モスバーガーが仕掛ける「3つの新商品」 肉なしバーガーからデザートまで一気に展開
モスバーガーが、2026年5月に話題性の高い新商品を立て続けに投入しています。
ひとつは「動物性食材不使用」のバーガー。もうひとつは人気の「アボカド海老カツバーガー」と、ボリュームアップした「海老エビフライバーガー」。さらに、井村屋との共同開発スイーツ「アイスドルチェ」2種も新たに登場しました。
本記事では、それぞれの新商品がどのような特徴を持ち、モスバーガーがどのような狙いで展開しているのかを、やさしい言葉でまとめてご紹介します。
「肉を食べない時代」は来るのか――モスの「動物性食材不使用バーガー」とは
まず注目を集めているのが、モスバーガーが発売した「動物性食材不使用」のバーガーです。
このバーガーは、パティ(ハンバーグ部分)だけでなく、ソースやバンズ、トッピングにいたるまで、できる限り動物由来の原材料を避けて作られている点が特徴です。牛・豚・鶏といった肉はもちろん、商品設計上可能な範囲で卵や乳製品なども使わずに構成し、植物由来の素材を中心にしたバーガーに仕上げています。
背景には、世界的に広がっている「プラントベース(植物由来)フード」への関心の高まりがあります。健康志向やダイエット志向の人だけでなく、動物福祉や環境負荷の観点から、肉の消費を控えようとする動きが続いています。モスバーガーは、そうしたニーズに応える形で、誰もが試しやすいファストフードとしての「肉を使わないバーガー」を提案しています。
もちろん、モスバーガーは従来の肉を使った商品をやめてしまうわけではありません。
既存の人気商品はそのまま提供を続けつつ、「肉を食べたい日」と「肉を控えたい日」の両方で選んでもらえるように選択肢を広げた形です。「肉を食べない時代」が一気に来るというよりは、日々の食生活の中で、気分や体調、考え方に合わせて、肉あり・肉なしを柔軟に選べる時代になりつつあると言えそうです。
風味や満足感にも配慮した設計
動物性食材不使用のバーガーは、健康や理念だけを重視した「我慢の食事」にはなっていません。
モスバーガーらしく、食べたときのジューシーさやコクにも配慮し、たとえば大豆など植物性たんぱくを活用したり、野菜やスパイス、オイルの組み合わせを工夫することで、「物足りない」と感じにくい味わいを目指しています。
また、ソースやトッピングにも、野菜の旨みを引き出したレシピや、食感の変化を意識した仕立てが施されており、「肉を食べない」ことを意識しすぎず、普通のバーガーとして楽しめるように作られているのが特徴です。
「アボカド海老カツバーガー」新登場と「海老エビフライバーガー」パワーアップ
次に、オリコンニュースでも取り上げられた、海老(えび)を使った新バーガーに注目してみましょう。
モスバーガーは、2026年5月から
- アボカド海老カツバーガー(新商品)
- 海老エビフライバーガー(リニューアル・パワーアップ)
の2つを展開し、魚介系バーガーのラインナップを強化しました。
クリーミーさが魅力の「アボカド海老カツバーガー」
「アボカド海老カツバーガー」は、ぷりっとした食感の海老カツに、クリーミーなアボカドを組み合わせたバーガーです。
サクサクの衣の中に海老の旨みが詰まった海老カツと、まろやかなアボカドソースやスライスアボカドを合わせることで、コクがありながらもさわやかな味わいを実現しています。シャキシャキとした野菜や、モスならではのふんわりとしたバンズと一緒に食べることで、食感のバランスも楽しめる一品です。
アボカドは近年、若い世代を中心に人気が高い食材です。
サラダやサンドイッチだけでなく、ハンバーガーとの相性も良く、アボカドの濃厚さが海老の風味を引き立てます。モスバーガーは、こうしたトレンド食材を生かしつつ、自社ならではの海老カツとの組み合わせで、新しい「海老×アボカド」の魅力を打ち出しています。
よりボリューム感を増した「海老エビフライバーガー」
同時に、既存の「海老エビフライバーガー」もパワーアップして登場しました。
従来から人気のあるメニューでしたが、今回のリニューアルでは、主に
- 海老フライのボリューム感や食べごたえの向上
- ソースや野菜とのバランスの見直し
などがポイントとなっています。
サクッと揚がった海老フライを主役に、タルタル系のソースや野菜を組み合わせることで、しっかりとした満足感を得られるバーガーに仕上がっています。
リニューアルによって、ひと口目から最後まで、海老の存在感をより強く感じられるようになっているのが特徴です。
魚介系バーガーで選択肢を広げる狙い
これら2つのバーガーは、肉を使った定番商品とは少し違う、「海老を主役にしたバーガー」です。
肉の代わりに魚介を選びたい人や、さっぱりとしたバーガーを楽しみたい人、アボカド好きの人など、さまざまなニーズに応えるラインアップになっています。
「肉を控えたいけれどバーガーは食べたい」「いつもとは違う味を試したい」といった声に応える形で、モスバーガーのメニューの幅が広がっていると言えるでしょう。
モスバーガー×井村屋「アイスドルチェ」が新登場 イチゴ・抹茶の2種類
バーガーだけでなく、デザートにも新たな動きがあります。
モスバーガーは老舗メーカー井村屋と共同開発し、「アイスドルチェ」という新しいスイーツを発売しました。フレーバーは
- イチゴ
- 抹茶
の2種類です。
老舗メーカーとのコラボでスイーツを強化
井村屋は、あずきバーなどで知られる和菓子・アイスの老舗メーカーです。
今回の共同開発「アイスドルチェ」では、井村屋が長年培ってきた冷菓・スイーツづくりのノウハウと、モスバーガーの店舗での提供スタイルや客層に合わせた商品設計が掛け合わされています。
「ドルチェ」という名前の通り、単なるアイスクリームではなく、デザート感を意識したアイススイーツに仕上げられている点がポイントです。
例えば、なめらかなアイスの上にソースやトッピングを組み合わせたり、食後にちょうど良いサイズ感にしたりと、バーガーやポテトを食べたあとでも楽しみやすい構成が意識されています。
華やかなイチゴと、落ち着いた抹茶
イチゴ味は、華やかな香りと甘酸っぱさが特徴です。
色合いも鮮やかで、写真映えしやすく、年代を問わず人気の定番フレーバーです。食後にさっぱりとした甘さを楽しみたい人に向いています。
一方の抹茶味は、落ち着いた和の香りが楽しめるフレーバーです。
ほろ苦さと甘さが合わさった味わいは、大人にも好まれやすく、日本茶やコーヒーなどの飲み物とも相性が良いアイスドルチェとなっています。
これら2種類の「アイスドルチェ」は、バーガーやサイドメニューと組み合わせることで、モスバーガーでの食事を「デザートまで含めたひとつの体験」として楽しめるようにする役割も担っています。
「肉なし」「海老」「スイーツ」――モスバーガーの多様なラインアップが示すもの
今回ご紹介した
- 動物性食材不使用バーガー
- アボカド海老カツバーガー
- リニューアルした海老エビフライバーガー
- 井村屋との共同開発「アイスドルチェ」2種
という新商品・リニューアル商品は、一見バラバラに見えるかもしれません。
しかし、その背景には共通するテーマとして、「お客さん一人ひとりの好みや価値観に合わせて、選択肢を広げる」という姿勢が見えてきます。
いろいろな「食のスタイル」に応えるメニューづくり
現代の外食では、
- 肉をしっかり食べたい日もあれば、少し控えたい日もある
- こってりしたバーガーの気分の日もあれば、さっぱりした魚介を選びたい日もある
- 甘いものをしっかり食べたい人もいれば、少しだけデザートを楽しみたい人もいる
といったように、その日の気分や健康状態、考え方によって、食べたいものが大きく変わります。
モスバーガーは、こうした多様な「食のスタイル」に応えるため、
- 肉を使わない選択肢(動物性食材不使用バーガー)
- 肉以外の主役食材(海老カツ・海老フライ)
- 食後も楽しめるデザート(アイスドルチェ)
といったメニューを揃えることで、より多くの人にとって利用しやすいブランドを目指していると考えられます。
「モスならでは」の個性を生かした展開
モスバーガーは、創業以来、注文を受けてから商品を作る「アフターオーダー方式」や、野菜をたっぷり使ったメニューなど、品質や手作り感を重視してきたチェーンです。
今回の動物性食材不使用バーガーや、魚介・アボカドを使ったバーガー、老舗メーカーとのコラボスイーツも、こうした「モスらしさ」を生かしながら、現在の食のトレンドやニーズに沿った形で展開されています。
環境や健康への関心が高まる中で、「何を食べるか」を選ぶ基準も、単に味や価格だけではなくなってきています。
そんな中、モスバーガーは今回の新商品群を通じて、
- 肉を食べる人も、控えたい人も
- 和風と洋風、どちらの味も楽しみたい人も
- 食事だけでなく、デザートまで味わいたい人も
それぞれが自分に合った一品を見つけられるような、「選べる楽しさ」を提案していると言えるでしょう。
今後も、季節やトレンドに合わせた新商品が登場していくことが予想されます。今回の「動物性食材不使用バーガー」や「アボカド海老カツバーガー」、「アイスドルチェ」のようなメニューが、どのように受け入れられていくのかにも注目が集まりそうです。



