名古屋場所の熱戦:40歳玉鷲が21歳伯桜鵬を圧倒

2025年7月の大相撲名古屋場所は、ベテランの鉄人力士・玉鷲(40歳)が連勝街道を突き進んでいます。5日目の取組で、若干21歳の前頭四枚目・伯桜鵬を一蹴し、無傷の4連勝を飾りました。若き新鋭と超ベテランとの対戦は話題となり、玉鷲の圧倒的な経験と技術が光った一番でした。

伯桜鵬の挑戦と玉鷲の強さ

伯桜鵬は伊勢ケ浜部屋所属の21歳。地元鳥取の旧国名「伯耆国」と、憧れた元横綱琴櫻の名前、そして師匠の現役時代の四股名「鵬」を組み合わせた四股名が特徴です。期待を背負って成長中の力士ですが、強敵・玉鷲には力及ばず、取組は終始押し込まれる形となりました。

玉鷲は名実ともに「鉄人」の名をほしいままにしています。40歳ながら全盛期さながらの動きで、伯桜鵬に対して圧力ある立ち合いから攻めを仕掛け、終始主導権を握りました。試合後、玉鷲は「久々に気持ちよかった」と満足げにコメント。連続出場記録も1066回となり、黒姫山を抜き単独3位に躍進しました。

伯桜鵬の現状と今後の展望

伯桜鵬は5日目終了時点で2勝3敗と苦戦中です。直近の成績では、7月場所の全勝は叶わず、優勝争いからは早くも脱落しています。2025年5月の夏場所でも一時優勝争いに加わりながら、大関・大の里に敗れており、その経験が今後の糧となるでしょう。

伯桜鵬の強みは積極的な攻めと前に出る力強さですが、上位力士との対戦では体の開きやスピード感に課題が見えているとの分析もあります。今回の玉鷲戦でも、ベテランの駆け引きや土俵際の細かな動きに苦戦し、技術的な差を痛感しています。

鉄人玉鷲の連続出場記録更新とベテランの偉業

玉鷲の「連続出場1066回」は、昭和期の名力士・黒姫山の記録を超えて日本相撲界歴代3位となる偉大な記録です。この長期間、怪我なく幕内で戦い続ける姿は多くのファンを魅了し、若手の模範でもあります。

取組後、彼は「炊きたてのご飯が食べたくなってきた」とユーモアを交えた発言をし、ファンの笑いを誘いました。これも彼の人柄の良さと長年の経験があってこその余裕を感じさせます。

大相撲界の世代交代の中で

昨今の大相撲では、伯桜鵬のような若手力士が台頭し、優勝争いに絡んで活躍する姿が目立ちます。一方で、玉鷲のようなベテランもまだまだ健在であり、世代を超えた激突が名古屋場所を盛り上げています。これからも両者の活躍に注目が集まることでしょう。

まとめ

  • 40歳玉鷲が名古屋場所で4連勝を飾り、幕内連続出場記録を単独3位に伸ばした。
  • 21歳伯桜鵬は若手力士として期待されているが、現状は勝敗が分かれており、課題も残る。
  • 伯桜鵬は過去の夏場所で優勝争いに加わった経験があり、今後の成長が期待されている。
  • 玉鷲の圧倒的な経験と技術は、若手力士にとって大きな壁となっている。

今後の大相撲界は、こうした世代間の熱戦がますます白熱し、ファンを魅了し続けることでしょう。両力士ともに名古屋場所の残りの取組でも好成績を期待したいところです。