miHoYo新作アプリ『BSide: Olivia Lin』とは? 音楽と“デスクトップの隣にいる彼女”がテーマの新体験

中国のゲームメーカーとして『原神』や『崩壊:スターレイル』などで知られるmiHoYoが、新作PC向けアプリ『BSide: Olivia Lin』Steamストアページを公開しました。
本作は、いわゆるRPGやアクションゲームではなく、音楽再生やMIDIデータを活用しながら、美少女キャラクターと穏やかな時間を過ごす「デスクトップチル系ソフト」「デスクトップ陪伴(コンパニオン)ソフト」として紹介されています。

Steamストアページ自体はすでに公開されていますが、現時点では日本からは閲覧できない地域制限がかかっており、中国など一部地域のみアクセス可能な状態となっています。
今後の日本向け展開は続報待ちという状況です。

音楽再生とMIDI動画生成に対応した“癒やし”アプリ

『BSide: Olivia Lin』は、単なるキャラクター観賞用アプリではなく、音楽との連動が大きな特徴として打ち出されています。

  • 音楽再生機能
    アプリ内で音楽を再生し、そのBGMを聞きながらキャラクター「Olivia Lin(林離)」と一緒にくつろいだ時間を過ごせます。
  • MIDIデータからの動画生成
    ユーザーが用意したMIDIデータを読み込んで、対応した映像(動画)を生成する機能を備えていることが明らかにされています。
    これにより、自分の演奏データや好きな楽曲のMIDIを使って、オリジナルのビジュアル表現を楽しめる仕組みになっています。
  • AIを活用したやり取り
    中国語圏の報道では、音楽再生だけでなくAIによるテキスト返信なども組み合わせた、インタラクティブな体験が紹介されています。
    ユーザーが「今の気分」や「日々の出来事」などを書き込むと、Oliviaがそれを読み、AI生成テキストによる返信を行う形で、“手紙のやり取り”のようなコミュニケーションが楽しめるとされています。

これらの機能を通じて、「音楽」と「対話」を軸に、ゆったりとした時間を提供するコンセプトのアプリになっていることがうかがえます。

ヒロインは上海の大学生「Olivia Lin(林離)」

本作の中心となるキャラクターは、タイトルにも名前がある「Olivia Lin(林離)」です。
Steamストアの説明や海外メディアの報道では、彼女のプロフィールが次のように紹介されています。

  • 上海在住の女子大生で、ピアノ専攻心理学を副専攻にしている。
  • レコード(アナログレコード)古い映画が好きで、雨の日の静かな時間を好む性格として描かれている。
  • 「音楽と記憶」に関する個人的な研究を行っているという設定で、音楽と人の感情・思い出の関係に興味を持っている。

こうした設定から、Oliviaは単なる“記号的な美少女”というよりも、音楽や心理学に対してこだわりを持つ人物像として作り込まれていることがうかがえます。
プレイヤー(ユーザー)は、彼女の部屋やデスクトップ空間を通じて、Oliviaの日常や研究テーマに触れながら、一緒に音楽を聴いたり、手紙を交わしたりしていく形になると見られます。

リアル系グラフィックの“隣にいる”感覚

日本のゲームメディアなどの紹介では、本作のビジュアル面について「リアル系グラフィックの美女とコミュニケーションするデスクトップチルソフト」という表現が使われています。
従来のアニメ調とは一線を画した、現実に近い質感の3DグラフィックでOliviaが描かれている点が大きな特徴です。

海外メディアの記事や掲載画像では、Oliviaがパソコンの前でピアノを弾いたり、部屋でリラックスしている姿などが確認できます。
このビジュアルスタイルにより、ユーザーのPC画面上で、あたかも「同じ部屋で過ごしているような距離感」を演出することが狙われていると考えられます。

基本プレイ無料・早期アクセス形式での提供

『BSide: Olivia Lin』はPC(Steam)向けに開発されており、リリース形態として早期アクセス(Early Access)が予定されています。

  • 基本プレイ無料(Free to Play)
    日本のメディアでも「基本プレイ無料の作品」と紹介されており、Steamの説明文にも無料で体験できる旨が記載されています。
  • 早期アクセス期間
    早期アクセス期間は2026年末まで続く予定とされており、その間はユーザーのフィードバックを受けながら機能のブラッシュアップやコンテンツ拡充が行われる見込みです。
  • 早期アクセス期間中の料金
    中国向けの案内では、早期アクセス中に開放されている機能はすべて無料で利用可能であり、正式版リリース後も基本的な体験部分は無料のまま提供される計画であることが示されています。

なお、現時点では具体的な正式サービス開始日や、課金要素の詳細(追加ボイスやスキンなどが有料になるかどうか)については明らかにされていません。
まずは中国地域を中心とした段階的なテスト・展開が行われ、その後、他地域へ広がっていく可能性が考えられますが、日本での展開についても公式のアナウンスを待つ必要があります。

現在は中国限定のSteamストアページ、日本からはアクセス制限

今回のニュースでは、Steamストアページ公開そのものが大きく取り上げられていますが、同時に日本からはページにアクセスできない状態である点も報じられています。

  • Steamのストアページは中国地域向けに公開されており、台湾・日本・アメリカなど多くの海外地域からは直接アクセスできないとされています。
  • 一部ではVPNなどを介してページ閲覧や早期アクセス版の利用を行うケースも紹介されていますが、公式には中国地域向けの展開が先行している状態です。
  • 日本のメディアでも「現在、日本国内からのアクセスは不可」と明記されており、今後の地域拡大や日本語対応の有無については続報待ちとされています。

そのため、日本のユーザーにとっては、現時点では「情報を集めながら正式な解禁を待つ段階」と言える状況です。

“ゲーム”と“ツール”の中間にあるデスクトップ体験

『BSide: Olivia Lin』は、日本の一部メディアでは「新作ゲーム」という表現も使われていますが、その中身はRPGやアクションではなく、「デスクトップチルソフト」「デスクトップ陪伴ソフト」として位置づけられています。

機能面を見ると、本作は次のような“ゲームとツールの中間”のポジションにあると言えます。

  • ツール的な側面
    音楽再生やMIDIデータからの動画生成など、実用性のある機能を備え、ユーザーのデスクトップ環境を彩る“音楽ツール”として利用できる。
  • ゲーム的/エンタメ的な側面
    キャラクター「Olivia」との文字コミュニケーションや、AIを用いた返信、日々の出来事を共有する手紙機能など、キャラクターとの交流そのものがコンテンツになっている。
  • デスクトップテーマ/動く壁紙のような存在
    いわゆる「動く壁紙」や「デスクトップマスコット」のような位置づけで、PC作業中の画面に常駐し、音楽とともにプレイヤーを“見守る”存在として機能することも想定されています。

このような特徴から、本作は「本格的なゲームをじっくり遊ぐ」というよりも、日常のPC作業の「横」に常にいてくれるデジタルパートナーのような役割を志向していると考えられます。

miHoYo作品の新たな挑戦として注目

miHoYoはこれまで『原神』『崩壊3rd』『崩壊:スターレイル』『ゼンレスゾーンゼロ(絶区零)』など、主にアクション性やストーリー性を重視した大型ゲームタイトルで知られてきました。
その中で、『BSide: Olivia Lin』は「AI」「音楽」「デスクトップ常駐」といったキーワードを掲げる、かなり異色のプロジェクトと言えます。

海外の報道では、本作が「AI音楽インタラクション」「AI女友達(AIガールフレンド)」など、いわゆるAIを活用した“デジタルコンパニオン”の流れに位置づけられる作品として紹介されている例もあります。
一方で、音楽再生やMIDI連携などクリエイティブ寄りの機能も含まれており、単純なチャットボットにとどまらない点がmiHoYoらしいこだわりとも受け取れます。

また、早期アクセス期間中は無料で広くユーザーの意見を募り、それをもとに機能の改善や拡張を進める計画であることが示されているため、ユーザー参加型で育てていく新サービスという側面もありそうです。

今後のポイント:日本での展開と対応言語に注目

現時点で示されている情報から、日本のユーザーにとって注目したいポイントを整理すると、以下のようになります。

  • 日本からのSteamストアアクセス解禁はいつか
    現在は地域制限により日本からストアページを直接閲覧できません。
    公式な対応地域の拡大や、日本向けページの公開時期が今後の焦点となります。
  • 日本語表示・日本語テキスト対応の有無
    キャラクターとのテキストコミュニケーションを特徴とするアプリのため、インターフェースやAI返信が日本語に対応するかどうかは、利用ハードルに直結します。現時点では対応言語の詳細は明らかになっていません。
  • 課金要素・ビジネスモデル
    基本プレイ無料であることは明言されていますが、追加コンテンツや拡張機能がどのような形で提供されるかは未発表です。
    キャラクタースキン、ボイスパック、追加音響素材などの展開が行われるのか、今後の情報が待たれます。
  • AI機能の具体的な精度や挙動
    手紙返信機能やAIとのコミュニケーションは、実際の対話体験によって評価が分かれる部分です。
    どの程度自然な会話ができるのか、音楽との連動がどれほど奥深いものになるのかも、正式なユーザーレビューが出てくる段階で明らかになっていくでしょう。

いずれにせよ、『BSide: Olivia Lin』はmiHoYoにとって、これまでの大型ゲーム路線とは異なる新しい実験的プロジェクトと見ることができ、今後の展開に注目が集まっています。

参考元