キッザニア甲子園に三菱自動車の新パビリオン「カーデザインスタジオ」がオープン
兵庫県西宮市にあるこどもの職業・社会体験施設「キッザニア甲子園」に、三菱自動車が手がける新しいパビリオン「カーデザインスタジオ」が2025年11月27日にオープンしました。このパビリオンは、これまでの「自動車工場」をリニューアルしたもので、こども達が自動車デザインを学べる新しい体験の場として注目を集めています。
カーデザインスタジオとは
「カーデザインスタジオ」では、こども達がカーデザイナーとして働く体験ができます。パビリオンの定員は4名で、体験時間は30分程度です。体験を通じて、こども達は自動車業界への理解を深めるとともに、ものづくりの楽しさを実感することができます。
体験の流れと内容
体験はまず、こども達がモックアップ(模型)にパーツを取り付けてカスタムカーを完成させるところからスタートします。その後、タッチディスプレイを使って自動車の外装パーツやボディカラーなどを自由に組み合わせ、世界に一台だけのオリジナルカーをデザインします。
完成したオリジナルカーのデザインは、特別な技術を使った32インチの裸眼立体視ディスプレイに立体映像として投影されます。こども達は自分がデザインしたクルマについて、プレゼンテーション体験を行います。体験終了後は、デザインしたオリジナルカーが表紙に印刷されたカタログを持ち帰ることができるため、良い記念になります。
こども達の反応
取材会で体験したこども達からは、好意的な意見が多く寄せられています。「自分が選びたい車を想像できて、大人になるのが楽しみになった」「何通りも組み合わせが作れて、自分だけのデザインができて楽しかった」「自由自在に車のデザインができて、ものづくりは楽しい!と思った」といった感想が聞かれました。
これらの声から、このパビリオンが単なる体験施設にとどまらず、こども達の職業観や創造性を養う場として機能していることが伺えます。
三菱自動車の長期的な取り組み
三菱自動車がキッザニアに出展するのは今回が初めてではありません。同社は2006年10月からキッザニア東京に、2009年3月からキッザニア甲子園にパビリオンを出展してきました。今回のリニューアルは、この長期的な教育活動の一環です。
三菱自動車は、自動車の運転や自動車業界へのこども達の関心を高めることを目的としています。同時に、自動車の社会的役割をこども達に知ってもらうことも重要なミッションとなっています。
育成される「生きる力」
「カーデザインスタジオ」では、単にデザインスキルを学ぶだけではなく、より広い意味での「生きる力」の育成を目指しています。具体的には、以下のような能力が培われます:
- ものづくりの楽しさの実感
- 想像力や発想力の向上
- デザインのプレゼンテーション能力
- 社会生活で必要な協調性
- 積極性とコミュニケーション能力
特にプレゼンテーション体験は、デジタル映像を活用した最新の方法で行われるため、現代的なコミュニケーションスキルの習得にも役立つでしょう。
パビリオンの基本情報
体験に必要な情報をまとめると以下の通りです。職業名はカーデザイナーで、定員は4名、所要時間は30分です。体験の報酬として給料は10キッゾ(キッザニア内での通貨)を獲得できます。成果物として、デザインしたオリジナルカーが印刷されたカタログが貰えます。
関連するキャンペーン情報
パビリオンのオープンを記念して、キッザニア甲子園の公式SNS(X)では特別なキャンペーンが実施されています。2025年11月17日から12月7日までの期間、三菱自動車とキッザニアのオリジナルグッズが5名様にプレゼントされるフォロー&リポストキャンペーンが開催されています。
また、期間中に「カーデザインスタジオ」を体験した来園者には、限定カンバッジがプレゼントされます。このキャンペーンは2025年11月27日から12月3日までの期間で実施されています。
キッザニア甲子園について
キッザニア甲子園は、KCJ GROUP株式会社が企画・運営する3歳から15歳までのこども達向けの職業・社会体験施設です。実社会の約3分の2のサイズで再現された街並みに、実在する企業が出展するパビリオンが建ち並んでいます。
「エデュケーション(学び)」と「エンターテインメント(楽しさ)」を組み合わせた「エデュテインメント」というコンセプトの下、こども達が好きな仕事にチャレンジしながら、楽しみながら社会の仕組みを学べる「こどもが主役の街」として運営されています。
三菱自動車の他のパビリオン
キッザニア甲子園には、三菱自動車が出展する複数のパビリオンがあります。「カーデザインスタジオ」以外に、「運転免許試験場」と「レンタカー」のパビリオンが稼働中です。なお、「自動車工場」パビリオンは2025年9月16日に休止となり、今回の「カーデザインスタジオ」へとリニューアルされました。
今後の展開への期待
新しくオープンした「カーデザインスタジオ」は、こども達の創造性を刺激し、将来のキャリアに対する興味を喚起する重要な施設となると期待されています。最新のデジタル技術を活用した体験は、従来の職業体験の枠を超え、こども達に新しい視点から自動車産業と技術を理解させるでしょう。
三菱自動車とKCJ GROUPは、このパビリオンでの体験を通じて、こども達に「ものづくりの楽しさ」「想像力や発想力」「生きる力」を培う活動に貢献する方針です。多くのこども達が「カーデザインスタジオ」を訪れ、自動車デザインの面白さを発見し、将来への夢を広げることが期待されています。
