マツダ「ロードスター」「ロードスターRF」に改良モデル登場 新グレード「PS=ピュアスポーツ」と新色グリーンが話題に

マツダの小型FRオープンスポーツカー「ロードスター」と「ロードスターRF」に改良モデルが登場し、新たな特別仕様車として「PS(ピュアスポーツ)」グレードが追加されました。 同時に、ファン待望の新ボディカラー「ジンクグリーンメタリック」も設定され、大きな注目を集めています。

11年目のNDロードスターに施された改良と新グレード追加の概要

現行ND型ロードスターは、登場から約11年が経過したマツダを代表するピュアスポーツカーです。 マツダは今回、「ロードスター(ソフトトップ)」と「ロードスターRF(リトラクタブルハードトップ)」の商品改良を実施し、予約受け付けをスタートしました。

改良の主なポイントは、メーカーの説明によると次の3点です。

  • 特別仕様車「PS(ピュアスポーツ)」の新設定
  • 走りの進化と、最新の車外騒音規制への対応
  • 新色「ジンクグリーンメタリック」の追加

このうち、ユーザーからの反響が特に大きいのが、FRオープンスポーツの魅力をさらに際立たせた「PS」グレードと、「この時代によく出してくれた」と評される価格設定です。

新グレード「PS=ピュアスポーツ」とは? コンセプトと特徴

新たに設定された特別仕様車「PS」は、その名のとおり「Pure Sports(ピュアスポーツ)」を意味し、「走りをストレートに表現したモデル」と位置づけられています。 街中からワインディングロードまで、よりピュアにスポーツ走行を楽しみたい人のための新しい選択肢として企画されたグレードです。

ベースとなるのは、ソフトトップモデルの「Sスペシャルパッケージ(6速MT)」で、トランスミッションは6速MTのみの設定。 価格は366万3000円(税込)となっています。

「PS」に専用装備される走りのためのパーツ

「PS」では、走りを重視するユーザーが嬉しくなるような専用装備が多数追加されています。 主な特別装備は次のとおりです。

  • ガラス製リアウインドウ付きソフトトップ(インシュレーター付き・クロス:グレー)
  • レイズ製16インチアルミホイール(ブラック塗装:7J×16)
  • 195/50R16タイヤを組み合わせ、軽快なハンドリングを重視
  • ブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキ&対向4ピストンキャリパー(シルバー塗装)
  • ビルシュタイン製ダンパー(スポーティな減衰特性)

これらの装備は、マツダのモータースポーツ活動を通じて培われた「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」のノウハウを取り入れたものと説明されており、サスペンションやブレーキまわりを中心に、よりスポーティな走りを可能にしています。

メーカーは、PSについて「街中でも扱いやすく、それでいてワインディングなどでしっかり楽しめる“ピュアスポーツ”」を目指したと説明しており、サーキット専用ではなく、日常と趣味を両立させたいユーザーに向けたチューニングであることがうかがえます。

インテリアの特別装備とコーディネート

PSは、足まわりだけでなく、インテリアにも専用加飾が施され、スポーティかつモダンな雰囲気を演出しています。

  • エアコンルーバー加飾(外側:ブラック/内側:シルバー)
  • エアコンダイヤル(ブラック)
  • エンジンスターターリング(ブラック)

ボディ外装では、グレーのソフトトップとブラックのホイール、シルバーのブレンボキャリパーなど、ブラックとシルバーを基調にしたカラーコーディネートにより、「大人っぽいスポーティさ」を狙ったと説明されています。

PSのボディカラーは、ロードスターに設定されている全色から選択可能で、特定色専用グレードではないのもポイントです。 ただし、後述する新色ジンクグリーンメタリックとの組み合わせは、多くのユーザーから注目を集めることが予想されています。

新色「ジンクグリーンメタリック」登場 魂動デザイン初のグリーン

今回の改良でもうひとつの話題が、新たに追加されたボディカラー「ジンクグリーンメタリック」です。 マツダの「魂動デザイン」では初となるグリーン系カラーとなります。

この色は、工業製品の防錆塗料として用いられる「ジンククロメートプライマー」から着想を得たメタリックカラーで、「タフさ」と「洗練さ」を両立させた外観を狙ったとされています。 一見ソリッドカラーのようにも見えますが、ボディの造形を際立たせるためにメタリックとされ、さらにブルーマイカを加えることで、わずかに青みを持たせた色味になっているとのことです。

このジンクグリーンメタリックは、全グレードに設定される汎用カラーであり、PS専用色ではありません。 生産開始は2026年10月からと案内されています。

オープンボディのロードスターに落ち着いたグリーンが組み合わさることで、「クラシカルで上質な雰囲気」と「現代的なスポーツ性」を両立した、新しいキャラクターが生まれるとして、早くもファンの間で話題になっています。

走りの進化:MT向け制御の変更と騒音規制対応

商品改良では、特別仕様車の設定だけでなく、ロードスター全体の走りの質も見直されています。

とくに6速MT車では、次のような制御変更が行われました。

  • 加速応答改善制御の採用(MT車)
  • ヒール&トウアシスト制御の採用(MT車)
  • レブリミット直前まで出力を絞らない制御への変更

これにより、アクセル操作に対するエンジンの応答がよりリニアになり、シフトダウン時の回転合わせがしやすくなるなど、MTならではの「操る楽しさ」が向上したとされています。 ロードスターが長年大切にしてきた「人馬一体」のフィーリングを、さらに磨き込んだ改良と言えるでしょう。

一方で、近年強化されている車外騒音規制にも対応するため、排気系や制御の見直しも行われています。 それでも、レブリミット直前まで出力を維持する制御を採用するなど、「規制対応と走りの楽しさの両立」を目指したチューニングが行われている点が特徴です。

安全・快適装備のアップデート:シートとコネクティビティ

今回の改良では、走りだけでなく安全性と快適性の面でもアップデートが図られています。

  • 新たなシート安全基準への対応のため、ヘッドレストの高さと形状を最適化
  • Apple CarPlay/Android Autoタッチパネル操作機能を追加

ヘッドレストの形状変更は、後ろからの衝撃に対する首まわりの保護性能向上を意識したもので、国際的な安全基準の変化に合わせた改良となっています。

また、スマートフォンとの連携では、従来のようなコマンダー操作に加え、タッチパネルでApple CarPlayやAndroid Autoを操作できるようになり、現代のユーザーの利用スタイルによりフィットしたインフォテインメント環境になっています。

価格帯と「この時代に300万円以下」のインパクト

ユーザーから大きな反響を呼んでいるのが、改良を受けたロードスター/ロードスターRFの価格設定です。

  • ロードスター(ソフトトップ):295万9000円〜374万円(または仕様により〜407万円)
  • ロードスターRF:385万円〜436万7000円(または〜469万7000円)
  • 新グレード「PS」(6速MT):366万3000円

ガソリン価格の高騰や各種規制対応コストの増大、そして電動化の波が押し寄せるなかで、FRオープンスポーツカーが295万9000円からという価格で手に入ることについて、多くのユーザーが「この時代に300万円以下はすごい」「まだこういうクルマを出してくれるのがうれしい」と評価する声を寄せています。(こうした反応は各種ニュースサイトやSNS上のコメントとして多く見られます)

一方で、グレード名や価格構成について、インターネット上では「PSってゲーム機みたい」「名前で大喜利が始まっている」といった、ユーモアを交えたコメントも少なくありません。車名やグレード名に対して自由に意見が交わされるのも、ロードスターがいまだに強い人気と注目を集めている証と言えるでしょう。

ロードスターRFはどう変わった? クーペスタイルの魅力は継続

リトラクタブルハードトップを備えたロードスターRFも、ソフトトップモデル同様に商品改良を受けています。

RFは、閉じた状態ではクーペのようなスタイリングと静粛性を持ちつつ、ルーフを開ければオープン走行も楽しめるモデルとして人気を集めています。 改良内容はソフトトップと共通する部分が多く、エンジン制御や騒音規制対応、コネクティビティ機能などがアップデートされています。

価格帯は385万円〜436万7000円(または〜469万7000円)とされており、ソフトトップよりも高価ではあるものの、「普段使いの快適性」と「スポーツカーらしい楽しさ」のバランスの良さから、こちらを選ぶユーザーも少なくありません。

ロードスターらしさを守りながら磨き込まれた改良

現行NDロードスターは、マツダが掲げる「人馬一体」の思想を象徴するモデルとして、軽さとコントロール性を重視して開発されてきました。 今回の改良では、その根幹は変えずに、走り・安全・デザイン・コネクティビティの各要素を丁寧にブラッシュアップした内容となっています。

特に、特別仕様車「PS」の追加は、「もっと走りに振ったロードスターがほしい」というファンの声に応えたグレードと言えます。専用サスペンションやブレンボブレーキ、ビルシュタインダンパーなど、本格的な装備を備えながらも、価格をRSより抑えた設定としたことで、「サーキットだけでなく、日常からワインディングまで楽しめる1台」として、多くの人にとって現実的な選択肢となりました。

また、新色ジンクグリーンメタリックの追加は、ロードスターの世界観に新しいキャラクターをもたらす試みです。クラシカルなオープンスポーツのイメージと、マツダのモダンな魂動デザインが融合したカラーリングは、今後の街中やツーリングスポットで見かける機会が増えていきそうです。

電動化が急速に進む自動車業界にあっても、「運転が楽しい」「クルマを操ることそのものを味わえる」モデルとして、ロードスターとロードスターRFは、これからも多くのドライバーに支持され続けるでしょう。その中で、今回の改良モデルと新グレード「PS」、そして新色ジンクグリーンメタリックは、NDロードスターの歴史の中でも、ひとつの大きな節目として記憶されることになりそうです。

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