福岡大学の魅力を一冊に凝縮 広報誌『学園通信』第80号が発行されました

福岡大学は、本学の今を伝える広報誌『学園通信』第80号を発行しました。大学の現況や学生・教員の取り組み、卒業生の活躍、医療や研究などを幅広く紹介する年2回発行の広報誌で、今回で80号という節目の号になります。

最新号は、キャンパス内福岡市地下鉄「福大前」駅構内のラックなどに設置されており、学生や教職員だけでなく、地域の方や受験生、卒業生など、多くの人が自由に手に取れるようになっています。

『学園通信』とは? 福岡大学の「今」を伝える広報誌

福岡大学では、本学の現況、学生・教授陣の取り組み、卒業生の活躍、医療や研究に関する取り組みなどを分かりやすく紹介することを目的に、広報誌『学園通信』を年2回発行しています。

紙面では、大学で行われている教育・研究活動だけでなく、キャンパスライフの様子や、社会で活躍する卒業生の姿も取り上げられています。これにより、福岡大学がどのような学びの場であり、どのような人材を社会に送り出しているのかを、多角的に知ることができます。

第80号は、そうした取り組みをさらに充実させた内容となっており、特集企画や研究紹介、就職活動レポート、医療・犯罪防止・eスポーツなど、多彩なテーマが一冊に詰め込まれています。

第80号の主な特集企画 ― テーマは「選ぶ」

今回の『学園通信』第80号では、メイン特集として「選ぶ」をテーマに、在学生・卒業生・教員がそれぞれの立場から語る企画が組まれています。

  • 在学生が、進路選択や学部・学科選び、課外活動を選ぶ際の思いを振り返りながら、自分なりの「選択」の意味を語ります。
  • 教員は、教育・研究テーマとして何を選ぶのか、学生にどのような選択肢を示したいのかなど、指導者としての視点から「選ぶ」ことの大切さを紹介しています。
  • 卒業生は、大学時代の選択が、現在の仕事や生き方にどうつながっているのかを、具体的な経験を交えて語っています。

特に、株式会社吉開のかまぼこ 代表取締役社長・林田茉優さん(2020年経済学部卒)が登場し、家業を継ぐという選択や、経済学部での学びがどのように経営に生かされているかなどについて紹介しています。 伝統産業と若い感性がどのように結び付いているのかを知ることができる、読み応えのある内容です。

また、在学生と教員による座談会も企画されており、「選ぶ」というテーマを通じて、進路や研究、大学生活の過ごし方について自由に意見を交わす様子が紙面に収められています。 読者にとっても、自分自身の選択を考えるきっかけになる構成です。

「セレンディピティ」― 福岡大学で出会う“偶然の幸運”

第80号には、「セレンディピティ」をテーマにしたコーナーも設けられています。

ここでは、福岡大学のキャンパスで生まれる“偶然に出会う幸運”をキーワードに、人との出会い、研究テーマとの出会い、新しい関心との出会いなど、日常の中で生まれる思いがけない縁や発見が紹介されています。

大学生活は、授業や課題だけでなく、サークル活動、アルバイト、ボランティア、留学など、さまざまな場面での出会いと経験の積み重ねです。記事では、そうした偶然の積み重ねが、進路選択や将来の仕事、人生観にも影響を与えることを、学生や教職員のエピソードを通して伝えています。

研究紹介 ― 文系・理系を問わない多様な学び

『学園通信』第80号では、福岡大学で行われている研究の一端を知ることができる「研究紹介」コーナーも充実しています。

  • 江戸時代の小説から時代背景や世相を読み解く研究
    江戸時代に書かれた小説を手掛かりに、当時の社会状況や人々の価値観、生活の様子を読み解く研究が紹介されています。 文学作品を歴史資料として捉え直すことで、教科書には載りにくい人々の感情や日常が見えてくることが示されています。
  • 臨床現場で抽出された課題を解明する病院薬学
    医療現場で実際に浮かび上がる課題をもとに、より安全で効果的な薬物療法を追求する病院薬学の研究も紹介されています。 薬の使い方や副作用、患者さんごとの違いなど、現場の視点を重視した研究姿勢が分かりやすくまとめられています。

これらの紹介を通じて、福岡大学が人文科学から医療系まで、多様な分野で研究を展開している総合大学

就活REPORT ― 卒業生が語る「等身大の就職活動」

第80号の中でも、多くの在学生にとって参考になるのが「就活REPORT」のコーナーです。

ここでは、在学中に就職活動に積極的に取り組んだ卒業生や、正課外活動(サークル・ボランティア・学生団体など)に力を入れていた卒業生の就職活動体験記が紹介されています。

  • どのように業界・企業を「選んだ」のか
  • 学生時代に頑張ったこと(いわゆる「ガクチカ」)をどのように整理し、面接で伝えたのか
  • 説明会やインターンシップ、OB・OG訪問などをどのように活用したのか
  • 悩んだ時、どのように気持ちを切り替えたり、周囲に相談したりしたのか

といった内容が、実体験に基づく言葉で丁寧に綴られています。 これから就職活動を迎える学生にとって、身近な先輩からのアドバイス集として読める内容となっています。

eスポーツ特集 ― 広がる可能性に注目

第80号では、近年注目を集めている「eスポーツ」についても特集が組まれています。

ここでは、eスポーツを取り巻く可能性に焦点を当て、競技としての側面だけでなく、教育・研究・産業・地域との連携といった幅広い観点から紹介が行われています。

福岡大学が、時代の変化に合わせて新しい分野にも目を向け、学生の興味・関心に応える場づくりを進めていることが伝わる内容になっています。

卒業生紹介 ― 社会で活躍するOB・OGたち

『学園通信』の魅力のひとつが、多彩なフィールドで活躍する卒業生を紹介するコーナーです。第80号でも、国内外で活躍するOB・OGの姿が取り上げられています。

  • 隈研吾建築都市設計事務所で活躍する卒業生
  • ドイツ鉄道株式会社で働く卒業生

といった具体的な職場が紹介され、グローバルな舞台や専門性の高い業界で働く姿が伝えられています。

記事では、福岡大学での学びがどのように現在の仕事に生かされているのかや、学生時代に大切にしていたことなどが語られており、在学生にとって将来を考えるヒントになります。

「犯罪に巻き込まれないために」― 闇バイトへの注意喚起

社会的な課題に目を向けた企画として、第80号では「犯罪に巻き込まれないために」というテーマも取り上げられています。

記事では、城南警察署に所属する福岡大学の卒業生へのインタビューを通じて、近年問題になっている「闇バイト」について分かりやすく解説しています。

  • SNSなどで募集される「高収入」「簡単」といった誘いの裏側
  • 加担してしまった場合の重大な法的責任
  • 誘いを受けたときにどう行動すべきか

といったポイントが、学生にも理解しやすい言葉で説明されています

大学が、学問や就職だけでなく、学生の安全を守るための啓発にも力を入れていることが伝わる内容です。

医療の最前線「進化を遂げる放射線治療」

医療分野では、「進化を遂げる放射線治療」に関する記事が掲載されています。

ここでは、放射線治療の最新動向や、治療技術の進歩によって患者さんの負担がどのように軽減されつつあるのかなどが紹介されています。

福岡大学病院をはじめとする医療分野での取り組みを通じて、大学が地域医療に果たしている役割や、医療系学部の教育・研究の一端を垣間見ることができます。

どこで読める? 設置場所と閲覧方法

『学園通信』第80号は、2025年12月5日(金)に発行されており、キャンパス内各所および福岡市地下鉄「福大前」駅構内のラックに配架されています。

福岡大学の公式サイトからは、電子版(Web閲覧・PDF)としても公開されており、学外の方でも気軽に内容を見ることができます。

受験を検討している高校生やその保護者、卒業生、地域の皆さまにとっても、福岡大学の雰囲気や教育・研究の姿勢を知る手がかりとなる内容です。

アンケートに答えてクオカード3,000円分が当たるチャンス

今回の第80号では、より良い誌面づくりのためのアンケートも実施されています。

アンケートに回答した方の中から、抽選で10人に3,000円分のクオカードがプレゼントされます。 誌面の感想や今後取り上げてほしいテーマなどを伝えることで、読者も『学園通信』の制作に参加できる仕組みになっています。

アンケートの詳細や回答方法については、本誌および福岡大学公式サイトの案内を通じて確認できるようになっています。

福岡大学をより身近に感じられる一冊

『学園通信』第80号は、「選ぶ」という身近なテーマから、研究・就職・医療・犯罪防止・eスポーツ・卒業生の活躍まで、幅広い内容を分かりやすく紹介している一冊です。

在学生には、自分の大学生活や将来を見つめ直すヒントとして、受験生や地域の方には、福岡大学の魅力を知る情報源として役立つ内容になっています。キャンパスや駅で見かけた際には、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

参考元