高額ゲーム機「PS5 Pro」が値下げで大躍進 ブラックフライデー商戦で見えた“次世代ゲーム機”のいま
2025年の年末商戦で、ソニーの次世代ゲーム機「PlayStation 5 Pro（PS5 Pro）」が大きな注目を集めています。価格が10万円を超える“高額モデル”でありながら、ブラックフライデーを軸とした各種セールでの値下げ効果によって週販が急伸し、市場で存在感を一気に高めている状況です。
一方で、身体の動きだけで操作できる新しいゲーム機「Nex Playground」も、コントローラ不要というユニークさからアメリカのブラックフライデーで大ヒット。さらに、全体としてはもっとも売れたゲーム機が通常の「PS5」、ゲームソフトでは「EA SPORTS FC 26」がトップとなるなど、2025年のゲーム市場は大きな動きを見せています。
この記事では、PS5 Proの値下げと販売好調の背景、Nex Playgroundや通常版PS5との関係、そして最新のゲーム市場トレンドを、わかりやすく丁寧に解説していきます。
PS5 Proはなぜ「高額なのに売れている」のか
まず注目したいのが、PS5 Proの価格と売れ行きの関係です。PS5 Proは、4K解像度での高フレームレート表示やレイトレーシングの強化など、グラフィックス性能を大きく向上させた上位モデルとして登場しました。そのぶん価格は10万円を超えるレンジに設定され、「さすがに高すぎるのでは」といった声も少なくありませんでした。
ところが、2025年秋以降の各種セールをきっかけに状況が変わります。ブラックフライデーやメーカー公式キャンペーン、ECサイトの独自セールなどで、PS5 Pro本体に大幅な値引きが入りました。
たとえば、2025年のPlayStation関連セールでは、PS5 Pro本体がセール価格で10万円台前半程度まで下がるケースが出てきています。楽天ブックスや各種キャンペーンでは、PS5 Proが1万5000円引き、あるいは1万円前後の値引きで販売されることもありました。
結果として、「定価では手を出しにくかったけれど、セール価格なら頑張って買える」というユーザーが一気に購入へと動き、ある週の販売台数が大きく跳ね上がる現象が起きています。高額モデルでありながら、
- 性能重視のヘビーユーザーや
- 最新環境で長く遊びたいというコアゲーマー
を中心に、“値下げを待っていた層”が一斉に動き出した形です。
ブラックフライデーで見えた「PS5ファミリー」全体の強さ
ブラックフライデーは、年末商戦のなかでも特に大きな山場となるセールイベントです。2025年のブラックフライデーでは、もっとも売れたゲーム機が「PS5」と報告されており、通常モデルが依然として圧倒的な人気を誇っています。
PS5は、ゲーム機としての完成度が高いことに加え、2024年以降は在庫不足も解消されてきました。さらに、2025年に入ってからは、
- ブラックフライデー
- 年末年始セール
- 新生活セール
- Days of Play などの季節セール
といったイベントで、本体価格が数千円〜1万円程度値下げされる機会が増えています。 これにより、「そろそろ買いたい」と考えていたユーザーがセール時期を狙って購入しやすくなっています。
2025年のブラックフライデーでは、
- 最も売れたゲーム機：PS5（通常版）
- PS5 Pro：高額ながら値下げ効果で週販急伸
という構図になりました。つまり、
- 価格とバランス重視のユーザーは通常のPS5
- 画質・性能重視で投資を惜しまないユーザーはPS5 Pro
という形で住み分けが進み、PS5ファミリー全体として強い需要を獲得しているのです。
ゲームソフト売上トップは「EA SPORTS FC 26」
ハードだけでなく、ソフトの売れ行きにも注目しましょう。ブラックフライデー期間中に最も売れたゲームソフトは「EA SPORTS FC 26」とされています。
「EA SPORTS FC」シリーズは、従来の「FIFA」シリーズを引き継ぐ形でサッカーゲームの定番として定着しており、
- 幅広い年齢層に人気
- オンライン対戦や友人とのマルチプレイで盛り上がりやすい
- スポーツゲームは長く遊びやすい
といった理由から、本体と一緒に購入される定番タイトルになっています。PS5やPS5 Proの購入をきっかけに、「まず1本目のソフトはこれ」と選ばれたケースが多いと考えられます。
「Nex Playground」――コントローラ不要の新世代ゲーム機も台頭
2025年のブラックフライデーで興味深い動きを見せたのが、「Nex Playground」という新しいタイプのゲーム機です。このハードは、身体の動きで操作ができ、コントローラを必要としないという特徴を持っています。
かつての「体感型ゲーム」や「モーションコントロール」をさらに進化させたようなコンセプトで、カメラやセンサーでプレイヤーの動きを読み取り、それをゲーム内のアクションに変換する仕組みです。
アメリカのブラックフライデーセールにおいて、このNex Playgroundは、
- 売れたハードウェアランキングで第3位
という好成績を収めました。つまり、PS5やニンテンドースイッチなどの従来型ゲーム機に加えて、「家族みんなで身体を動かして遊ぶ」新ジャンルのハードも強い支持を得たことになります。
この動きからは、ゲーム市場が必ずしも「高性能路線」一辺倒ではなく、
- 高性能・高画質を求めるコアユーザー（PS5 Proなど）
- バランスよく最新ゲームを楽しみたい大多数のユーザー（PS5）
- 家族や子どもと一緒に体を動かして遊びたい層（Nex Playgroundのような体感型ハード）
といったように、ニーズに応じて多様化していることがうかがえます。
PS5 Proの値下げは「一時的なセール」か、それとも「トレンド」か
ここで気になるのが、PS5 Proの値下げが一時的なものなのか、それとも今後も続く傾向なのかという点です。
2025年の動きを見ると、PS5シリーズは、
- ブラックフライデー
- 年末年始セール
- 新生活セール
- Days of Play などの公式キャンペーン
といったタイミングで、定期的に値引きが実施されるサイクルがほぼ定着してきています。 PS5 Proもそのサイクルの中に組み込まれつつあり、特定の大型セール時には1万円前後の値下げが期待できる状況です。
とはいえ、PS5 Proは依然として上位モデルとしての位置づけであり、通常のPS5よりも明確に高価です。そのため、
- 普段は高値で販売しつつ
- 大型セール時に「思い切った値下げ」で需要を一気に喚起する
という戦略がしばらく続く可能性が高いとみられます。PS5 Proの購入を検討している人にとっては、
- ブラックフライデー
- 年末年始セール
- 春の新生活セール
といったタイミングを狙って情報をチェックするのが賢い選択といえるでしょう。
通常版PS5とPS5 Pro、どちらを選ぶべき？
PS5ファミリーの好調により、「通常版PS5とPS5 Proのどちらを買うべきか？」と迷う人も増えています。それぞれの特徴を、やさしく整理してみます。
通常版PS5がおすすめな人
- できるだけ予算を抑えたい
- 最新ゲームを快適に遊べれば十分
- 4Kテレビは持っているが、最高設定にこだわりすぎない
通常版のPS5でも、多くのゲームは高画質かつ快適に動作します。セール時には1万円前後の値引きが行われることもあり、コストパフォーマンスは非常に高いモデルです。
PS5 Proがおすすめな人
- 4Kテレビや高リフレッシュレートのゲーミングモニターを活かしたい
- レイトレーシングなどの最先端グラフィックスを存分に楽しみたい
- 今後数年にわたり、なるべく高い性能でゲームを遊びたい
PS5 Proは、通常版PS5よりもさらに高い描画性能を備えており、対応タイトルではフレームレートの安定や画質の向上が期待できます。その分、価格は10万円超と高めですが、ブラックフライデーなどのタイミングをうまく利用すれば、1万円前後の割引で購入できるチャンスもあります。
「Nex Playground」とPS5の違い――競合ではなく“共存”の関係
身体の動きでプレイできるNex Playgroundは、ブラックフライデーの売上ランキングでハードウェア3位となる人気を見せましたが、PS5やPS5 Proと直接の競合関係にあるわけではないと考えられます。
理由としては、
- Nex Playgroundは体感型・カジュアル・ファミリー向けの色が強い
- PS5/PS5 Proは、幅広いジャンルのゲームを高画質で楽しむ総合ゲーム機
という違いがあるからです。実際、
- リビングで家族みんなと動きながら遊ぶのはNex Playground
- 腰を据えてじっくりRPGやアクション、スポーツゲームを楽しむのはPS5/PS5 Pro
といったように、用途によって使い分ける家庭も増えるかもしれません。
ゲーム市場全体で見ると、
- コアゲーマー向けの高性能路線（PS5 Pro）
- 主流・スタンダードな高性能機（PS5）
- 体感型・ライトユーザー向け（Nex Playgroundなど）
といったように、さまざまなニーズを満たす機種が並立する時代になりつつあると言えそうです。
これからPS5 ProやPS5の購入を考えている人へ
最後に、「これからPS5 ProやPS5を買いたい」と考えている方に向けて、押さえておきたいポイントをまとめます。
1. セール時期を意識する
- ブラックフライデー
- 年末年始セール
- 新生活セール
- Days of Play など
これらのタイミングでは、PS5シリーズが数千円〜1万円ほど値引きされることが多く、PS5 Proも例外ではありません。
2. 自分のプレイスタイルを考える
- 「最新ゲームを快適に遊べればOK」なら通常版PS5
- 「画質やフレームレートにこだわりたい」ならPS5 Pro
というように、自分がどれだけ画質や性能にこだわるかで選ぶと、購入後の満足度も高くなります。
3. 遊びたいソフトをセットで検討する
ブラックフライデーで最も売れたゲームソフトは「EA SPORTS FC 26」でした。サッカーゲームやスポーツゲームは、「まず最初の一本」として選びやすく、友人や家族とも楽しみやすいジャンルです。
もし、PS5やPS5 Proの購入を検討しているなら、
- EA SPORTS FC 26のようなスポーツゲーム
- 人気のアクションやRPG
など、自分や家族が楽しめそうなソフトを一緒に選ぶと、より満足度の高いスタートが切れるでしょう。
2025年のブラックフライデー商戦は、
- 高額モデルのPS5 Proが値下げ効果で大きく売れたこと
- 通常版PS5が依然として最も売れたゲーム機であること
- コントローラ不要のNex Playgroundが新ジャンルとして存在感を示したこと
など、ゲーム市場の「多様化」と「高性能化」が同時に進んでいることを示す出来事でした。これからゲーム機の購入を考える方にとっても、選択肢が増えた面白いタイミングと言えるでしょう。
