90年代の女神が26年ぶりに復活 井上晴美の「人生最後のグラビア」撮影に密着

2025年11月28日、ABEMAの番組『ダマってられない女たち season2』第13話が放送され、大きな話題を集めています。90年代に一世を風靡した元グラビアアイドル・井上晴美が、26年ぶりとなる本格的なグラビア撮影に挑戦する姿が放映されたのです。現在は熊本に移住し、18歳の息子と16歳・14歳の娘を育てるママである井上が、なぜこのような決断に至ったのか。その背景には、深い母親としての想いが隠されていました。

「自分の人生を歩んでいなかった」 子育てに全てを捧げた30年

井上晴美は16歳の時、菅野美穂や中谷美紀とともに『桜っ子クラブ』さくら組でアイドルデビューを果たしました。当時は「アイドル=かわいい」というイメージを持っていたと語っています。しかし、実際に用意される衣装は水泳大会などの企画で身体のラインが強調されるセクシーなものばかり。「方向性のギャップがすごかった」と振り返る井上は、やがて自分軸で生きることの大切さに気付き始めます。

25歳の時には、バリカンで頭を刈り、坊主になった姿でヘアヌードに挑戦。この体験が、自分の人生を主体的に選択することの重要性に気づくきっかけとなりました。その後、31歳で国際結婚し、翌年に出産。やがて井上は、子どもたちのために人生のほぼすべてを捧げることになります。

そして50代を迎えた井上は、自らを省みるようになります。インタビューで井上は「子どものためにずっと生きてきちゃったから、自分の人生を歩んでいなくて……」と、素直な気持ちを吐露しました。かつて自分軸で生きることの大切さを学んだ井上だからこそ、今一度、自分の人生を取り戻したいという想いが芽生えたのです。

「かっこいい姿を見せたい」 母親としてのメッセージ

26年ぶりのグラビア撮影を決意させた最大の理由は、子どもたちへのメッセージにありました。3人の子どもたちは、かつてグラビアで時代を席巻したママの姿を知りません。だからこそ、井上は「かっこいい姿を見せたい」という想いを抱きました。

子どもたちに「自分軸で生きろ」と言うために、母親である自分が実際にそれを実践する必要があると考えたのです。この決意は、単なる自分のための撮影ではなく、家族への大切なメッセージとなっています。

1カ月のストイックなトレーニング 30センチから26.5センチへの変身

井上は、この撮影に向けて子育ての合間を縫って毎日2時間のトレーニングを実施。その努力の成果は数字にはっきりと表れました。撮影直前、なんと30センチあった二の腕が26.5センチにまで絞られたのです。わずか1カ月でマイナス3.5センチという、驚異的な変身を遂げました。

撮影当日には、26年ぶりのメイクが施され、いよいよ本番に臨みます。用意された衣装は、ワンピース水着、背中を出したドレス、ランジェリードレスの3パターン。カメラのシャッターが押されるたびに、井上は魔法がかかったように華麗なポージングを見せていきました。スタッフたちも「何十年ぶりとは思えない」と絶賛したほどです。

家族からの反応 娘からは「まじいけてる」の声

撮影後に出来上がった写真を娘に送ると、「まじいけてる」「やば」と心からの称賛の声が届きました。この反応は、井上の挑戦が単なる自己満足ではなく、家族の心にも届いていることを象徴しています。

バストに1億円の保険をかけたというエピソードも話題を集めています。これは、今回の撮影がいかに本気で、そして特別な企画であるかを物語っています。

グラビア引退後30年の集大成 年を重ねることの喜び

撮影後、井上はこう語っています。「グラビア引退後の約30年、いいことも悪いことも含めた50代の姿の記念がほしかった。年を重ねるのは、辛いことじゃなく楽しい」と。

この言葉には、人生経験を積み重ねた女性の強さと美しさへの自信が溢れています。30代で子育てに集中し、50代で改めて自分と向き合う。その過程全てが、井上という一人の女性を作り上げていることに気づく。それが、この撮影を通じて井上が得たものなのでしょう。

「小学生ホスト」から高校生へ 番組では関連企画も放映

同じく放送された『ダマってられない女たち season2』第13話では、井上晴美の密着以外にも注目の企画が用意されていました。9年前に大炎上した「元小学生ホスト」に関する密着取材も放映されたのです。

かつて「小学生ホスト」として注目を集めた彼は、現在は高校2年生に成長していました。当時の面影はほとんど感じられず、礼儀正しく、穏やかな笑顔の青年へと変わっていたことが報告されています。

井上の人生経験談とともに、次世代の若者の成長の姿も描かれた今回の放映は、「女性の生きざま」「人生の選択」というテーマを多角的に捉える構成となっていました。

熊本での新しい生活から生まれた決断

井上は現在、熊本に移住して生活しています。都会を離れた新しい環境の中で、自分の人生と向き合う時間が増えたのかもしれません。子どもたちとの関係が成熟していく中で、改めて自分が何を伝えたいのか、どう生きたいのかを見つめ直すきっかけが生まれたのでしょう。

今回のグラビア撮影は、単なるノスタルジアではなく、現在の自分をしっかり受け入れた上での、前向きな決断だったのです。

放送の反響と今後への期待

2025年11月28日夜10時に放送された『ダマってられない女たち season2』第13話には、MEGUMI、剛力彩芽、ヒコロヒーのMC3人とともに、モデルで女優の森泉、乃木坂46の元メンバーで女優の衛藤美彩、そして井上晴美がスタジオゲストとして出演。現代を生きる女性たちのリアルな姿に密着し、「幸せ」の形を本音で語り合う内容となっています。

井上晴美の26年ぶりのグラビア復活は、多くの視聴者に感動を与えるとともに、「自分らしく生きる」ことの大切さを改めて考えさせる機会となっているのです。

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