読売テレビ「す・またん!」15年半の歴史に幕
〜朝の定番情報番組、惜しまれつつ終了へ〜
「す・またん!」とは?
「す・またん!」は、2010年から読売テレビ(ytv)で平日朝に放送されてきた情報番組です。「ce matin(今朝)」というフランス語から名付けられ、関西ローカルの大人気朝帯番組として親しまれてきました。放送時間は月〜金曜の午前5時10分から7時55分までで、幅広い世代が朝の情報や話題に触れる貴重な場となっていました。
番組終了発表とその背景
2025年9月1日朝の放送冒頭で、「す・またん!」が同月30日をもって終了することが正式に発表されました。番組公式X(旧Twitter)にもメッセージが投稿され、多くの視聴者に惜しむ声が広がりました。「朝のニュース番組とは思えぬ、ゆるゆる感が最高でした」「長い間ありがとうございました」など、日々の生活の一部となっていた人々から多数の反響が寄せられました。
メインキャスターたちのコメント
- 虎谷温子アナウンサー(42)は「感謝の気持ちでいっぱい」と番組最後の出演に際し視聴者やスタッフ、共演者への思いを語りました。
- ベテランの森たけしアナウンサーも番組終了に関し、「2人抜けると終わるケースが多い」と心情を吐露。「ここまで長く続けられたのは、スタッフ、視聴者の支えがあったから」と語りました。
- 立田恭三アナウンサー、佐藤佳奈アナウンサーもそれぞれ感謝と別れを惜しむコメントを残しています。
15年半にわたる番組の歩み
「す・またん!」は2010年スタート。ニュース、スポーツ、芸能、関西のおすすめスポットや最新グルメまで多様な情報を分かりやすく、時にユーモアを交えて届けてきました。
- 2023年12月、放送回数3,500回を達成。
- 現在のMC体制は、虎谷温子・立田恭三・佐藤佳奈アナの3人体制。
- 過去にはスペシャルイベントやコラボ企画、視聴者参加型の特集も多数。
特に関西独自の話題やローカル色の強い取材・取上げ方が人気で、「関西の朝は“すまたん”から」と言われるほどの定番となっていました。
長寿番組終了の影響と余波
番組終了発表後、視聴者の間では「朝、何を楽しみにすれば…」「生活の一部だった」という声が相次いでいます。一方、テレビ局の“お家事情”や業界再編の影響、後継番組や編成刷新の動きも取り沙汰されており、メディア環境の変化が背景にあると考えられます。
感謝を込めて〜最終週と特別企画
終了直前の9月24日からは“す・またん!感謝祭〜15年分のありがとうをお届け〜”と題し、特別企画を実施。
- 視聴者リクエストによる思い出企画やアンコール集
- 名場面VTR、過去のゲストとの再会
- 番組を支えたスタッフ・キャスター陣のトークや舞台裏紹介
最終回となる9月30日は、ゆかりのあるゲスト出演や番組史上初のスペシャル演出も予定され、15年半という長い歴史を締めくくる大イベントとなります。
「す・またん!」が愛された理由
- 朝の忙しい時間でも見やすいテンポと優しい雰囲気
- 関西独自のお得情報・グルメ・天気予報・生活ネタなど生活密着型の情報
- MC・キャスター陣の親しみやすさとトーク力
- 視聴者参加型やローカル特集コーナーの充実
放送期間中に行われた大型イベントではファンや出演者が交流し、番組コミュニティの強さを感じさせました。また、地元のニュースやお得な生活情報の分かりやすい紹介が、幅広い世代に支持される理由の一つでした。
読売テレビと地域メディアのこれから
“読売テレビ朝の顔”とされた「す・またん!」終了は、放送局・出演者・スタッフ、そしてなにより地域にとって大きな節目となります。
- 後継となる番組や新たな情報番組への期待
- 地域密着型メディアの役割や可能性の再考
- 千変万化するテレビ業界における長寿番組のあり方
読売テレビ側も「す・またん!」で築いた地域情報ネットワークやファンとの絆を、今後の新たな取り組みに活かしていく意向で、多くの視聴者は温かな目で見守っています。
まとめ〜視聴者へ、スタッフ・出演者からの感謝
番組終了に寄せて、「15年半ものご愛顧、本当にありがとうございました」「これからも変わらず皆様に寄り添った情報を届け続けます」とキャスター・スタッフ一同が感謝と抱負を表明しています。
「す・またん!」が果たしてきた役割や、多くの人々が朝のスタートを共に過ごした時間は、これからも関西の放送史に深く刻まれ続けるでしょう。