藤井風、NHK出演と3rdアルバム『Prema』で開く世界の新章
藤井風が新たに切り開く音楽の地平
2025年9月5日、藤井風の待望の3rdアルバム『Prema』がリリースされ、日本国内外で大きな注目を集めています。本作品は、全楽曲が英語詞というこれまでの日本語作品とは一線を画す内容となっており、「無私の愛」を意味するサンスクリット語のアルバムタイトルが象徴する通り、藤井風はさらなる自己超越を図っています。
NHK MUSIC SPECIALでの特別企画
リリース直後、NHKは「NMS 藤井風 ~いま、世界で~」と題した特集番組をオンエア。番組では、藤井風が本アルバムに込めた想いや、世界へと踏み出す決意に迫るインタビュー、グローバルな視野での活動の裏側などが語られました。
NHKらしい丁寧な取材と美しい映像で、藤井風が今まさに「自身だけの山を登っている」と言われる、その理由や背景を掘り下げています。番組内では、新作曲のスタジオパフォーマンスや、各国でのライブ映像、ファンとの交流風景も多数盛り込まれ、単なるアルバム紹介にとどまらない内容となっています。
『Prema』リリースの経緯と収録楽曲
- 2022年の2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』以降、3年半ぶりの新作
- 全9曲、すべて英語詞(主要トラック:Hachikō、Love Like This、Premaほか)
- 初回盤には未発表・既発曲を網羅した「Pre: Prema」を収録した2CD仕様、特製ポスターや対訳ブックレットも同梱
藤井風は「自分のクラシックと感じるお気に入りの曲でいっぱいの英語のアルバムを作ること」を自身の未来に悩む中で選択しました。制作はアメリカ・ロサンゼルスが主な舞台とされ、世界的プロデューサーの250(韓国)やA.G. Cookといった新たなクリエイター陣も参加。2024年にはアメリカ大手レーベルRepublic Recordsと契約するなど、グローバルな展開を意識した歩みが見て取れます。
アルバムコンセプト――「Prema(無私の愛)」という祈り
藤井風はApple Musicのインタビューで、「アルバムがもし自分の最後だとしたら、どんなものになるべきか」と真剣に自問し、全身全霊の祈りと愛を込めて制作に取り組んだと語っています。タイトルの「Prema」は「無私の愛」「霊的な至高の愛」を意味しており、ヒンドゥー哲学における根源的な愛そのもの。自身が「音楽人生のある種の終着点でもあり新しい始まり」だと述懐するこのアルバムには、苦悩や葛藤を乗り越えた先の純粋な気持ちが込められています。
世界を見据えた活動と反響
- ヨーロッパツアー(ベルリン・ロンドン・パリ)でのワンマン公演を成功させ、現地ファンの支持も獲得
- アメリカでもノースアメリカツアーを開始、Greek Theatre(ロサンゼルス)など大型会場でのソールドアウト公演
- Lollapalooza(シカゴ)、Outside Lands(サンフランシスコ)といった世界的フェスへの出演
- 初の全英語詞アルバムとして広くグローバルリスナーからも高評価
藤井風は日本のみならず、海外でのライブや大型フェス出演を重ね、ミュージシャンとしてのステージを世界規模に拡大し続けています。ストリーミング再生数でも累計3.5億回超えを記録、国内外の音楽ファンの心を揺さぶっています。
3rdアルバム『Prema』に寄せる藤井風の想い
藤井風は本作について、「祈るような気持ちで毎日制作に臨んだ」と語り、「すべてを委ね、流れに身をまかせることでしか生まれなかった」と率直な想いを明かしています。アルバムには単なる英語詞アルバムという以上に、日本発の音楽が世界の多様な文脈にダイレクトに届くことへの希望や意思が宿っています。
最新メディア出演と今後の展開
- 9月30日、『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』に生出演し、アルバムリリース直後の心境や今後の展望を語った
- NHKや主要音楽番組、雑誌など各種メディア露出が急増中
- 今後も海外ツアー追加公演や新たなコラボレーションが期待される
藤井風は「新しい音楽を新しい気持ちで聴いてほしい」とし、ライブや配信イベントを通じて進化し続ける姿を見せています。今後発表予定のワールドツアーの詳細や、新コラボ作品にも関心が高まっています。
『Prema』収録曲一覧(CD収録曲・主要トラック)
- Casket Girl
- I Need U Back
- Hachikō
- Love Like This
- Prema
- It Ain’t Over
- You
- Okay, Goodbye
- Into the Night
また、初回盤DISC2「Pre: Prema」には、代表曲「満ちてゆく」、「花」、「Feelin’ Go(o)d」や未発表曲「It’s Alright」も収録される豪華仕様となっています。
ファンとともに進む「新しい領域」
藤井風は「登り続ける山」を自らのアーティスト人生になぞらえ、「すがすがしい真新しい領域を獲得した」と本作の意義を強調しています。国内外のファンからの「世界で、今こそ知ってほしい存在」との賛辞を力に、藤井風は独自の音楽的探求を深化させていくことでしょう。
「Prema」は、音楽の力が言葉や国境を越え、誰かの心に確かな祈りと愛を届けることができる――そんな藤井風の確信と希望が詰まった作品です。