宝塚歌劇団111周年――新たな歴史と心を繋ぐ輝き
2025年9月1日、華やかに開催された宝塚歌劇団111周年記念式典は、多くのファンや関係者に深い感動をもたらしました。この記念すべき瞬間は、宝塚歌劇団が新たな一歩を踏み出すだけでなく、「新たな歴史、心も新たに」という言葉通り、劇団の誇りと未来を示す場となりました。
昨年2024年は、残念ながら110周年記念行事が中止となるという苦しい出来事もありましたが、今年はその試練を乗り越え、劇団員や卒業生、ファンが一堂に会した心あたたまる式典として復活を遂げました。
式典の豪華な内容――OG・現役生・音楽学校生の共演
今回の式典は2部構成で開催され、第一部の記念式典には約1,100人もの卒業生（OG）と600人の会員を招待。客席は往年のスターたちやファンで埋め尽くされ、まさに「夢空間」と呼ぶにふさわしい雰囲気に包まれました。
舞台には現役生や宝塚音楽学校の本科生・予科生など、総勢254名が立ち、伝統の口上や舞踊の奉納、そして宝塚歌劇の歴史をたどる記念映像が上映。
専科からは京三紗さん・汝鳥伶さん・一樹千尋さんなど、月組・星組・宙組の主要メンバーも揃い踏みしました。
- 司会は星組組長の美稀千種さんが担当し、厳かな雰囲気で式が進行。
- 宙組の水美舞斗さんや星組の瑠風輝さんらが中心となり舞踊を披露。洋の要素を取り入れた日本舞踊は圧巻でした。
- トップコンビが緑の袴姿で口上を述べ、心のこもったメッセージが披露された点も特筆されます。
- 音楽学校の生徒たちによる合唱、「すみれの花咲く頃」など宝塚の象徴的な歌も響きました。
新たなスターの誕生――花組・極美慎さん初舞台
今回の式典では、花組生として極美慎さんが初デビューを飾ったことも大きな話題となりました。彼が披露した「Exciter!!」はダイナミックかつ情熱的なパフォーマンスで、今後の宝塚の新たな顔として期待が高まっています。
110周年記念行事中止――「すみれの花咲く頃」と劇団員死亡問題
2024年、宝塚歌劇団は110周年の記念行事を予定していましたが、2023年に起きた劇団員の死亡問題を受け、苦渋の決断で行事中止となりました。
劇団としての安全面・精神面での取り組みが求められ、関係者やファンの間でも改めて「命と向き合うこと」「環境改善」の重要性が共有されました。
この背景があるからこそ、111周年の「新しい心、新しい歴史」の標語には、再生と希望の意味合いが込められています。式典で披露された「すみれの花咲く頃」は、悲しみと誓いを経ての再出発を象徴しています。
式典の意義――伝統と未来の融合
- 劇団の試練を乗り越えた団結力と信頼形成
- OG・現役生・音楽学校生という世代の垣根を越えた共演の場
- 安全・メンタルケアへの継続的な意識改革
宝塚歌劇公式アプリ「宝塚歌劇Pocket」3周年記念キャンペーン
式典に合わせて、宝塚歌劇団公式アプリ「宝塚歌劇Pocket」の3周年記念キャンペーンも大々的に展開されました。このアプリは、観劇チケットの購入や最新ニュース、限定ムービー配信など、宝塚ファンには欠かせない情報ツールになっています。
- アプリ利用者限定の記念グッズプレゼントやスペシャルコンテンツ配信
- 111周年記念漢字の投票企画など、ファン参加型企画も充実
- 公式YouTubeチャンネルと連動したバックヤード映像やアーカイブ
スマホ時代の新しい宝塚体験
ファンの声を反映した便利な機能や、劇団の最新情報を速やかに受け取れる仕組みは、スマホ時代の宝塚ならではの「新たな歴史」の一部と言えます。
式典に参加したOG・ファンの声
式典に招待されたOGたちは「このような場に再び立てることが光栄」「劇団の再生をみんなで応援したい」とコメント、ファンからは「厳しい時期を乗り越えた劇団全体の結束に感動した」「次の世代のスター誕生に心躍る」といった声が寄せられました。
今後の宝塚歌劇団――前山剛久など個人の活躍に期待
式典では直接登場はありませんでしたが、芸能界で縁深い前山剛久など、多彩な卒業生の個性的な活動にも注目が集まっています。宝塚歌劇団で培われた独自のノウハウや人間形成は、舞台から映像分野まで多くのOGに受け継がれ、各界で活躍する流れが今後も続くと考えられます。
まとめ――宝塚歌劇111周年の意味と今後への希望
宝塚歌劇団111周年記念式典は、伝統・芸術・安全意識の三位一体となった、かつてない規模と深みを持つものでした。110周年での悔しさや悲しみを糧に、劇団として新しい歴史を切り拓こうとする意気込みが随所に感じられます。
公式アプリをはじめ、ファンと劇団が一体となる仕組みも発展しており、これからも宝塚歌劇団は人々の心に輝きを届けてくれることでしょう。
111周年の舞台に立ち会ったすべての人が、宝塚の「新しい心、新しい歴史」を目撃し、その感動を共有しています。
