ドジャースのブルペンにベテラン右腕が帰ってきた――ブロック・スチュワート、故障者リストから復帰
ロサンゼルス・ドジャースは、リリーフ右腕ブロック・スチュワート投手を故障者リストから復帰させ、メジャーのアクティブロースターに再登録しました。これに伴い、有望株右腕のチェイス・マクダーモット投手がトリプルAへ降格となり、ブルペンの構成が大きく入れ替わる形となりました。
ブロック・スチュワートってどんな選手?
ブロック・スチュワートは1991年10月3日生まれ、イリノイ州出身の右投げ左打ちの投手です。身長190センチ、体重99キロの体格を持ち、パワフルな速球と多彩な変化球を武器とするリリーフピッチャーとして評価されています。MLBではロサンゼルス・ドジャースに所属する投手として登録されており、かつて先発としても登板していた経験を持つなど、柔軟な起用ができる貴重な存在です。
もともとドジャースでプロキャリアの初期を過ごしたスチュワートは、その後他球団を渡り歩きながら経験を積み、近年は救援投手としての価値を高めてきました。 特に、短いイニングを全力で投げ切るスタイルと、プレッシャーの高い場面でも動じないメンタルが持ち味とされています。
トレードで古巣ドジャースに復帰した右腕
スチュワートは、2025年のトレード期限最終日に行われたトレードで、ミネソタ・ツインズからドジャースに移籍してきました。 ドジャースは当時、シーズン終盤に向けたブルペン強化を急いでおり、信頼できるベテランリリーバーの獲得を最優先課題としていました。
このトレードでは、ドジャースの外野手ジェームス・アウトマンを放出し、その見返りとしてスチュワートを手に入れるという、インパクトの大きい動きでした。 外野のレギュラー候補を手放してでもリリーフ陣を補強するという判断は、いかにチームがスチュワートの能力と経験を高く評価していたかを示しています。
この「電撃補強」は日本のメディアやファンの間でも話題となり、「終盤戦に向け本気の布陣」と評されるなど、ドジャースの本気度を象徴する動きとして注目されました。
故障を乗り越えての「再アクティベート」
今シーズン、スチュワートは故障によって戦線を離脱していましたが、球団は当初から2026年シーズンに向けたブルペンの戦力として彼の復帰を重要なピースと位置づけていました。 同じく故障明けが期待されている右腕ブルスダー・グラテロルとともに、スチュワートはシーズン中盤以降のリリーフ陣の柱として見込まれていた存在です。
今回、スチュワートが故障者リストから外れ、メジャーのアクティブロースターに復帰したことで、ドジャースは計画していたブルペン強化の一手をようやく実現できた形になります。球速や球威、変化球のキレ、連投への耐性など、現段階のコンディションは慎重にチェックされているはずですが、球団が「アクティベート」を決断したこと自体が、実戦に耐えうる状態に戻ったという証でもあります。
2026年シーズンの成績と役割
ブロック・スチュワートは、2026年シーズンの成績が更新される中で、ドジャースの一員としてマウンドに立っています。 登板数や防御率、奪三振数など、リリーフ投手として求められる指標で安定した数字を残すことが期待されており、コンディションが整えば勝ちパターンにも食い込めるだけの実力を持っています。
スチュワートの特徴として、右打者だけでなく左打者に対してもある程度対応できる点が挙げられます。そのため、いわゆる「ワンポイント」ではなく、イニングまたぎを含めた複数打者への登板も可能なタイプです。試合展開によっては、ビハインドゲームの中盤から登板し、相手の流れを止める役割や、接戦の7回・8回を任される可能性もあります。
チェイス・マクダーモットのトリプルA降格
スチュワートの復帰に伴い、ドジャースは若手右腕チェイス・マクダーモットをトリプルAへオプション降格させました。ニュースとしては「Dodgers’ Chayce McDermott: Demoted to Triple-A」と報じられており、ロースターのやりくりの中で避けて通れない決断となりました。
マクダーモットは将来性豊かな有望株として評価されている投手ですが、メジャーでの経験はまだ浅く、制球や球種配分など課題も指摘されています。今回の降格は、単なる「戦力外」ではなく、より多くのイニングをマイナーで投げさせて成長を促す目的が強いと見られます。
トリプルAでは先発ローテーションに入り、球数を投げる中で細かな修正を行う場面も増えるでしょう。マクダーモットにとっては悔しい決定かもしれませんが、長い目で見ればメジャー定着への重要なステップとなるはずです。
なぜ今、ベテランリリーフのスチュワートが重要なのか
ドジャースは近年、若手有望株とスター選手をバランスよくそろえた「豪華ロースター」として知られていますが、一方で、シーズンを通して安定して働けるリリーフ陣の構築には常に頭を悩ませてきました。ケガ人の多さや登板過多による疲労など、ブルペンは「消耗の激しいポジション」とも言えます。
その中で、メジャーでの実績がある33〜34歳前後のベテランリリーフであるスチュワートは、チームにとって非常に貴重な存在です。 若手投手たちにとっての良きお手本であると同時に、首脳陣にとっては「任せたイニングを計算しやすい投手」として信頼を置きやすいタイプと言えるでしょう。
特に、今季のドジャースはインターリーグ(交流戦)や強豪チームとの連戦が続くスケジュールの中で、終盤の1点差ゲームをいかに勝ち切るかが大きなテーマとなっています。オリオールズ戦など注目カードが多い中で、スチュワートのようなベテランの安定感は、勝敗を分ける重要な要素になります。
ファンやチームメイトからの期待
スチュワートはドジャースでプロのキャリアをスタートさせた「古巣復帰組」です。 かつて同じユニホームを着て戦った経験があることから、球団スタッフや一部のチームメイト、そして長年のファンにとっては「帰ってきた男」という印象が強い存在です。
トレードでドジャースに再び加入した際には、日本国内でも「終盤戦に向けた本気補強」として報じられ、ブルペン陣の安定化を願うファンの期待を集めました。 今回の故障からの復帰は、その延長線上にある出来事であり、「ようやく本来の姿を見られる」という安堵感も広がっています。
若手リリーフが緊張しがちな場面でも、スチュワートの落ち着いた立ち振る舞いや、試合前後のアドバイスは大きな支えになるでしょう。特に、同じくブルペンの一角を担う若手右腕たちにとって、メジャーでの酸いも甘いも知るベテランの存在は心強いはずです。
ドジャースのブルペン編成への影響
スチュワートの復帰とマクダーモットの降格によって、ドジャースのブルペンは「経験重視」の色合いをやや強める形になりました。若手投手が多い中で、試合終盤のタフな場面を任せられる投手の層を厚くすることは、ポストシーズン進出を狙うチームにとって欠かせない要素です。
- リード時の7回~8回を任せられるベテラン枠としての期待
- ビハインドゲームでも流れを変える「火消し役」としての起用
- 連投やロングリリーフにも対応しうる柔軟な役割
また、グラテロルら他のリリーフ陣が万全ではない時期には、スチュワートが一時的に「セットアッパー的な位置づけ」で起用される可能性もあります。 首脳陣は、相手打線や球場、登板間隔などを考慮しながら、最適な場面でスチュワートを送り出していくことになるでしょう。
今後の注目ポイント
今後、ファンとして注目したいポイントをいくつか挙げてみます。
- 球速と球威が故障前のレベルまで戻っているか
速球の平均球速や空振り率などは、復帰後のコンディションを測る重要な指標です。 - 連投や登板間隔への対応
故障明けの投手にとって、短いスパンでの連投がどこまで可能かは慎重に見極める必要があります。 - 若手投手との役割分担
スチュワートがどの場面を任され、若手がどこで起用されるのか。そのバランスはシーズンを通じて変化していくはずです。 - ポストシーズンを見据えた信頼度
終盤戦やプレーオフを意識する中で、「ここ一番」で任せられる投手としての評価がどう高まっていくかも見どころです。
ファン目線での“うれしいニュース”
ケガからの復帰というニュースは、チームにとってもファンにとっても、明るい話題になりやすいものです。特に、トレードで苦労して獲得し、活躍が期待されながらも故障で離脱していた選手が戻ってくるとなれば、その喜びはひとしおです。
ブロック・スチュワートは、派手なスターというよりも、「気づけばチームを支えてくれている縁の下の力持ち」といったタイプの投手です。試合のハイライトに大きく映らない日もあるかもしれませんが、長いシーズンの中でそうした存在こそが、勝率をじわじわと押し上げていきます。
一方のチェイス・マクダーモットも、トリプルAでの経験を糧に、近い将来再びドジャースのユニホームを着てメジャーのマウンドに戻ってくる可能性は十分にあります。ベテランと若手が入れ替わりながら競い合うことこそ、強いチームづくりには欠かせないプロセスです。
ドジャースファンにとって、今後の試合ではぜひブルペンから登場する背番号(※スチュワートの背番号)に注目し、その一球一球を見守っていきたいところです。ブロック・スチュワートの復帰が、ドジャースにどんな安定感と勢いをもたらしてくれるのか――シーズン後半戦の重要なカギのひとつになりそうです。



