IBMの第1四半期決算、業績は好調も株価は下落 AI懸念が続く理由とは

みなさん、こんにちは。今日は、IBMの最新の決算ニュースについて、わかりやすくお伝えします。2026年4月22日に発表された第1四半期(1~3月)の決算では、売上高が前年比9%増の159億ドル、純利益が15%増の12.1億ドルと、市場の予想を上回る好成績でした。それなのに、株価は時間外取引で一時4%下落し、年初来では15%近くの下げ幅となっています。なぜこんなことが起きたのか、ニュースの内容を基に優しく解説していきますね。

決算のハイライト:数字から見るIBMの強さ

まず、決算の主な数字を振り返ってみましょう。IBMはソフトウェア事業を中心に成長を続け、全体として増収増益を達成しました。

  • 売上高:159億ドル(前年比9%増)。アナリストの予想平均157億ドルを上回りました。
  • 純利益:12.1億ドル(前年比15%増)。
  • 1株当たり利益(EPS):調整後で1.91ドル。市場予想の1.81ドルを上回る好結果です。
  • 配当:四半期配当を1.69ドルに増配。株主還元を強化しています。

部門別で見ると、インフラ部門の売上高が15%増の33億3000万ドルと、特に好調でした。これはアナリスト予想を上回る数字で、データセンター需要の高まりが寄与したようです。一方、ソフトウェア部門は前年比11%増の70億5000万ドルで、市場予想とほぼ一致。コンサルティング部門は4%増の52億7000万ドルとやや苦戦しましたが、全体を押し上げる力はありました。

これらの数字は、IBMがエンタープライズ向けのAI戦略「watsonx」を推進し、ソフトウェアとコンサルティングの組み合わせで差別化を図っている証拠です。生成AI関連事業がソフトウェア部門の成長を2ポイント押し上げる見込みだとも、CFOのジム・カバノー氏が述べています。

株価下落の背景:AI代替の懸念が払拭できず

それでは、なぜ好決算にもかかわらず株価が下落したのでしょうか。22日の通常取引終了後、株価は251.86ドルで引けましたが、時間外で一時4%安となり、年初来下落率は15%に達しています。今年に入っての年初来下落率はすでに13.86%(4月20日時点)で、昨年の38%上昇から一転した形です。

主な理由は、AIによるソフトウェア事業への影響への投資家懸念です。市場では、AIの進化が従来のソフトウェアモデルを破壊するのではないかという心配が根強く、IBMの数字だけではその不安を完全に取り除けなかったようです。ソフトウェア部門の売上高が予想通りだった点が、期待以上の成長を望む投資家を失望させたのかもしれません。

決算発表直後のニュースでは、「IBM、決算受け下落 懸念払拭できず」「IBM決算 予想上回るも株価↓ AI代替懸念根強く」と報じられています。これらの見出しが示すように、業績の良さよりAIリスクの影が目立ってしまったのです[ニュース内容1][ニュース内容2]。

IBMの事業戦略:AI時代にどう対応している?

IBMは、AIブームの中で独自のポジションを築いています。一般的なAIツールとは異なり、企業向けの信頼性が高いエンタープライズAIに注力。ソフトウェア事業では、watsonxを活用したソリューションを提供し、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。

アナリストの間では、IBMを「過小評価されたAI受益企業」と評価する声もあります。例えば、あるアナリストはソフトウェア事業の成長率がウォール街予想の11%を上回ると予測し、目標株価を320ドル(現在の約26%上値)に設定。「買い」推奨を維持しています。また、第4四半期の実績ではソフトウェアが粗利益率を改善させた点も、ポジティブ材料です。

市場予想では、第1四半期売上高156億3000万ドル、EPS1.81ドルと見込まれていましたが、実際はこれを上回りました。インフラ事業も前年比8.5%増の31億3000万ドル超えの見通しが的中した形です。

投資家が注目すべきポイント

この決算をどう見るか、投資家の皆さんにとってのポイントをまとめます。

  • 好材料:増収増益、インフラ部門の強さ、増配。AI関連の成長余地あり。
  • 懸念点:ソフトウェア部門のAI影響、コンサルティングの低迷、年初来株価下落。
  • 今後の見通し:生成AIがソフトウェア成長を後押し。アナリストの目標株価は高め。

株価は短期的にはAI懸念で揺れやすいですが、IBMの基盤は堅調です。長期投資を考えている方は、こうした数字を冷静に見極めてくださいね。

市場全体の反応と今後の展開

発表は米現地4月22日で、日本時間では23日早朝。株探ニュースなどでは即座に「IBM 1Q増収最終増益」と報じられ、注目を集めました。海外メディアも「予想を上回る業績」と伝えつつ、株価下落を強調しています。

IBMの株価は、AIの破壊的影響を市場が見極める過程で変動しやすい状況です。しかし、ソフトウェア+コンサルティングの戦略が功を奏せば、反転のきっかけになるでしょう。みなさんも、最新の動向をチェックしてみてください。

(この記事は、2026年4月23日時点のニュース内容に基づいています。投資は自己責任でお願いします。)

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