新緑の長谷寺で深呼吸―心と体をととのえる「寺時間」が開催

新緑がまぶしい季節、厚木市の長谷寺(はせでら)で、心と体をゆるめるひとときを過ごせるイベント「寺時間」が行われます。
境内の静かな空気のなかで、旬の味を楽しみながら、日々の忙しさを少しだけ手放してみませんか。
本記事では、厚木市・愛川町・清川村エリアで話題になっている長谷寺の「寺時間」と、あわせて話題になっている「ペピーノ」のコンポート、農大生による野菜たっぷりのけんちん汁、そして7月に予定されている書家・絵師・紫舟(ししゅう)さんによる書画奉納「祈一心」について、わかりやすくご紹介します。

長谷寺とはどんなお寺?―新緑に包まれる「寺時間」の舞台

長谷寺は、厚木市にある歴史ある寺院で、地域の人々から親しまれてきたお寺です。
春には桜、初夏には新緑、そして秋には紅葉と、四季折々の表情を見せてくれます。その自然に包まれた静かな環境は、まさに「一息つく」のにふさわしい場所です。
今回の「寺時間」は、そんな長谷寺の魅力を、より身近に感じてもらうための催しとして企画されたものです。寺院というと「敷居が高い」「観光で行くだけ」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、このイベントは、もっと気軽に、もっと自由に、お寺で過ごす時間を楽しんでもらうことを目指しています。

新緑の季節は、木々の葉がいちばんみずみずしく、境内を歩くだけでも心がスッと静まっていくような感覚を味わえます。
鳥のさえずりや風の音、石畳を踏みしめる足音など、普段は聞き流してしまうような小さな音に、あらためて気づかされることでしょう。
「寺時間」は、そうした自然と向き合いながら、ゆっくりと自分自身をととのえていくきっかけにもなりそうです。

5月30日は「寺時間」へ―気軽に一息つけるひととき

ニュースでも取り上げられているとおり、「寺時間」は5月30日(土)に開催されます。
厚木市・愛川町・清川村エリアで、「ちょっとどこかで深呼吸したい」「自然の中で静かに過ごしたい」と感じている方にぴったりの催しです。
難しい作法や特別な準備は必要ありません。ふだん着のまま、ふらっと立ち寄る感覚で構いません。

当日は、境内でゆっくりと過ごすことができるよう、様々な工夫がなされています。
たとえば、木陰のベンチや本堂近くの静かな一角で、思い思いの場所に腰を下ろして、ただぼんやりと景色を眺めるのもおすすめです。
日頃はスマートフォンに向き合う時間が多い人も、この日ばかりは画面から目を離し、青空や若葉、風の気配に意識を向けてみてはいかがでしょうか。

「寺時間」のコンセプトは、特別な予定を詰め込むのではなく、あえて「何もしない」時間を楽しむことにもあります。
境内を散策したり、本堂で手を合わせたり、縁側のような場所でゆっくりお茶を飲んだり――そんなささやかな時間の積み重ねが、忙しい毎日で疲れた心と体を静かにほぐしてくれるはずです。

幻のフルーツ野菜「ペピーノ」のコンポートが登場

今回の「寺時間」で大きな話題を呼んでいるのが、幻のフルーツ野菜「ペピーノ」を使ったコンポートです。
「ペピーノ」は、日本のスーパーなどではあまり見かけない珍しい野菜で、その姿かたちや味わいから「フルーツ野菜」と呼ばれています。

ペピーノは、南米原産とされるナス科の植物で、見た目は小さなメロンのような丸みのある形をしています。皮には、うっすらと縦じまが入っていることもあり、初めて見る人は「これは果物? それとも野菜?」と不思議に思うかもしれません。
味わいは、品種や熟し方にもよりますが、「洋ナシとメロンを合わせたよう」「ほのかに甘くてさっぱりしている」と表現されることが多く、みずみずしい口当たりが特徴です。

流通量が少ないことから「幻のフルーツ野菜」と呼ばれることもあり、今回の「寺時間」でペピーノのコンポートが提供されるというニュースは、食に関心の高い人たちのあいだでも注目を集めています。
コンポートは、果物やフルーツ野菜を砂糖やシロップでやさしく煮て仕上げるデザートで、素材そのものの風味を活かしながら、しっとりとした甘さを引き出せるのが魅力です。

ペピーノのコンポートは、冷やしていただくことで、初夏の少し汗ばむ陽気の中でも、爽やかな甘さと香りを楽しむことができそうです。
境内のベンチに腰を下ろし、風に吹かれながら、ゆっくりとひと口ずつ味わう時間は、まさに「寺時間」を象徴するようなひとときになるでしょう。

農大生がつくる採れたて野菜のけんちん汁

さらに、「寺時間」では農大生による採れたて野菜のけんちん汁も登場します。
けんちん汁は、根菜を中心とした野菜と豆腐を炒め、だしで煮込んだ日本の伝統的な汁物で、からだの芯からあたためてくれる一品として親しまれてきました。

今回提供されるけんちん汁に使われる野菜は、農業系の大学、いわゆる「農大」の学生たちが育てた、採れたての野菜だという点が大きな特徴です。
自分たちの手で土に触れ、季節の変化を感じながら大切に育てた野菜を、多くの人においしく食べてもらいたい――そんな思いが詰まった一杯でもあります。

だいこん、にんじん、ごぼう、里いもなど、けんちん汁の定番の具材に加えて、その時期に採れた野菜がふんだんに使われることでしょう。
野菜の甘みや香りが、だしのうま味と重なり合い、ほっとする味わいを生み出します。
お寺の境内でいただく温かい汁物は、いつも以上にやさしく感じられるかもしれません。

農大生にとっても、実際に自分たちが育てた野菜を使い、多くの人にふるまう機会は貴重な学びの場となります。
食べる側だけでなく、つくる側にとっても心に残る経験となり、その出会いの場が長谷寺の「寺時間」であることにも、地域と教育機関とのつながりの深さが表れています。

「寺時間」が生み出す、地域とのやさしいつながり

「寺時間」は、単にお寺で行われるイベントというだけでなく、地域と人をゆるやかにつなぐ役割も担っています。
長谷寺という落ち着いた場所に、農大生や地元の生産者、そして近隣に暮らす人々が集まり、食や自然、祈りを通して交流する姿は、この催しの大きな魅力です。

普段はなかなか話す機会のない学生や、地元で農業に携わる人たちと会話を交わすことで、野菜が育つ過程や、季節ごとの楽しみ方などを知るきっかけにもなります。
また、子どもたちにとっても、畑や農作物の話を直接聞ける場は、教科書だけでは得られない体験となるでしょう。

お寺という公的な場に、人々が自然に集うことで、「地域のリビングルーム」のような役割が生まれます。
そこでは、誰かを評価したり競争したりする必要はなく、ただ同じ時間と空間を共有し、それぞれが「今ここ」にいることを感じられます。
「寺時間」は、そんな穏やかなつながりをそっと支える存在でもあるのです。

書家・紫舟さんの「祈一心」―7月に長谷寺へ書画を奉納

長谷寺に関するニュースとして、もうひとつ注目されているのが、書家・絵師として活躍する紫舟(ししゅう)さんによる書画奉納です。
「祈一心(いのりいっしん)」と題された書画が、7月に長谷寺へ奉納される予定となっており、多くの関心が寄せられています。

「祈一心」という言葉には、「心をひとつにして祈る」「雑念をはらい、真っ直ぐな思いで祈りを捧げる」といった意味が込められていると考えられます。
日々さまざまな情報にさらされ、心が落ち着かないと感じることも多い現代社会において、この言葉は静かながらも力強いメッセージとして、多くの人の胸に響くのではないでしょうか。

紫舟さんは、国内外で高い評価を得ている書家・アーティストで、伝統的な書の技法に、現代的な感性やデザイン性を取り入れた表現で知られています。
その作品は、一文字一文字に込められた思いや、余白の美しさによって、見る人の心を揺さぶります。
今回、長谷寺に奉納される「祈一心」も、お寺という空間と深く響き合う作品になることでしょう。

奉納された書画は、参拝に訪れた人々が目にすることができるようになると見込まれます。
「寺時間」で長谷寺を訪れた方にとっても、7月以降、再び足を運ぶ楽しみが一つ増えることになります。
季節を変えて同じ場所を訪れることで、境内の景色だけでなく、自分自身の心の変化にも気づけるかもしれません。

「寺時間」で味わう、祈りと癒やしの重なり

「寺時間」で過ごすひとときと、「祈一心」の書画奉納には、共通するテーマがあります。
それは、日常の喧噪から一歩距離を置き、静かな場所で自分自身や周りの人、社会、自然に思いを向ける時間を持つということです。

境内で深呼吸をしながら、ペピーノのコンポートを味わい、農大生がつくったけんちん汁でからだをあたためる。
その一方で、本堂に手を合わせたり、7月に奉納される「祈一心」の言葉に思いを馳せたりする。
そうした一つ一つの行為が、「今、自分は生きてここにいる」という感覚を、静かに、しかし確かに思い起こさせてくれます。

お寺は、古くから祈りの場であると同時に、人々の集いの場でもありました。
現代において「寺時間」が再び注目されていることは、その役割が形を変えつつも、今なお必要とされていることの表れと言えるでしょう。
祈りと癒やし、地域のつながりと個人の内省――長谷寺での「寺時間」は、そのすべてをやさしく包み込む時間となりそうです。

厚木市・愛川町・清川村エリアから足を運んでみたい方へ

厚木市・愛川町・清川村エリアにお住まいの方にとって、長谷寺は比較的訪れやすい場所にあります。
日帰りでふらっと出かけられる距離だからこそ、「少し気分転換したい」「自然の中で静かに過ごしたい」と感じたときに、思い立って足を運べるのも魅力です。

  • 新緑の境内を歩きながら、季節の移り変わりを感じたい方
  • 珍しい「ペピーノ」のコンポートを味わってみたい方
  • 採れたて野菜のあたたかいけんちん汁で心も体もほぐしたい方
  • お寺でゆっくりと自分の時間を過ごしたい方
  • 7月の「祈一心」奉納にあわせて、お寺とアートの響きあいを感じてみたい方

そんな方にとって、今回の「寺時間」は絶好の機会となるはずです。
特別な予定を立てなくても、境内を歩き、ベンチに座り、空を見上げて深呼吸をするだけで、日常とは少し違う時間の流れを味わうことができます。

おわりに―「また来たくなる」お寺時間を

新緑の長谷寺で過ごす「寺時間」は、華やかなイベントではないかもしれません。
けれど、静かな境内で風の音に耳を澄まし、やさしい味わいのペピーノのコンポートや、農大生が心をこめてつくったけんちん汁をいただく時間は、どこか「懐かしさ」と「安心感」を感じさせてくれます。

そして、7月には書家・紫舟さんによる「祈一心」の書画が奉納され、長谷寺はまた新たな表情を見せてくれます。
一度訪れておしまいではなく、「また来たい」「あの静けさをもう一度味わいたい」と思える場所が、身近な地域にあることは、とても心強いことです。

忙しい毎日の中で、自分を見失いそうになったとき。
誰かのために祈りたい思いが心に満ちたとき。
あるいは、ただ少しだけ「何もしない時間」がほしくなったとき。
長谷寺の「寺時間」は、そっと立ち寄ることのできるやさしい居場所として、多くの人の心を受けとめてくれることでしょう。

参考元