重圧のスーペルコパへ――レアル・マドリードを取り巻く「白い巨人」の試緊張
スペイン・スーペルコパ(スーペルコパ・デ・エスパーニャ)で、レアル・マドリードが再び大きな注目を集めています。
舞台はサウジアラビア・ジッダ。準決勝で宿敵アトレティコ・マドリードとの“マドリード・ダービー”に挑み、勝てば決勝でバルセロナと対戦する可能性がある、非常にプレッシャーの大きい状況です。
一方で、反対側の山にいるバルセロナは、アスレティック・ビルバオ相手に攻撃陣が爆発し、5得点を挙げる圧巻の内容で決勝進出を決めたと報じられています。
バルサにとって「追い風」となるこの展開は、レアル・マドリードにとっては「さらに負けられない」重圧となってのしかかります。
サウジアラビアで行われる“特別な”スーペルコパ
スーペルコパ・デ・エスパーニャは、近年はサウジアラビア開催・4クラブ参加の「ファイナルフォー方式」で行われています。
参加クラブは、前シーズンの国王杯優勝チームと準優勝チーム、そしてその2クラブを除くラ・リーガ上位2クラブという組み合わせです。
2025–26シーズンのスーペルコパには、以下の4クラブが出場しています。
- バルセロナ
- アスレティック・ビルバオ
- レアル・マドリード
- アトレティコ・マドリード
準決勝のカードは、
- バルセロナ vs アスレティック・ビルバオ
- レアル・マドリード vs アトレティコ・マドリード(マドリード・ダービー)
という組み合わせで行われ、先に行われたバルサ対ビルバオはバルサが5得点の大勝で決勝に駒を進めました。
残る1枠を争うのが、今回のアトレティコ vs レアル・マドリードというわけです。
レアル・マドリードの1月日程にのしかかる過密スケジュール
レアル・マドリードにとって、1月はまさに「4つの大会を同時並行で戦う」過酷な月となっています。
- ラ・リーガ(リーグ戦)
- スペイン・スーパーカップ(スーペルコパ)
- コパ・デル・レイ(国王杯)
- UEFAチャンピオンズリーグ
クラブ公式サイトによると、年明けはまずリーグ戦のベティス戦からスタートし、そのわずか4日後にサウジアラビアでスーペルコパ準決勝のアトレティコ戦が控えています。
その後も、勝ち進めばスーペルコパ決勝、続いて国王杯ラウンド16、リーガのレバンテ戦、チャンピオンズリーグのモナコ戦、さらにはビジャレアルやベンフィカとの重要な試合が連続します。
つまり、レアル・マドリードにとって今回のスーペルコパは単なる一大会ではなく、シーズン序盤の流れを大きく左右する重要な試金石となっているのです。
アトレティコ vs レアル・マドリード:準決勝の基本情報
スペイン・スーパーカップ準決勝、アトレティコ・マドリード vs レアル・マドリードは、サウジアラビア・ジッダのキング・アブドラ・スポーツシティで行われます。
- 対戦:アトレティコ・マドリード vs レアル・マドリード
- 大会:スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝
- 開催地:ジッダ(サウジアラビア)
- 形式:ファイナルフォー方式(準決勝→決勝)
レアル・マドリードの公式サイトは、「今季最初のタイトル」を懸けた大会であり、5年連続の決勝進出を目指す戦いになると強調しています。
「白い巨人」にのしかかるプレッシャーと、バルサの“追い風”
今回大きく取り上げられているのが、レアル・マドリードにかかる重圧です。
一方のバルセロナは、アスレティック・ビルバオに対して「圧巻の5得点」で勝利し、チーム状態の良さを見せつけました。 攻撃陣が躍動したこの勝利は、メディアから「バルサに追い風」と評される内容です。
その結果、これから試合を迎えるレアル・マドリードは、
- 勝たなければ決勝でバルサと対戦する舞台にすら立てない
- 負ければ、宿敵バルサとの比較で“失敗”のイメージが強まる
- 国内外で「白い巨人」の求心力や勢いに疑問符が付く可能性
といった状況に置かれています。
これが「白い巨人を追い込むスーペルコパの重圧」として、現在の話題の中心となっているポイントです。
エンバペ不在という大きな痛手
その中で、レアル・マドリードにとって非常に痛いニュースが、キリアン・エンバペの欠場です。
クラブはスーペルコパに向けた招集メンバーを発表しましたが、エンバペは負傷のためメンバー外となっています。
報道によると、エンバペは左ひざを痛めており、今回の遠征には帯同していません。
これは、攻撃の核を一人欠いた状態でアトレティコ、そして勝ち上がった場合はバルセロナと戦わなければならないことを意味します。
そのため、
- 誰が得点源の役割を担うのか
- シャビ・アロンソ監督がどのようなシステムで穴を埋めるのか
- ベリンガムや他の前線の選手がどこまで決定力を発揮できるか
といった点が、大きな焦点となります。
クラシコ決勝の可能性と、レアルにとっての「義務」に近い勝利
準決勝でアトレティコを破れば、レアル・マドリードは決勝でバルセロナと対戦する可能性があります。
バルサはすでにアスレティック・ビルバオに快勝し、決勝進出を決めていますから、スペイン国内外の注目は「スーペルコパでのクラシコ決勝」へと高まっています。
その意味で、レアルにとってアトレティコ戦は、
- タイトル獲得への第一歩
- バルサとの直接対決につなげる“通過点”
- シーズン序盤の勢いを保つための重要な一戦
と位置づけられています。
一部の論調では、負ければ「破滅の道」というほど大げさに語られることもありますが、少なくともサポーターやメディアの期待値を考えれば、「勝って当たり前」と見られやすい試合であることは確かです。
アトレティコとのスーペルコパ対戦の歴史
レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードがスーペルコパで対戦するのは、今回が初めてではありません。クラブ公式サイトによると、スーペルコパでの対戦はこれが通算5回目となります。
これまでの成績は、
- レアル・マドリード:2勝
- アトレティコ・マドリード:1勝
- 引き分け:1
と、わずかながらレアル・マドリードが優位に立っています。
特に印象的なのが、2019–20シーズンの決勝です。
このときも中立地で行われた決勝戦で、レアル・マドリードはアトレティコをPK戦の末に破り、タイトルを獲得しました。
また、2023–24シーズンには準決勝で延長戦にもつれ込む激闘の末、レアルが5–3で勝利したとされています。
つまり、スーペルコパにおいてこのカードは「タイトルをかけた緊張感のあるダービー」として、すでに歴史と重みを持つ一戦となっているのです。
シャビ・アロンソ監督とベリンガムの言葉
レアル・マドリードを率いるのは、クラブOBでもあり、指導者として評価を高めているシャビ・アロンソ監督です。
クラブ公式サイトによれば、アロンソ監督は試合前日、「精神的にしっかりと準備し、競い合い、細部にまで注意を払う必要がある」とコメントしています。
これは、タイトルのかかった短期決戦で、「一瞬の隙」や「集中力の切れ目」が勝敗を分けることをよく理解している発言と言えます。
また、チームの中心選手の一人であるジュード・ベリンガムも、「僕たちはこの試合の重要性を理解している。サポーターのために勝利したい」と語り、チーム一丸で大一番に臨む姿勢を示しています。
タイトル獲得へのカギと今後の注目点
今回のスーペルコパで、レアル・マドリードがタイトル争いに踏みとどまれるかどうかは、いくつかのポイントにかかっています。
- エンバペ不在の中での攻撃力:誰がゴールを決めるのか。
- アトレティコの堅守をどう崩すか:ダービー特有の激しさの中で、冷静さと精度を保てるか。
- 過密日程への対応:リーガ、国王杯、CLとのバランスを取りながらベストメンバーを組めるか。
- 精神面のコントロール:バルサの快勝という“外圧”を、プレッシャーではなくモチベーションに変えられるか。
すでにバルセロナが決勝に駒を進めていることで、世間の期待は「スーペルコパ決勝クラシコ」に向かっています。
だからこそ、レアル・マドリードにとってアトレティコとの準決勝は、タイトル獲得への第一歩であると同時に、“負けが許されない”精神的な勝負でもあります。
歴史ある「白い巨人」は、この重圧の中で、再び強さと勝負強さを示すことができるのか。
サウジアラビアで開催されるマドリード・ダービーは、サポーターはもちろん、世界中のフットボールファンの視線を集める一戦となっています。



