Mリーグ2025-26シーズン開幕直前――新体制で迎える麻雀界の新たな挑戦

変革の8年目――Mリーグ2025-26が9月15日に開幕

日本のプロ麻雀リーグ「Mリーグ」は、2025-26シーズンで発足8年目を迎え、9月15日(月)19時より新たなシーズンが幕を開けます。今シーズンはこれまで以上に大きな変化――新しいルールやチーム体制、そして取り組み――が導入され、すべての麻雀ファンが注目しています。

  • 10チームが各4名の選手を揃えて参戦
  • 総勢40名のプロ雀士がレギュラーシーズン120試合、全体で300試合に挑みます
  • 9月25日からの木曜日と金曜日には初の「2卓同時開催方式」を導入し、1日最大4試合が予定されます
  • 上位6チームがセミファイナル進出、その中から4チームがファイナルへ。最終的に1チームが優勝を争います

Mリーグとは?――麻雀界のイノベーション

2018年に競技麻雀の普及を目指して誕生したMリーグは、従来の「賭け」のイメージから脱却し、健全で知的な競技麻雀を広めるリーダー的存在です。テレビやネット配信を通じて多くのファンを獲得し、麻雀界全体の認知度を大きく押し上げてきました。

麻雀のプロスポーツリーグとして確立したことで、麻雀を見る・応援する文化が生まれ、ルールを知らない一般層まで楽しめる構造を築いてきました。

2025-26シーズン――新レギュレーションと注目ポイント

  • レギュラーシーズンの試合数が増加:
    各チームの出場試合数が従来の96試合から120試合に増え、熱戦がさらに増幅します。
  • 2卓同時開催の導入:
    9月25日から翌2月20日までの木・金曜日は2卓体制(1日で最大4試合)となり、配信の面白さと試合展開のスピード感が大きくアップします。
  • 個人賞の拡充:
    既存の個人スコア賞、最高スコア賞、4着回避率賞に加え、最多トップ賞が新設。個人スコア賞は200万円、他の賞は100万円の賞金が設定され、プロ選手のモチベーションを大きく高めます。
  • チーム入れ替え規定:
    2季連続で同じ選手構成でセミファイナル進出できなかった場合、チームは最低1名の選手を入れ替えることが義務付けられ、競争と刷新が進みます。
  • 優勝賞金の増額:
    ファイナル優勝チームへの賞金が従来の5,000万円から7,000万円へと大幅アップ。トッププロ雀士を目指すインセンティブがさらに高まります。

プロ雀士・高宮まりが見た「Mリーグ発足後の変化」

Mリーグの発足により、麻雀の世界は大きく変わりました。人気プロ雀士・高宮まり選手(36歳)もそのひとりです。「麻雀のルールを知らない人でも、トッププロのパフォーマンスやチーム戦の戦略を見て『楽しい』と思える、そんな環境が生まれた」と語り、業界の変化と前向きなムーブメントを強調します。

高宮選手はもともと「人間にはあまり興味がなかった」という幼少期を送りましたが、麻雀との出会いが人生を大きく変えたと言います。プロになり、Mリーグという舞台で戦うことで、「自分を表現し、多くの人に夢と勇気を届けられるようになった」と話しています。

競技麻雀がスポーツやエンタメの一部として社会に受け入れられた背景には、こうした個性的で魅力的なプロ雀士たちの活躍があります。高宮選手のように、Mリーグによって人生観や社会観が変わったと語るプロは少なくありません。

エンターテインメント性と公平性の両立

Mリーグはゲーム性・知性に加え、エンターテインメント性でも大きく舵を切っています。実況・解説陣の存在感も年々アップし、ラジオやネット配信を通じて試合の「面白さ」が伝わる工夫がなされています。特に実況のプロが、戦術だけでなく選手の内面やドラマ性にも触れることで、より多くの視聴者が共感できるようになっています。

また、公式配信でのデータ分析やリアルタイム解説など、麻雀をよく知らない人でも状況が分かる演出は、多様なファン層を取り込む大きな要因となっています。「誰でも楽しめる」Mリーグは、すべての世代に新しい麻雀の魅力を伝える存在です。

応援スタイルも時代とともに進化

2025-26シーズンも「オフィシャルサポーター制度」やスペシャル番組、ファングッズの販売など、ファン参加型企画が多数用意されています。推しチームやお気に入りの選手を応援することで、観客も「試合を共につくる」一員となる体験ができます。

今後のMリーグに期待すること

競技麻雀をさらに多くの人に広めるため、Mリーグでは新規チーム・新規選手の参入、国際展開も積極的に検討されています。8年目を迎えた今、新体制でのスタートはまさに麻雀界の「第二章」の始まりです。

  • さらなるメディア露出による一般層のファン拡大
  • 若手プロの台頭による活性化
  • 地域・学校とのコラボや世界進出による新たなステージ

麻雀が「知的スポーツ」として社会の中で地位を築いていくなか、Mリーグは今後もさまざまな挑戦を続けていくことでしょう。

まとめ――Mリーグはなぜ“楽しい”のか?

Mリーグの魅力は競技そのものの奥深さと、登場人物すべてのドラマにあります。選手一人ひとりの苦悩と成長、チームの戦略、そして見る者・応援する者全員が作り上げる「物語」。麻雀のルールを知らなくても、心が引き込まれる「楽しい場」がここにあります

8年目のMリーグは、これまで麻雀に縁がなかった方々にも扉を開きます。今、あなたもこの知的かつ情熱的なプロリーグの舞台を、一緒に応援してみませんか?

参考元