小森純が語るギャル文化の「その後」──20年を経て明かされる伝説と変貌の姿
はじめに:20年ぶりのギャルサー再会
2000年代の渋谷を象徴するカルチャーと言えばギャル文化。そして、その中心にあったのが伝説のギャルサークル「アンジェリーク」や黒ギャル集団「ブラックダイヤモンド」などでした。今も語り継がれる“伝説のギャルサー副代表”や“伝説の黒ギャル”たちは、時代を超えてどんな人生を歩んできたのでしょうか。2025年9月2日放送のABEMA『愛のハイエナ season4』#10では、元カリスマギャルモデルの小森純がその「20年後のリアルな姿」を直撃取材しました。
伝説のギャルサー副代表、きょんさん──激変の現在と抱く思い
「アンジェリーク」と言えば、ギャル界でも一目置かれていた“武闘派”ギャルサー。その副代表だったきょんさんは、かつては周囲から「恐れられる怖いサークル」と評されるほどのカリスマ性を持つ人物でした。スタジオでは当時のエピソードが語られ、ヤンキー体質と強いリーダーシップが多くの伝説を生んだ様子が明かされました。
- 20年前、夜の渋谷でサークルをまとめ上げ、時にはトラブルを解決する“武闘派”ぶりを見せていた
- もともと『egg』系モデルと親交が深く、時代の先端を走っていた
- 活動を通じて「ギャルとは何か?」を常に問い、価値観を形成してきた
時が流れ、きょんさんは全く別の人生を歩むことに。今では強い眼差しはそのままに、昔よりも柔らかな表情となり、家庭や仕事に力を入れる穏やかな日々を送っていることが紹介されました。子育てや自分に合った仕事をしながら「ギャル精神は消えていない」と語る姿に、視聴者やスタジオからは驚きと共感の声が上がりました。
“伝説の黒ギャル”でみさん──黒ギャルから保育士へ
次に登場したのは“伝説の黒ギャル”として全国に名を馳せたでみさん。当時は「ブラックダイヤモンド」所属で渋谷を闊歩し、髪は金髪、肌は真っ黒。そしてアイメイクや派手なファッションでギャル界を牽引していました。
- 周囲から厳しい視線を浴びつつも「ギャルマインドが好き」で黒ギャル文化を体現
- 時には偏見にも苦しみつつ、自分らしい表現ができる世界を追い求めた
時は流れ、でみさんは33歳の保育士として、ナチュラルな姿に大変身。「めっちゃ可愛いんだけど!」「ナチュラルやな!」とSNSでも絶賛の声が上がり、そのギャップと凛とした美しさが話題となっています。一見すると“黒ギャル”時代の面影は薄れたようでありながら、根底にある“ギャル魂”や自己肯定感は変わっていないと語っています。
- 保育士として、子どもたちと丁寧に向き合い、新しい人生の充実感を語る
- 「あの頃の自分があったから今がある」──ギャル時代の自己肯定を今に活かし、仕事や家庭に意欲を持つ
小森純の視点──“ギャル文化”と女性たちの変容
取材を通じて、小森純自身もギャルの“その後”に強く共感。ギャル時代は「自己表現」と「肯定感」の象徴だったと振り返っています。「見た目も考え方も、人にどう見られるかを気にせず、自分を貫く強さがギャルの真髄」と語り「それは年齢や職業が変わっても受け継がれている」と分析。ギャル文化が一つの青春の象徴であること、そしてその精神が今も大人の女性たちの中に息づいていることに感慨を覚えたと言います。
ギャル文化の20年──令和時代に息づく“自己肯定”
2000年代のギャルブームは、単なるファッションだけでなく、多様な価値観や自己表現のムーブメントでした。派手なメイク、髪色、ファッション──すべて「自分は自分」という信念から生まれたものでした。しかし時代は令和、社会の価値観も大きく変化。かつての“伝説”たちは形を変えて、家庭や仕事、地域社会に溶け込むことで、そのマインドを継承しています。
- ギャルサー副代表の「武闘派」イメージは、家庭やキャリアにおいて“突破力”や“自立心”に変換
- 黒ギャルの「自己肯定感」は、保育士や母として“個性を尊重する力”として現れている
小森純がインタビューで改めて感じたのは、“ギャル文化”の本質が「人の目を気にすることなく、自分を信じる心」にあるということ。「ファッションやメイクは、変われる勇気の象徴だった」と語り、今、社会や家庭の中で生きる彼女たちの姿に深い共感を示しました。
終わりに:ギャル文化の遺産と今後
かつて“怖いサークル”と呼ばれたギャルサーや、激しい黒ギャルカルチャーも、時代とともに成熟し、新しい形で社会に溶け込んでいます。いま“ギャル”を知らない若い世代も、自己表現や肯定の大切さを伝える先輩として、きょんさんやでみさんのような“伝説”の生きざまはこれからも語られ続けるでしょう。
そして、彼女たちの姿からは「人生何度でも変われる」「変わることは怖くない」というポジティブなメッセージが溢れています。ギャル時代の輝きと、今の温かさ──その両方が、今後も多くの女性に勇気を与えていくでしょう。
写真で見るギャルサーの今
- “完全ヤンキー体質”ギャルサー副代表きょんさんの現在──笑顔の中に宿る強さ
- 黒ギャルでみさんの大変貌──保育士として子どもと接する優しいまなざし
関連番組
ABEMA バラエティ『愛のハイエナ season4』第10回(2025年9月2日放送)