ムロツヨシ、50歳の節目に見せる新たな決意と映画へのまなざし
俳優として映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍を続けるムロツヨシさんが、来たる50歳の誕生日に向けて「2026年の抱負」を発表する予定であることが明らかになりました。この節目の年に、どのような思いで新たな一歩を踏み出そうとしているのか、多くのファンや業界関係者の注目が集まっています。
現在ムロさんは、ドラマにバラエティに、そして映画と、多岐にわたるフィールドで存在感を放ち続けています。特にここ数年は、主演映画や話題作への出演が続き、映像作品の世界で欠かせない存在となりました。その流れの中で迎える「50歳」と「2026年」というタイミングは、ムロさん自身にとっても大きな意味を持つようです。
「そこで意思表示を」50歳の誕生日に向けた入念な準備
ムロツヨシさんは、バラエティ番組やインタビューを通じて、50歳を迎えるにあたって自らの意思を言葉にして伝える場を設けたいと語っています。「そこで意思表示をできたらとずっと準備をしております」というコメントからは、単なる節目の挨拶にとどまらない、しっかりと考え抜かれたメッセージを届けようとしていることがうかがえます。
それは、これまでの俳優人生を振り返ると同時に、「これからどう生き、どんな作品を世に送り出していきたいのか」を示す宣言の場にもなるのでしょう。映画をはじめ、多くの作品を通じて観客に笑いと感動を届けてきたムロさんだからこそ、その言葉には重みがあります。
特に、ここ数年は主演映画での活躍が目立ちます。福田雄一監督とのタッグによる映画『アンダーニンジャ』や、同監督の最新作であり佐藤二朗さんとのW主演作となる映画『新解釈・幕末伝』など、大きな話題を呼ぶ作品が続いています。これらの経験を経たうえで迎える50歳の抱負は、今後の映画界にとっても重要な意味を持つと言えるでしょう。
木南晴夏とのタッグに強い意欲「長い付き合いだからこそ」
そんなムロツヨシさんが、2026年に向けて特に意欲を見せているのが、女優木南晴夏さんとのタッグです。2人はこれまでもドラマや映画でたびたび共演してきた間柄で、互いの芝居をよく知る旧知の仲でもあります。
2026年新春に放送されるスペシャルドラマ『うちの弁護士はまたしても手がかかる』(通称「うち弁」)では、ムロさんが主演を務め、木南さんが新たなパートナーとして参加することが決定しました。この作品は、2023年に連続ドラマとして放送され好評を博した『うちの弁護士は手がかかる』の続編にあたるスペシャル版で、ファン待望の“復活”です。
木南さんが新キャラクター・樋口新を演じることについて、ムロさんは「木南さんが演じて下さると伺って、すぐに“本当なんですか?”、“本気なんですか?”と電話でお話させていただきました」と明かしています。長年の信頼関係があるからこそ、撮影初日から芝居の相談を重ねることができ、「本当に心強い」と語っています。
一方で木南さんも、「もともと連ドラでムロさんがやっていらしたドラマなので、ムロさんのやりたいこと、やりやすいことがあるかもしれないと思って」と語り、「私はやらせていただきたいけど、ムロさんに確認してください」とプロデューサーにお願いしたという裏話を明かしています。このやり取りからも、お互いを尊重し合う関係性の深さが伝わってきます。
このスペシャルドラマはテレビ作品ですが、ムロさんと木南さんという信頼関係のある俳優同士が再びタッグを組むことで、今後の映画作品への発展にも期待が高まります。実際、2人はこれまでに映画『アンダーニンジャ』など、映像作品での共演経験も重ねており、息の合った掛け合いはスクリーンでも高く評価されています。
映画・ドラマ・舞台でフル回転のムロツヨシ
ムロツヨシさんの近年の活躍ぶりを見てみると、その忙しさと挑戦の幅広さに驚かされます。
- 映画では、福田雄一監督作品を中心にコメディからアクション要素を含む作品まで幅広く出演。『アンダーニンジャ』に続き、『新解釈・幕末伝』では佐藤二朗さんとのW主演でスクリーンをにぎわせます。
- ドラマでは、『うちの弁護士は手がかかる』が好評を博し、その続編にあたる『うちの弁護士はまたしても手がかかる』で再び主演を務めることが決定。連ドラ最終回後も「続編が見たい」という声が多く寄せられ、それに応える形で2年ぶりの復活となりました。
- 舞台では、自身が主宰するプロジェクト「muro式.」の新作公演『トイ』を開催。石川・能登演劇堂での上演や、そこでの花火の打ち上げが大きな話題になりました。
こうしたマルチな活動を通じて、ムロさんは「エンタメを愛するすべての人を楽しませる」ことを自身の軸としているように見えます。バラエティ番組でも親しみやすい人柄で多くの視聴者を魅了しつつ、映画やドラマでは作品ごとに異なる表情を見せる。その振れ幅の広さが、ムロツヨシという俳優の大きな魅力です。
個性派ぞろいのキャスト陣が集結
さらに話題を集めているのが、ムロツヨシさんとともに作品を盛り上げる個性豊かなキャスト陣の顔ぶれです。今回発表された出演者には、芸人からベテラン俳優、若手俳優まで、多彩なメンバーがそろいました。
- ダチョウ倶楽部・肥後克広さん
- 笠原秀幸さん
- 石井正則さん
- 山野海さん
- マキシマム ザ ホルモン・ナヲさん
- 片岡礼子さん
- おかやまはじめさん
- マシンガンズ・西堀亮さん
- 田畑志真さん
- 中山ひなのさん
お笑い界からはダチョウ倶楽部の肥後克広さん、マシンガンズの西堀亮さん、音楽界からはマキシマム ザ ホルモンのナヲさんなど、異なるジャンルで活躍するメンバーが顔をそろえています。そこに笠原秀幸さん、石井正則さん、片岡礼子さんら演技派俳優が加わることで、作品の世界観はより立体的で厚みのあるものになりそうです。
ムロさん自身、これまでも映画やドラマでコメディ色の強い作品に出演する際、多彩なキャストとの掛け合いで持ち味を発揮してきました。こうした個性派メンバーとの競演は、ムロさんのアドリブ力や、相手に合わせて空気をつくる“場の力”を引き出す絶好の舞台となります。
特に、芸人やミュージシャンといった異業種の表現者と共演することで、作品そのものが持つ温度感やリズムがユニークなものになっていくでしょう。映画ファンの中には、「キャスト表だけで観たくなる」と期待を高める声も少なくありません。
「やりたい人と、やりたいことを」――ムロツヨシが貫くスタンス
ムロツヨシさんは、2008年から自身で立ち上げたプロジェクト「muro式.」を続けており、そのコンセプトとして「やりたい役者、脚本家とやりたいことをやる」と語っています。これは舞台だけにとどまらず、映画やドラマの現場でも貫かれているスタンスです。
NHKの番組では、「主役の座を監督に直談判した」という映画『新解釈・幕末伝』についてのエピソードも明かされており、自ら動いてチャンスをつかむ姿勢が印象的でした。単にオファーを待つのではなく、「この人とこの作品をつくりたい」という思いを言葉にし、行動に移していく。その結果として、多くの映画・ドラマ・舞台作品が生まれています。
こうした姿勢は、今回の50歳に向けた「意思表示」ともつながっているように感じられます。これまで出会ってきた仲間たちと、これから出会うであろうクリエイターや俳優たちと、どんな作品を世の中に送り出していくのか。映画界においても、ムロさんが中心となって新たな企画や表現が生まれていく可能性は十分にあります。
映画ファンが期待する「その先」のムロツヨシ
現在、公式サイトの情報を見ると、ムロツヨシさんは2025年に映画『アンダーニンジャ』、そして映画『新解釈・幕末伝』と、立て続けに映画作品に名を連ねています。いずれも監督は福田雄一さんであり、これまで『勇者ヨシヒコ』シリーズなど数々の作品でタッグを組んできた“信頼のコンビ”です。
この流れから考えると、2026年以降も新たな映画企画が動き出すことが期待されます。特に、『うちの弁護士はまたしても手がかかる』がスペシャルドラマとして復活するほどの人気を誇っていることから、「いつか映画化も?」という声があがる可能性もあります。ただし、現時点で具体的な映画化の発表はなく、あくまでファンや視聴者の期待として語られている段階です。
それでも、ムロさんがこれだけ映画の現場で活躍し、同時にドラマや舞台でも存在感を発揮していることを踏まえると、「映画俳優・ムロツヨシ」としての歩みは今後さらに加速していくと見る人も多いでしょう。
50歳の抱負発表が持つ意味
ムロツヨシさんが「そこで意思表示をできたらとずっと準備をしております」と語る50歳の誕生日。それは、単なる節目ではなく、「これからの自分自身」と「これからつくる作品」への約束を示す場になりそうです。
映画、ドラマ、舞台、そしてバラエティと、第一線で走り続けてきたムロさんだからこそ、そこで語られる言葉は、多くのファンにとっても、同じ時代を生きる表現者たちにとっても、大きな励ましとなるはずです。
個性豊かなキャスト陣との共演、木南晴夏さんとの頼もしいタッグ、そして福田雄一監督作品を中心とした映画での挑戦。それらすべてがつながって、ムロツヨシさんの「これから」を形づくっていきます。
50歳の節目を迎えるムロツヨシさんが、映画という大きなキャンバスの上で、今後どんな物語を描いていくのか。その一歩一歩を、私たちはこれからも見守っていくことになりそうです。



