含めて見ると、2026年春の花粉は、全国的に増加傾向である一方、地域によって差があったことがわかります。
- 東海・北陸から北海道:前シーズン(2025年)と比べて多い~非常に多い予想・結果が示されており、実際に飛散量が増えた地域が目立ちました。
- 北日本の一部・甲信:前述のように、過去10年で最多となるほどの大量飛散を観測。
- 九州~近畿:前シーズンより少なめの地域が多いと見込まれており、2026年春も比較的抑えられた地域がありました。
このように、「全国的には多いものの、地域によって体感がかなり違うシーズンだった」と言える状況です。引っ越しや出張などで地域を移動した方は、場所によって花粉の感じ方が変わったという経験をされたかもしれません。
寒暖差の大きさが飛散や症状に影響
ウェザーニューズは、「寒暖の変化が花粉の飛散開始やピークの時期、花粉症の症状の出方に影響した」とも分析しています。冬から春にかけての気温の変動が大きいと、植物の生長や花粉の放出タイミングが変化し、短期間に多くの花粉が飛んだり、飛散のピークがずれ込むことがあります。
特に2026年春は、地域によっては気温の高い日と低い日が交互に訪れるような時期もありました。このような寒暖差の大きい状態は、体調を崩しやすいだけでなく、花粉症の症状を強く感じやすい要因にもなります。「気温が上がった日に急にくしゃみや鼻水がひどくなった」と感じた方も多かったのではないでしょうか。
ウェザーニューズの「ポールンロボ」と花粉情報サービス
ウェザーニューズは、全国に設置した小型の花粉観測機「ポールンロボ」を用いて、リアルタイムに近い形で花粉飛散量を観測しています。この観測網から得られるデータをもとに、同社のウェブサイトやアプリで、以下のようなさまざまな情報を提供しています。
- 1週間先までの花粉飛散予報
- 今いる場所に応じた現在地の花粉飛散情報
- 地域ごとの花粉カレンダー(飛散の時期やピークが一目でわかる)
- 花粉症のセルフチェックができる花粉症チェックシート
- 「花粉まとめ」「花粉シーズンレポート」などの解説ニュース
これらの情報を組み合わせることで、「いつから薬を飲み始めるか」「マスクやメガネが必要な日か」など、日々の対策を立てやすくなります。特に、スギ花粉のピークが過ぎても、北海道などではシラカバ花粉が本格化するなど、地域や時期によって注意すべき花粉は変わります。こまめに情報をチェックすることで、症状を少しでも軽く抑えることにつながります。
花粉シーズンはどう終わった?地域別のシーズン状況
2026年春の花粉シーズンの推移について、各地の情報を総合すると、おおよそ次のような流れでした。
- 西日本・東日本(本州の多く):3月中旬までにスギ・ヒノキ花粉のピークを迎え、その後は飛散量が徐々に減少。
- 仙台周辺など一部の北日本:ピークがやや長引き、ピークを抜けるのは3月末ごろと見込まれた地域もありました。
- 北海道:本州のスギ・ヒノキ花粉シーズンが終盤に向かう一方で、シラカバ花粉が本格化し、大量飛散となるタイミングがありました。
このように、「花粉シーズンが終わった」と感じる時期は、地域によって大きく異なります。同じ日本国内でも、住んでいる場所や移動先によって、花粉症のつらさが続く期間が違うという点は押さえておきたいところです。
2026年春の花粉症の症状傾向
ウェザーニューズの「花粉まとめ2026」では、飛散量だけでなく、ユーザーからの報告やアンケートをもとに、花粉症の症状の出方についても整理しています。全国的に飛散量が多かったこともあり、「症状が強かった」「長く続いた」と感じた人が比較的多いシーズンとなりました。
具体的には、次のような傾向が報告されています。
- 例年よりくしゃみや鼻水の回数が増えたと感じる人が多い
- マスクや服、髪に付着した花粉による目のかゆみや充血が目立った
- 日によって症状の強さが大きく変わる、いわゆる「山と谷が激しい」と感じた人もいた
寒暖差や気圧の変化が大きいときは、花粉だけでなく体調全般も崩しやすくなります。2026年春は、こうした要素が重なったことで、体感的なつらさが増した面もあったと考えられます。
今後に向けて:花粉情報との付き合い方
今回の「花粉まとめ2026」は、「全国の飛散量が昨年・平年と比べて増えた」「一部地域では過去10年で最多」という、花粉症の方には少し厳しい内容の結果となりました。しかし、一方で、ウェザーニューズをはじめとする各社の花粉情報は、年々きめ細かく、使いやすくなってきています。
花粉症との付き合い方の一つとして、次のような活用方法が考えられます。
- 花粉カレンダーやシーズン予測を見て、早めに病院を受診し、薬の準備をする
- 「今日の花粉飛散量」を毎朝チェックして、マスク・メガネ・洗濯物の干し方などを調整する
- 自分の住んでいる地域だけでなく、通勤・通学先や出張先の花粉情報も確認する
症状が出てから慌てて対策を始めるよりも、「いつごろから飛散が増えそうか」を把握しておくことで、薬の飲み始めや生活上の工夫を前倒しで行うことができます。その意味で、ウェザーニューズのような気象情報会社が提供するデータと解説は、今後ますます重要になっていくと言えるでしょう。
まとめ:2026年春は「多いシーズン」、ウェザーニューズのデータが支えに
2026年春の日本は、全国的に花粉が多いシーズンとなり、特に北日本の一部や甲信では過去10年で最多となるほどの大量飛散が観測されました。全国平均でも、飛散量は昨年比133%、平年比145%と、花粉症の方には厳しい数字が並んでいます。
一方で、ウェザーニューズが展開する「ポールンロボ」による観測や、ウェブ・アプリでの詳細な花粉情報は、多くの人の日常生活を支える存在となっています。「花粉まとめ2026」は、そうしたデータを振り返り、今シーズンの特徴をわかりやすく伝えるレポートとして、大きな意味を持つものと言えるでしょう。



