DJI初のデュアルレンズジンバルカメラ「Osmo Pocket 4P」が国内正式発表 最大4K/240fps対応の“ポケットシネマカメラ”登場

DJIのハンドヘルドジンバルカメラに、新たなフラッグシップモデル「Osmo Pocket 4P」が加わりました。メーカー初となるデュアルレンズ構成と、最大4K/240fps対応の高フレームレート撮影を備えた本機が、ついに日本国内でも正式発表されました。価格は9万9000円からと案内されており、クリエイターだけでなく、旅行や日常を高画質で残したい一般ユーザーからも注目を集めています。

「Osmo Pocket 4P」とは?―ポケットサイズで“シネマレベル”を目指した新モデル

Osmo Pocketシリーズは、片手で扱えるコンパクトなジンバルカメラとして人気を集めてきましたが、「Osmo Pocket 4P」はその上位モデルとして位置づけられています。DJIはフランス・カンヌで開催されたイベントで本機をお披露目し、「シネマレベルの撮影性能とポケットに収まる携帯性を両立した、新時代のハンドヘルドジンバルカメラ」と紹介しています。

ボディサイズは従来のOsmo Pocketシリーズ同様、手のひらに収まるコンパクトさを維持しつつ、内部にはより大型のセンサーや新しい処理系を搭載。外観上の最も大きな特徴が2つのレンズが並んだデュアルレンズ構成で、これにより広角から望遠までをカバーしつつ、ジンバルならではの滑らかな映像表現が可能になりました。

国内正式発表と価格 「9万9000円から」で上位志向のユーザーを狙う

日本国内では、Osmo Pocket 4Pが正式に発表され、「価格は9万9000円から」と案内されています。従来のOsmo Pocket 4と比べると上位モデルにあたるため、価格帯も一段高めですが、そのぶん画質・ダイナミックレンジ・ズーム性能などが大きく強化されています。

すでにOsmo Pocket 4を愛用しているユーザーの中でも、「もう一歩上の画質」「望遠を活かした撮影」「グレーディング前提の映像制作」を求める層に向けたモデルと言えます。また、国内では発表に前後して、公式アカウントによる先行モニター募集企画も行われており、一般ユーザーのリアルな作例が今後増えていくことが期待されています。

最大の特徴:DJI初の「デュアルレンズ」ジンバルカメラ

Osmo Pocket 4Pの象徴ともいえるのが、DJIのハンドヘルドジンバルカメラとしては初採用となるデュアルレンズ構成です。ジンバル部にはレンズが2つ並んでおり、見た目にも従来機と大きく異なる印象を与えます。

デュアルレンズ化の狙いは、広角と望遠を1台でカバーしつつ、画質を犠牲にしないズーム運用を実現することです。従来機では、画角を変えるにはデジタルズーム(トリミング)が中心でしたが、4Pでは光学的な望遠側レンズを備えることで、よりクリアなズーム映像が期待できます。

さらに、デュアルレンズとジンバル制御を組み合わせることで、構図を保ったまま滑らかに画角を切り替えたり、被写体に寄っていくような映像表現も容易になります。旅行先の風景から、遠くにいる人物や動物、ステージ上のパフォーマンスなどまで、1台で幅広いシーンに対応できるのがポイントです。

大型1インチセンサー搭載で暗所にも強い

Osmo Pocket 4Pのカメラ部には、メインカメラとして1インチCMOSセンサーが採用されています。1インチセンサーは、スマートフォンや小型カメラに多い1/2.3インチや1/1.3インチと比べて、受光面積が大幅に大きく、以下のようなメリットがあります。

  • 暗所でもノイズの少ないクリアな映像を撮影しやすい
  • ダイナミックレンジが広く、明るい部分から暗い部分まで階調が豊か
  • 背景ボケを活かした、より“カメラらしい”表現がしやすい

メーカーは、暗い飲食店での料理撮影や夜景・イルミネーションなどでも、ザラつきの少ない映像が撮れることをアピールしており、「ポケットサイズのまま暗所性能を大幅に引き上げた」ことが4Pの大きな進化点とされています。

17ストップのダイナミックレンジとD-Log2で本格的な映像制作にも対応

映像制作志向のユーザーにとって気になるのがダイナミックレンジLog撮影への対応です。Osmo Pocket 4Pは、最大17ストップのダイナミックレンジを備えるとされており、これは従来の同系統製品よりもさらに広いレンジをカバーする性能です。

ダイナミックレンジが広いと、例えば次のようなシーンで威力を発揮します。

  • 窓の外は快晴で明るく、室内は暗いという強い逆光シーン
  • 夕焼け空と手前の人物を同時に綺麗に見せたいシーン
  • 夜景の中で明るい看板と暗い路地が同居するようなシーン

4Pでは、こうした場面でも白飛び・黒つぶれを抑えつつ、両方の階調を残しやすいことが特徴とされています。さらに、プロ向けのD-Log2にも対応し、撮影後にカラーグレーディングを行うことで、より映画的なルックを作り込むことができます。

映像クリエイターにとっては、ポケットサイズながらシネマカメラに近いワークフローを組めることになり、サブカメラとしてのみならず、機動力を活かしたメインカメラ的な使い方も視野に入ります。

最大4K/240fpsのスローモーション撮影に対応

Osmo Pocket 4Pは最大4K/240fpsの高フレームレート撮影に対応しており、これがニュースでも大きく取り上げられています。4K解像度を保ったまま240fpsで撮影できるため、動きの速い被写体を滑らかなスローモーションで表現することができます。

4K/240fpsスローモーションは、例えば次のようなシーンで活躍します。

  • スポーツやダンス、スケートボードなどのアクションシーン
  • 水しぶきや砂煙、ジャンプの瞬間など、一瞬の動きを印象的に見せたいシーン
  • 子どもやペットが走り回る様子をドラマチックに残したい場合

ポケットサイズの一体型ジンバルカメラで、ここまで高フレームレートの4Kスローモーションに対応している例は多くなく、Osmo Pocket 4Pの大きな武器の一つになっています。

ジンバルならではの安定感とズーム性能の組み合わせ

Osmo Pocket 4Pは、従来のOsmo Pocketシリーズ同様、3軸メカニカルジンバルを搭載しています。これにより、歩きながらの撮影や手持ちでのパン・チルト操作でも、スマートフォンの電子手ブレ補正だけでは難しい滑らかな映像を得ることができます。

加えて4Pでは、デュアルレンズ化によりズーム周りの表現力も向上しました。複数の報道では、光学3倍相当の望遠側レンズに加え、ロスレスズームやデジタルズームとの組み合わせで最大12倍相当まで対応するとの見方が紹介されています。これにより、遠くの被写体に寄る際も、ジンバルによるブレ抑制と併せて、安定したクローズアップ映像を撮影できます。

例えば、旅行先で遠くの建造物をアップで撮りたい時や、ステージ上のパフォーマーを手持ちで追いかけたい時など、従来よりもズームを活かした映像作りがしやすくなります。

実機の外観と操作性:2眼レンズとポケットサイズのバランス

実機の写真を見ると、Osmo Pocket 4Pは、ジンバルヘッド部分に2つのレンズが横並びになっているのが一目で分かります。これにより、通常のOsmo Pocket 4と比べるとやや存在感のあるヘッド形状となっていますが、グリップ部は引き続きスリムで、片手でのホールドがしやすいデザインが維持されています。

本体正面にはタッチパネルディスプレイが備わり、構図確認やメニュー操作、撮影モードの切り替えなどを直感的に行えます。さらに、物理ボタンによる操作性も重視されており、撮影開始・停止やジンバルのリセット、ズーム操作などを手元で素早く行えるよう配慮されています。

このように、Osmo Pocket 4Pはデュアルレンズ&大型センサーという高性能を詰め込みつつも、シリーズの特徴である「ポケットに収まる携帯性」をしっかりと維持している点が評価されています。

ポケットジンバルの新たな選択肢としての位置づけ

Osmo Pocket 4Pは、すでに発売されているOsmo Pocket 4の上位モデルとして、ポケットジンバルのラインアップを拡張する存在です。Osmo Pocket 4が「高画質なオールラウンダー」とするなら、4Pはよりシネマ志向・ズーム志向に振ったモデルと捉えることができます。

特に、次のようなユーザーには4Pが強くフィットすると考えられます。

  • カラーグレーディング前提でD-Log2を活用したい映像クリエイター
  • 夜景や逆光など、ダイナミックレンジが重要なシーンをよく撮影する人
  • 望遠を活かしたポートレートやライブ撮影など、ズーム性能を重視するユーザー
  • 一眼カメラやシネマカメラのサブ機として、軽量なジンバル一体型を追加したい制作者

一方で、日常のVlogや家族の記録、旅行のスナップなどを中心とするユーザーにとっては、従来のOsmo Pocket 4でも十分なケースが多く、価格や用途に応じて選べるラインアップ構成になっています。

先行モニター募集など、コミュニティとの連動も

国内では、Osmo Pocket 4Pの正式発表に先がけて、メーカー公式による先行モニタープログラムも案内されました。応募者が自身の「撮りたい瞬間」をInstagramに投稿し、指定のハッシュタグを付けることで、抽選で4Pを試せるという内容で、製品発表前からユーザーコミュニティとの接点づくりが進められています。

こうした取り組みにより、発売初期から一般ユーザーによるレビューや作例動画が増えていくことが期待され、購入検討者にとっても具体的な使用イメージをつかみやすくなります。特に、デュアルレンズと4K/240fpsといった新機能が、実際の現場でどのように活かされるのかは、多くのユーザーが注目しているポイントです。

まとめ:ポケットサイズで“本格映像”を求める人に

DJIのOsmo Pocket 4Pは、同社初のデュアルレンズ構成と1インチセンサー、最大4K/240fps対応、17ストップのダイナミックレンジD-Log2対応など、これまで上位システムカメラの領域だった要素を、ポケットサイズのジンバルカメラに凝縮した意欲的なモデルです。

価格は9万9000円からと、コンパクトカメラとしては高めの設定ですが、その分、「日常をシネマティックに残したい」「荷物は増やしたくないけれど画質は妥協したくない」といったニーズにしっかり応える仕様になっています。旅行、Vlog、イベント撮影、プロの現場のサブ機など、使い方次第で活躍の場は広がりそうです。

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