関西大学、大阪・関西万博で「究極の立体映像」計算機合成ホログラムを共創展示

2025年4月から10月にかけて、世界中の注目を集める大阪・関西万博が開催されています。そのなかで関西大学が先端技術の結晶である「計算機合成ホログラム」を社会実装に向け共創展示し、大きな話題を呼んでいます。さらに、「100年後の未来社会」というテーマのもと、学生・校友・企業が連携し、来場者にさまざまな未来像を体感してもらう取り組みも多数展開。関西大学が描く未来社会のイノベーション、そして若き担い手たちの挑戦をレポートします。

究極の立体映像「計算機合成ホログラム」とは

  • 計算機合成ホログラムは、物理的な物体がないにもかかわらず、現実さながらの立体映像を空間に再現できる先端映像技術です。メガネや特別なデバイスを必要とせず、裸眼で本物のような“奥行き感”ある3D映像を体験できることが最大の特長です。
  • 本来、これまでの3D映像体験は限られていましたが、この技術により「見る」だけでなく、その場に「在る」と錯覚するほどの臨場感を実現します。

大阪・関西万博での出展内容

  • 出展場所: 万博会場「フューチャーライフエクスペリエンス」エリア
  • 開催期間: 2025年9月23日(火)~10月13日(月)
  • 展示規模: 今回は10cm角サイズでの展示ですが、関西大学では大型ホログラムの技術開発も進んでおり、今後は公共サインやサイネージ、案内表示板などへの社会実装が期待されています。

この共創展示は、システム理工学部・松島恭治研究室と出展企業が連携して生まれたものです。企業の持つ独自技術とホログラムが融合することで、来場者は従来にない魅力的かつ没入感の高い立体映像を体験できます。

「100年後の未来社会」—関西大学の挑戦とリボーンチャレンジ

関西大学は「100年後の未来社会」をテーマに、多様な取り組みを万博会場内外で推進しています。象徴的な「リボーンチャレンジ」には、幅広い分野の学生・校友・企業が参加し、理想的な未来社会像の実現を目指した共創プロジェクトやパフォーマンスが日々披露されています。

  • 共創:学生・校友・企業が力を合わせて創出
    本学独自の「共創」によって、研究の最前線で活躍する先生や企業、社会人校友、さらに学生団体や学内外の若者が集まり、次世代の革新的社会モデルを具現化しています。
  • 未来社会の課題に挑む
    SDGs達成に向けたアイデアや、地域や国際社会とつながる独創的な課題解決型のプロジェクト、未来の働き方や暮らしの在り方を探る展示・体験コーナーなど、幅広い視点から未来社会へのヒントを提示しています。
  • リボーンチャレンジ:新たな価値観・社会像の提案
    大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ」や学内外イベントでは、“生まれ変わる社会”をテーマに、課外活動で培われた表現・プレゼン技術や、ダンスパフォーマンス、日本文化の継承、持続可能な社会へのメッセージが発信されています。

学生主体の企画力とエネルギーが万博を動かす

関西大学では独自の万博関連イベント「関大万博Weeks」を開催。関大万博部を中心とした学生主導の運営で、学内外・地域・海外との連携を深めています。会場ではエネルギッシュなパフォーマンスショー、実践的な研究発表、テーマごとのワークショップ、伝統文化の体験などが実施され、夢洲(ゆめしま)の各エリアを彩ります。

  • 例年8月末から9月にかけては、学生団体や併設校の生徒たちも多数参加し、万博を盛り上げています。たとえば2025年8月31日には、応援団やチア、相撲部、合気道部、書道部などが登場し、日本文化と若者のパワーを世界へ発信しました。
  • 参加者プレゼントとして関大限定マフラータオルやうちわなども配布され、来場者にキャンパスの一体感が伝わる工夫も行われています。

関西大学の産学連携・未来社会へのビジョン

この万博を通して、関西大学は「高等教育機関としての責任」と「未来社会への貢献」に積極的に取り組んでいます。計算機合成ホログラムのような世界最先端のテクノロジーを産業界と協業して社会実装に結びつけるだけでなく、教育現場・研究環境で培われた“実践知”と“創造力”が、より良い未来社会づくりの原動力になることを示そうとしています。

  • 今後もサイネージや広告、公共空間などへのホログラムの応用が注目され、その社会的なインパクトは大きく膨らむ見通しです。
  • SDGsや次世代型キャリア教育に根ざした研究・交流活動も、さらに拡大していく予定です。

来場者・社会に伝えたいメッセージ

「実物を見た時のその奥行き感の凄さは、写真や動画では伝わらない」という計算機合成ホログラムの体験は、まさに「百聞は一見に如かず」。未来社会への第一歩を夢洲で体感し、若者たちの可能性に触れることで、きっと新しい発見や感動を得られるでしょう。関西大学の果敢な挑戦と共創の精神が、未来社会への架け橋となることを期待しています。

まとめ:関西大学が描く「共創」とホログラムが導く未来社会

  • 関西大学は「究極の立体映像」技術《計算機合成ホログラム》を披露し、産学連携による新たな社会の姿を提案しています。
  • 「100年後の未来社会」をテーマに、学生・校友・企業と手を携えて、斬新な発想とエネルギーを結集しています。
  • 万博の現場で体験できる“本物の未来”を、ぜひ直接その目で見てください。

関西大学が万博で発信する「共創」と「革新」のエネルギーは、来場者だけでなく社会全体に大きなインパクトを与えるはずです。今後も関大発のイノベーションや若い世代の挑戦に大きな期待が寄せられています。

参考元