泉ピン子さん78歳、死生観と「遺産相続の不安」を語る 新著発売記念会見で明かした本音とは
女優の泉ピン子さん(78)が、新著「ピン!として逝くのもいいじゃない」の発売記念会見に出席し、自身の死生観や遺産相続への不安、そして嵐やSMAP、植草克秀さん、安田章大さんとのエピソードなどを率直に語りました。
長年にわたりドラマやバラエティで親しまれてきた泉さんは、ユーモアを交えながらも、「もし死んだら、このまんまどうなっちゃうんだろう」と胸の内を明かし、会見場を静かにさせる一幕もありました。
「もし死んだらって、このまんま…」胸に去来した不安
会見ではまず、78歳という年齢を迎えた今、日々感じている「死」との向き合い方が話題になりました。
泉さんは、笑いを誘いながらも、ふとした瞬間に大きな不安に襲われることがあると語ります。
「もし死んだらって、このまんま…と思ったら、いろんなことが頭をよぎるんですよね」と、飾らない言葉で心境を打ち明けました。
元気に見える日常の裏側で、「自分がいなくなったあとのこと」を真剣に考える時間が増えているといい、その中心にあるのが遺産相続や財産分与の問題だといいます。
「どこへ行くんだろうと思ったら…」遺産相続への率直な心配
泉さんが特に不安を感じているのが、夫名義の生命保険や、自身名義の財産が「自分の死後、どう扱われるのか」という点です。
会見では、こんなエピソードも明かされました。
夫名義の生命保険について、ある日突然「解約の通知」が届いたといい、「えっ、ちょっと待ってよって思いましたよ。これ、私が死んだらどうなるの?って」と戸惑いと不安を口にしたと報じられています。
「どこへ行くんだろうと思ったら…」という言葉には、自分の財産が誰の手に渡り、どのように使われていくのか、はっきり見えないもどかしさと不安がにじんでいます。
法律や手続きが絡む相続の問題は、一般の人にとっても分かりにくく、ましてや高齢になってから一から学ぶのは負担が大きいテーマです。泉さんは、まさにその「分かりにくさ」と向き合っている最中であることを、率直に示しました。
「やっぱり怖い」死生観を語る それでもユーモアを忘れない姿
会見では、泉さんの死生観についても多くの質問が飛びました。
画像つきの記事では、落ち着いた表情の泉さんが、「やっぱり怖い」と本音を漏らす様子が伝えられています。
死そのものへの恐怖もさることながら、「自分がいなくなったあとの家や財産、人間関係」がどうなってしまうのかという不安が、その言葉の背景にあるようです。
しかし、泉さんらしいのは、そうした「怖さ」を語りながらも、どこかユーモラスな言い回しで場を和ませていた点です。
新著のタイトルにもなっている「ピン!として逝くのもいいじゃない」というフレーズには、「最後まで自分らしく、しゃんとして生きたい」という願いが込められています。会見でも、年齢を感じさせない歯切れのいいトークで、集まった報道陣の笑いを誘いました。
新著「ピン!として逝くのもいいじゃない」に込めた思い
今回の会見は、新著「ピン!として逝くのもいいじゃない」の発売を記念して行われました。
本の中では、これまでの芸能生活や家族との関係、そして年齢を重ねてから考えるようになった「老い」と「死」への向き合い方が、自身の言葉で綴られているとされています。
泉さんは会見で、この本について次のような思いをにじませました。
- 年を取ることを、できるだけ明るく、笑いに変えたいこと
- それでも「死」や「相続」など、避けて通れないテーマから目をそらしたくないこと
- 同世代の人たちに、「一緒に考えましょう」という気持ちで書いたこと
「ピンとして」「逝く」という、少しドキッとする言葉をあえてタイトルに選んだ背景には、死をタブー視するのではなく、「話してもいい」「考えてもいい」ものとして、多くの人と共有したいという思いが透けて見えます。
嵐、SMAP、植草克秀、安田章大…ジャニーズとの縁を振り返る
会見では、長年の芸能生活の中で関わってきた嵐やSMAP、さらに植草克秀さん、安田章大さん(関ジャニ∞)ら、ジャニーズ事務所のタレントたちとのエピソードにも話が及びました。
泉さんは、「メリーさんが全部私のところにつれてくるんです」と笑いながら語り、故・メリー喜多川さんとの関係にも触れています。
若い頃から多くのジャニーズのタレントたちと仕事を共にしてきた泉さんは、彼らの印象についても温かい言葉を並べました。
- 嵐やSMAPについて、「礼儀正しくて、仕事に真面目な子たち」という印象を語ったこと
- 植草克秀さんについて、共演当時の思い出を振り返りながら、その人柄を評価していたこと
- 安田章大さんの姿勢や現場での様子に、年下ながら感心させられたというエピソードを紹介したこと
「メリーさんが全部連れてくる」という一言には、「この子たちをよろしくね」という信頼感と、「あなたなら任せられる」という期待を寄せられていたことがうかがえます。
泉さん自身、「教える」というよりも、「一緒に現場を作っていく仲間」として接してきたようで、その距離感が、今なお語り継がれる温かい思い出につながっているのでしょう。
芸能界での立ち位置と「年を重ねる」ということ
今回の会見から浮かび上がるのは、単に「死」や「相続」を語る一人の高齢者ではなく、長く芸能界の第一線で活躍してきたプロとしての視点です。
嵐やSMAPといった国民的グループから、植草克秀さん、安田章大さんといった個性豊かなタレントまで、多くの「後輩」と関わってきた泉さんは、年齢を重ねることで見えてくるものが増えたと感じているのかもしれません。
一方で、私生活の面では、夫名義の生命保険をはじめとするお金や相続の問題に直面し、「これは他人事ではない」と感じている様子が伝わってきます。
仕事では若い世代と共演し続けながらも、プライベートでは「もし自分がいなくなったら」という現実的な不安と向き合う。そのギャップこそが、今の泉さんのリアルな姿だと言えるでしょう。
相続や終活を考えるきっかけに
泉さんの発言は、多くの人にとって「自分事」としての相続や終活を考えるきっかけにもなりそうです。
特に
- 生命保険や預貯金が、誰に、どのように引き継がれるのか
- 自宅や家財、日用品など、「細かいもの」までどう整理するのか
- 法的な手続きや遺言書の作成など、専門家の助けが必要な場面
こうしたテーマは、普段の生活ではなかなか話題にしづらく、「いつか考えないと」と思いながら先送りにしてしまいがちです。
しかし、78歳という年齢の泉さんが、「やっぱり怖い」と本音を漏らしながらも、全国に向けて自分の不安をオープンに話したことには、大きな意味があります。
死を「隠す」ものではなく、「語っていい」ものとして共有していく。その一歩を、泉さんは自ら踏み出した形です。
「ピンとして」生きる、その先にあるもの
新著のタイトルにもなっている「ピン!として逝くのもいいじゃない」という言葉には、「最後までしっかり自分の足で立っていたい」という思いと同時に、「逝くこと」そのものも受け入れようとする静かな覚悟がにじみます。
会見での様子からは、まだまだ「ピン!」とした姿勢を失っていない、元気な泉さんの姿が浮かび上がります。
一方で、
- 「もし死んだらって、このまんま…」とふとよぎる不安
- 「どこへ行くんだろう」と感じる遺産相続の行方
- 「やっぱり怖い」と口に出してしまう、正直な気持ち
こうした言葉の一つひとつに、年齢を重ねたからこそ抱くリアルな心境が詰まっています。
それでも、嵐やSMAP、植草克秀さん、安田章大さんとの思い出を楽しそうに語り、新著の話題では場を沸かせる姿は、「怖さ」だけではない、人生の豊かさも同時に感じさせてくれます。
泉さんの今回の発言は、芸能ニュースとしてだけでなく、「老い」「死」「相続」という、誰もがいつか向き合うテーマを、私たち一人ひとりに静かに投げかけるものとなりました。


