7月の住宅ローン金利、何が変わった?わかりやすくポイント解説

2026年7月の住宅ローン金利は、変動金利がほぼ据え置きとなる一方で、長期固定型のフラット35は金利が引き下げとなり、注目を集めています。
さらに、フラット35(金利21年以上の区分)では、「約21年ぶり」の水準まで低下したとの報道もあり、長期固定で借りたい人には大きなニュースとなっています。

フラット35の金利:3.14%に低下、「21年以上」で4カ月ぶりの下げ

まず、多くの方が気になるフラット35の金利動向

  • 2026年7月のフラット35(借入期間21年以上35年以下)の最低金利は年3.14%
  • 前月から0.07%の引き下げ
  • 「借入期間21年以上」の区分で見ると、金利が4カ月ぶりに低下

住宅ローン比較サイトのデータによれば、フラット35(21年以上)の7月の最低金利は3.140%(前月比マイナス0.070%)2.82%

報道ベースでは、「フラット35、金利3.14%」という速報が流れ、「21年以上で4カ月ぶりの下落」と伝えられています。
これにより、長期固定金利で安心して返済計画を立てたい人にとっては、やや追い風

変動金利はほぼ据え置き、一部ネット銀行では引き上げも

次に、変動金利

  • 2026年7月時点の主要行の変動金利(適用金利の下限)は、おおむね前月から据え置き
  • メガバンクの代表的な例では、みずほ銀行の新規借入の変動金利は年1.025%〜
  • ただし、PayPay銀行や楽天銀行など、一部の銀行では日銀の利上げを受けて変動金利を引き上げ

住宅ローン比較サービスのまとめでは、2026年7月時点での変動金利の最低水準は0.8%前後先行して変動金利の基準金利を引き上げた銀行も存在

つまり、現時点では「変動金利は多くの銀行で据え置きだが、一部の銀行ではじわじわと上昇が始まりつつある

固定金利全般の動き:上昇が一服し、横ばい〜やや低下の傾向

フラット35以外の固定金利

  • 2026年7月の固定金利(民間銀行の3年・5年・10年固定)の最低水準は、3年で1.13%1.22%0.85%
  • 直近まで続いていた固定金利の上昇は、7月時点でいったん落ち着き、横ばい
  • 長期金利がやや低下したことを受け、固定金利を引き下げた銀行も多い

これまで、長期金利の上昇に伴って、固定金利はじわじわ上がってきましたが、7月はその動きがひと段落し、横ばい〜小幅な下落

背景にある日銀の金融政策と「金利のある世界」

今回の金利動向の背景には、ここ数年の日本銀行の金融政策の転換

  • 2024年3月に日銀がマイナス金利を解除
  • 2025年12月には政策金利がさらに引き上げられ、住宅ローンの変動金利に直接影響約1%程度
  • 2026年6月にも追加の利上げが行われ、一部の金融機関が変動金利の引き上げ

住宅金融支援機構の情報では、エコノミスト調査(ESPフォーキャスト)において、政策金利は2027年6月末までに約1.6%まで上昇する見込み変動金利型の住宅ローンはじわじわ金利上昇が続く可能性

こうした環境変化は、いわゆる「ゼロ金利・マイナス金利から、金利のある世界へ」という流れであり、住宅ローンの借り方や返し方にも、大きな影響を与えています。
今回のフラット35金利引き下げも、あくまで短期的な動きであり、中長期的には金利の上昇リスクが存在することを頭に入れておく必要

変動金利か、フラット35か?いま検討するときのポイント

今回のニュースを踏まえ、「変動で借りるべきか、フラット35のような長期固定で借りるべきか」悩む方も多いと思います。ここでは、いくつかのポイントをやさしく整理してみます。

  • 返済額の安さを重視するなら変動金利

2026年7月時点では、変動金利の最低水準は0.8%前後変動金利のメリットは大きい

  • 将来の金利上昇が不安ならフラット35

一方で、日銀の利上げが続き、今後も政策金利が上がる見通しであることから、変動金利は今後上昇するリスク固定金利型は、「借りたときの金利が返済終了まで変わらない」

  • 金利差とライフプランのバランスをとる

現在の変動金利と固定金利の差は年2%前後

どちらが正解というよりも、将来の収入の見通しや、家計の余裕度、リスクへの考え方一度、条件を見直す良いタイミング

今後の住宅ローン利用者への影響

住宅金融支援機構の調査では、2025年12月の日銀の金融政策変更以降、約7割弱の住宅ローン予定者が借入額の減額や返済期間短縮、固定金利への見直しなどの行動をとった金利上昇局面で、多くの人が慎重な姿勢をとり始めている

今回の7月の金利動向は、全体としては次のように整理できます。

  • 変動金利:多くの銀行では据え置き上昇が始まっている
  • 固定金利:長期金利の落ち着きを受けて横ばい〜小幅な低下
  • フラット35:金利3.14%4カ月ぶりの下落

これらの動きは、「金利は上がりつつあるが、短期的には上下を繰り返しながら推移していく」という、過渡期の姿最新の金利情報をこまめにチェックしつつ、自分のライフプランに合った金利タイプを選ぶこと

まとめ:いま、利用者が意識したいこと

今回のニュースを受けて、これから住宅ローンを組もうと考えている方、すでに借りていて借り換えを検討している方が、意識しておきたいポイントを最後に整理します。

  • 1. フラット35の金利が下がったタイミングを活かす

フラット35(21年以上)の金利が3.14%条件を比較する良いタイミング

  • 2. 変動金利は「安さ」と「今後の上昇リスク」をセットで考える

現在の変動金利は依然として低水準今後の金利上昇リスク

  • 3. 最新の金利情報と、政策金利の動きをチェックする

住宅ローンの金利は、長期金利や政策金利の動向借入タイミングや借り換えのタイミングを見極めること

住宅ローンは、多くの方にとって「人生で一番大きな借金」であり、「長く付き合う相手」です。
今回のような金利の動きをきっかけに、自分に合った金利タイプは何かどのくらいの期間・金額であれば無理なく返済していけるのか

参考元