コーエーテクモゲームス、完全新規ゲームタイトル「FUJI(仮)」が判明 経済産業省の助成事業「IP360」で存在が明らかに

コーエーテクモゲームスによる完全新規ゲームタイトル「FUJI(仮)」の存在が、経済産業省のIP支援事業「IP360 -Toward 20 Trillion Yen-」の採択結果ページを通じて明らかになりました。
現時点でゲームの詳細な内容や対応プラットフォーム、発売時期などは公表されていませんが、掲載情報から同社の得意とする「オリエンタル表現・アクションゲームの知見を武器にした、完全新規IP」であることが示されています。

経済産業省の「IP360」とは? ゲーム会社も対象となる支援スキーム

「FUJI(仮)」が判明したきっかけとなったのが、経済産業省が展開する事業「IP360 -Toward 20 Trillion Yen-」です。
この事業は、日本発のIP(知的財産)を世界的に育てていくことを目的とした支援スキームで、ゲームをはじめとするエンターテインメントコンテンツの企画・開発に対し、助成金や伴走支援を行う仕組みとして位置づけられています。

採択結果の一覧には、各社が申請したプロジェクト名と、その特徴を示す短い説明が記載されており、その中にコーエーテクモゲームスの新作ゲーム「FUJI(仮)」が含まれていました。
つまり本作は、日本の公的な助成スキームの支援対象となった新規IPであり、国の施策の一部として開発が進められることになります。

「オリエンタル表現・アクションゲームの知見を武器に」──コーエーテクモらしさがうかがえる一文

採択ページに記載された説明文によると、「FUJI(仮)」は「オリエンタル表現・アクションゲームの知見を武器」としたタイトルとして紹介されています。
ここでいう「オリエンタル表現」とは、日本やアジア圏の文化・風景・美意識を取り入れた世界観やビジュアル表現を指すと考えられます。コーエーテクモゲームスはこれまで、「仁王」シリーズや「討鬼伝」、「信長の野望」「戦国無双」など、歴史や神話、武士・妖怪といった題材を活かした作品を数多く手がけてきました。こうした経験が、「オリエンタル表現の知見」として蓄積されていることは想像に難くありません。

また、「アクションゲームの知見」という表現も、同社のこれまでの取り組みと合致しています。
コーエーテクモゲームスは「無双」シリーズに代表される大量の敵を爽快に薙ぎ払うアクション、「仁王」などの高難度アクションRPG、さらには他社タイトルへの開発協力などを通じて、アクションゲーム制作のノウハウを長年蓄積しています。
採択ページにおける「知見を武器に」という表現からは、こうした強みを活かしつつ、全く新しいIPに挑戦しようとする意欲が読み取れます。

完全新規IP「FUJI(仮)」が意味するもの

今回明らかになったポイントのひとつが、「FUJI(仮)」が既存シリーズではない完全新規IPだと見なされていることです。
採択結果ページには、コーエーテクモゲームスの他の既存シリーズ名は記載されておらず、「新作ゲーム『FUJI(仮)』の開発」と明記されています。このことから、過去作の続編でもスピンオフでもなく、ゼロから企画された新たなブランドとして立ち上げられるプロジェクトであることが分かります。

ゲーム業界において、大規模な開発体制を持つ企業が完全新規IPに取り組むことは、決して当たり前ではありません。既存シリーズの続編は、ある程度の売上予測が立てやすい一方、全く新しいIPは市場の反応が読みにくく、リスクも伴います。
その中で、経済産業省の支援事業に採択されることで、ある程度の開発コストが公的にサポートされる点は、企業にとって大きな後押しとなります。
結果として、「日本発の新しいゲームIP」を国の支援を受けながら育てていくという構図が生まれており、「FUJI(仮)」はその象徴的な事例のひとつと言えます。

タイトル名「FUJI(仮)」に込められた可能性

現時点で、「FUJI(仮)」という名前は仮称であり、正式タイトルではないことが明記されています。
「FUJI」という言葉から、多くの人がまず思い浮かべるのは「富士山」ですが、現段階ではゲームの舞台設定やストーリーなどは公開されておらず、「富士山」そのものが登場するかどうかも含めて不明です。

採択ページには、世界観やキャラクター、ジャンルの詳細説明は記載されておらず、「オリエンタル表現」「アクションゲーム」といったキーワードのみが示されています。
そのため、「FUJI」という語が日本らしさを象徴する記号的な名称として仮置きされている可能性もありますが、これは公表情報を越えた推測になるため、断定はできません。
いずれにせよ、仮称の段階であっても日本文化との結びつきを連想させるタイトルであることは確かであり、IP360の目的である「日本発IPの拡大」とも方向性が重なっています。

どのようなゲームになるのか? 現時点で分かっていること・分からないこと

「FUJI(仮)」について、現時点で公的に確認できる情報は、主に以下の点に限られています。

  • コーエーテクモゲームスによる完全新規IPのゲームタイトルであること
  • 経済産業省のIP支援事業「IP360 -Toward 20 Trillion Yen-」の採択プロジェクトとして開発されていること
  • オリエンタル表現・アクションゲームの知見を武器」と紹介されていること
  • タイトル名は「FUJI(仮)」と仮称であり、正式名称ではないこと

一方で、以下の点については、公式情報や採択ページの記載がなく、まだ明らかになっていません

  • ゲームの具体的なジャンル(アクションRPGなのか、アクションアドベンチャーなのかなど)
  • 対応プラットフォーム(家庭用ゲーム機、PC、スマートフォンなど)
  • 発売時期や開発スケジュール
  • 物語の舞台設定、登場キャラクター、世界観の詳細
  • 国内外での展開方針(グローバル展開を前提としたタイトルかどうかなど)

SNS上でも、IP360の採択情報をもとにした「FUJI(仮)」の存在を伝える投稿がいくつか見られますが、その内容は採択ページの記載を引用したものが中心で、独自の追加情報は示されていません。
したがって、現段階では公式に確認できる情報以上の内容を語ることはできず

日本の公的支援が「新しいゲームIPの誕生」を後押し

今回のニュースで注目されているのは、新作ゲームそのものに加え、「日本の助成金スキームが、未発表の新たなIPの存在を示した」という点です。
通常、新作ゲームの情報は、ゲーム会社が行うプレスリリースやイベント、ティザーサイトの公開といった形で明らかになることが多く、国の助成事業の採択ページから存在が判明するケースはそれほど一般的ではありません。

IP360のような支援事業では、採択プロジェクトを公表することで、どのような取り組みに公的資金が投入されているのか透明性を確保しています。
その結果として、「FUJI(仮)」のように、まだゲーム会社側から正式発表されていないタイトルの存在が、助成事業の一覧を通じて知られるという形になりました。
これは、日本の公的支援とゲーム業界の新規開発が密接に結びついていることを示す一例とも言え、ゲームファンにとっては「国の支援を受けた新しいゲームIPが次々と生まれてくる可能性」を感じさせるニュースとなっています。

今後の展開に向けて、プレイヤーが注目したいポイント

「FUJI(仮)」については情報が限られているものの、完全新規IPであること、オリエンタル表現とアクションゲームの知見を武器にすると明記されていることから、コーエーテクモゲームスならではの色が強く出たタイトルになるであろうことが期待されています。

プレイヤー目線で今後注目したいポイントとしては、次のようなものが挙げられます。

  • 公式発表のタイミング
    まずは、コーエーテクモゲームスがいつ、どのような形で「FUJI(仮)」を正式に発表するのかが大きな関心事となります。ティザーサイトやティザートレーラーの公開、ゲームイベントでの発表など、さまざまな可能性が考えられますが、現時点では未定です。
  • ゲームジャンルとプレイスタイル
    「アクションゲームの知見を武器に」とあることから、アクション性の高いタイトルになるのはほぼ確実と見られていますが、RPG要素の有無や協力・対戦マルチプレイの有無など、具体的なゲーム性はまだ分かりません。
  • 世界観の方向性
    「オリエンタル表現」というキーワードから、日本やアジア文化を反映した世界観になる可能性が示されています。どの程度リアル寄りなのか、ファンタジー要素が強いのか、歴史的背景を持つのかなどは、今後の情報公開で明らかになっていくでしょう。
  • グローバル展開の有無
    IP360は、日本発IPの世界的展開も視野に入れた事業とされており、「FUJI(仮)」が海外市場を前提としたタイトルになるかどうかも注目されています。多言語展開やグローバル同時発売など、具体的な方針はまだ示されていません。

こうした点については、今後コーエーテクモゲームスや経済産業省から追加情報が出てくる可能性があります。
現時点では、「IP360の採択プロジェクトとして、コーエーテクモゲームスが完全新規IP『FUJI(仮)』の開発に取り組んでいる」という事実が確認できる段階であり、その先の詳しい情報は公式な続報を楽しみに待つことになります。

ゲームファンにとっての意味:新たな「コエテク流アクション」の可能性

コーエーテクモゲームスは、これまでさまざまなアクションゲームを通じて独自の遊び心地を生み出してきたメーカーです。
「無双」シリーズのような爽快感重視のタイトルから、「仁王」シリーズのような緊張感・達成感を強調したタイトルまで、幅広いアプローチでアクションゲームを展開しており、その「引き出し」の多さは国内外のプレイヤーから評価されています。

「FUJI(仮)」は、そうしたコーエーテクモゲームスのアクションゲーム制作力と、オリエンタルな世界観の表現力を組み合わせた完全新規IPとして開発されていることが示されているため、ファンの間では早くも関心を集めています。
同社の過去作に親しんできたプレイヤーにとっては、「次はどんな新しいアクション体験を提案してくれるのか」「どのように日本的・アジア的な表現が活かされるのか」といった期待が膨らむニュースと言えるでしょう。

一方で、今回は経済産業省の採択情報により存在が判明した段階であり、ゲームとしての具体的な姿はまだ見えていません。
だからこそ、今後の公式発表で初めて公開される映像やスクリーンショットが、どのようなインパクトを持つのかにも注目が集まります。
IP360という公的支援の枠組みの中で生まれる新たなIPが、どこまで大きな広がりを見せるのか。ゲームファンにとって、「FUJI(仮)」はその試金石ともなりうる存在と言えるでしょう。

参考元