こども宅食応援団が【#孤立を生まない社会】特集企画を開始

一般社団法人こども宅食応援団(佐賀県佐賀市、代表理事:原水敦)は、虐待防止月間である11月から特集企画として、【#孤立を生まない社会】をテーマにしたXでの毎日の投稿と記事の連載を開始することを発表しました。この企画は、社会問題として認識されている「困っていても助けてが言えない人々」や「必要な支援が届かない現実」に光を当て、孤立を生まない社会の実現を目指しています。

孤立する家庭の現状

こども宅食応援団は、困難な状況に置かれている親子が直面する様々な要因について深く考えています。経済的な困窮、心理的な障壁、周囲の偏見などが複雑に絡み合い、助けを求められない状況が続いています。実際に、こども宅食を利用する家庭を対象にした調査によると、多くの家庭が経済的な困難を抱えているにもかかわらず、行政の支援制度を利用していないことが明らかになりました。地域資源が存在するにも関わらず、必要な支援が届いていない実態が浮き彫りになっています。

こども宅食の取り組み

この問題を解決するために、こども宅食応援団は「こども宅食」という取り組みを展開しています。この仕組みでは、助けを求める声を待つのではなく、直接家庭に出向き、定期的に食を届けることでつながりを育むことを目指しています。LINEや対面でのコミュニケーションを通じて、家庭の状況を把握し、必要な情報や支援に結びつけることが可能になります。

こども宅食応援団は、2018年の設立以来、2025年までに全国47都道府県で268の団体がこの活動を実施するまでに成長しました。しかし、これは日本全体で見ればまだ一部に過ぎません。孤立する親子の現状を訴え続ける必要性が強く感じられています。

利用者の声

こども宅食を利用した家庭からは、以下のような声が寄せられています。

  • 「ミルクもオムツも高いので、大人の食費を抑えたり、オムツ替えの回数を泣く泣く減らしたりしていました。身近で相談できる人がいることがとても心強く、前向きな気持ちで子育てすることができました。」
  • 「強がって人の助けは借りないと頑張ってきましたが、時々疲れてしまうことがあります。ボランティアさんから優しく声をかけてもらうと、気にかけてくれている人がいると感じ、人に頼ることも必要だと気付かされました。」

社会課題への認識を高める

今回の【#孤立を生まない社会】企画を通じて、孤立する家庭の存在を知るきっかけを作り、困難を抱える家庭に寄り添う人々を増やすことを目指しています。物価高騰や地球温暖化といった社会課題に比べて、「困っていても声をあげられない家庭がいる」という問題は直感的に理解しづらい面があります。また、自己責任論が根強い日本社会においては、家庭の課題を外に出しづらいという現状もあります。

今後の展望と呼びかけ

こども宅食応援団は、今後も【#孤立を生まない社会】に関する記事を公開し、Xでの毎日投稿を続けていく予定です。また、メールマガジンを通じて定期的に情報を案内します。支援を希望する方には、以下のような行動を呼びかけています。

  1. Xなどでこの記事をシェアし、#孤立を生まない社会 のハッシュタグを使用してください。
  2. こども宅食応援団のSNSをフォローしてください。
  3. 返礼品なしの「ふるさと納税」での支援をお願いいたします。

こども宅食応援団は、経済的困窮を抱える家庭に対して、定期的に食品をお届けし、家庭を見守る活動を行っています。今後もこの取り組みを全国に広め、孤立を生まない社会の実現を目指していく所存です。

終わりに

こども宅食応援団の取り組みは、孤立する家庭を支える重要な活動です。社会全体がこの問題に目を向け、共に手を携えて支援の輪を広げていくことで、未来の子どもたちが安心して成長できる環境を整えていくことができます。皆さんのご協力を心よりお願い申し上げます。

詳しい情報は、公式サイトをご覧ください:こども宅食応援団公式サイト