彦根城、5回目の世界遺産登録挑戦 滋賀県と彦根市が推薦書案を国に提出

滋賀県と彦根市は、彦根城の世界遺産登録を目指すため、推薦書案を国に再び提出しました。今回で5回目の挑戦となり、三日月大造知事は「最善を尽くした。自信があります」と強調しました。

彦根城は、国宝の天守をはじめ、築城当時の姿を今に伝える貴重な城郭として知られています。県と市はその歴史的価値や保存状態を改めて整理し、ユネスコへの推薦につなげるための準備を進めてきました。今回の提出は、これまでの取り組みを踏まえ、登録実現へ向けた重要な一歩となります。

過去4回は推薦見送り 課題の整理を重ねて再挑戦

彦根城の世界遺産登録をめぐっては、これまで4回にわたり、文化庁の審議会がユネスコへの推薦を見送りました。県と市は、その都度指摘された点を検討し、推薦書案の内容を見直してきました。

世界遺産の推薦は、単に歴史があるだけでは通りません。登録候補としてふさわしいことを示すため、建築や歴史、保存のあり方、他の城郭との違いなどを、国際的な基準に沿って説明する必要があります。彦根城の場合も、こうした点を丁寧に積み上げながら、継続して準備が進められてきました。

今回の再提出では、これまでの経緯を踏まえたうえで、登録に必要な論点を改めて整理した形とみられます。県と市は、長年の課題に向き合いながら、世界遺産としての価値を国に示そうとしています。

知事「自信があります」 地元の期待も高まる

三日月知事は、今回の提出について「最善を尽くした」と述べ、登録実現に向けた手応えをにじませました。県としても、彦根城が持つ文化的価値を国内外に伝えたい考えです。

彦根城は、江戸時代初期の面影を色濃く残す城として、観光資源としても高い注目を集めてきました。城郭の美しさだけでなく、周辺の景観や城下町の歴史とあわせて評価されている点も特徴です。世界遺産登録が実現すれば、地域の知名度向上や観光振興につながるとの期待もあります。

一方で、世界遺産の登録は簡単ではありません。推薦書案の内容が国の審議を通過しても、さらにユネスコでの審査が続きます。県と市にとっては、提出して終わりではなく、今後も丁寧な説明と調整が求められます。

世界遺産登録を目指す彦根城 守り継ぐ価値が問われる

世界遺産は、後世に残すべき人類共通の財産として登録されます。そのため、文化的・歴史的な価値だけでなく、将来にわたって守り続けられる体制が整っているかどうかも重視されます。

彦根城は、保存状態の良さや歴史的な連続性が評価されてきた一方で、登録候補としての説明の難しさもありました。県と市が何度も推薦書案を見直してきた背景には、そうした厳しい審査を乗り越える必要があるためです。

今回の再提出で、彦根城が次の段階に進めるかどうかが注目されます。地元では長年の悲願として受け止められており、再挑戦の行方に関心が集まっています。

今後の焦点

今後は、国の審議の中で推薦の可否が判断される見通しです。県と市は、これまで積み重ねてきた資料や説明をもとに、彦根城の価値をさらに訴えていくことになります。

5度目の挑戦となる今回、彦根城が世界遺産登録に向けて前進できるかどうか、地域の期待が高まっています。

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