国際女性デーに向けた取り組み:アンステレオタイプアライアンス日本支部が新たなステートメントを発表
3月8日の国際女性デーに際し、UN Womenの「アンステレオタイプアライアンス日本支部」は、広告やメディアに潜むジェンダーに関するステレオタイプの撤廃に向けた取り組みを強化することを発表した。個人の可能性を狭める固定観念に対抗し、より多様性に富んだ社会を目指すこの活動は、今後の社会変革において重要な役割を果たすと期待されている。
根深いステレオタイプの現状
「女性は家庭に入るべき」「男性は一家の大黒柱として働くべき」といったステレオタイプは、私たちの中に深く根付いている。これらの固定観念は、時には好意的に受け取られることもあるが、個人の可能性を狭め、社会の多様性を阻害する要因にもなり得る。実際、日本を対象とした調査によると、回答者の4人に3人が「日本社会が男性と女性を平等に扱うことは不可欠」と認識している。しかし、性別や年齢、外見、出身地などに基づく様々なステレオタイプが依然として存在し、多くの人々が生きづらさを感じているのが現実である。
アンステレオタイプアライアンスの使命
「アンステレオタイプ」とは、固定観念を無効にするという意味であり、アンステレオタイプアライアンスが目指すのは、こうしたステレオタイプを取り除くことである。誰もが自分らしく力を発揮し、互いを尊重し合える豊かな社会の実現には、個々の意識改革と行動が不可欠である。特に、広告やメディアといった影響力の大きい分野に潜むステレオタイプの撤廃に向けて、広告主や広告・PR会社と連携しながら取り組む方針である。
今後の活動計画
2025年3月7日には、国際女性デーに向けた会合を開催し、この取り組みのステートメントを社会に向けて発信する予定だ。今後は、様々な活動を展開し、より多くの人々にこの問題について考えてもらう機会を提供する。現在、アンステレオタイプアライアンス日本支部では加盟社を募集しており、詳細については公式サイトを参照することが推奨されている。
アンステレオタイプアライアンスとは
アンステレオタイプアライアンスは、メディア・広告業界および企業の広告活動におけるポジティブな変革を促進し、社会から有害なステレオタイプを撤廃することを目的に設立されたソート・アクションプラットフォームである。UN Womenが事務局を務め、様々なパートナーと協働して目標達成を目指している。日本支部は2020年5月に設立され、現在もグローバルおよび12か国において活動を行っている。
詳しくは、以下の公式サイトをご覧ください。
グローバルサイト: https://www.unstereotypealliance.org/en
日本支部サイト: https://japan.unwomen.org/ja/unstereotype-alliance
終わりに
アンステレオタイプアライアンス日本支部の取り組みは、個人の可能性を広げ、社会全体の多様性を促進するための重要な一歩である。今後の活動を通じて、より良い未来を築くための意識改革と行動が広がっていくことが期待される。私たち一人ひとりがこの問題に対して考え、行動することで、より豊かで包摂的な社会の実現に向けて前進していくことができるだろう。