2025年大阪・関西万博「ルクセンブルクパビリオン」で基礎コンクリートブロックの100%日本国内リユースに挑戦
2025年大阪・関西万博において、ルクセンブルクパビリオンの基礎コンクリートブロックを日本国内で100%リユースする取り組みが発表された。このプロジェクトは、2025大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)と株式会社ネスタリゾート神戸、株式会社船場が連携し、循環経済の実現を目指している。
ルクセンブルクパビリオンの循環経済への取り組み
ルクセンブルクパビリオンは「サーキュラー・バイ・デザイン」というコンセプトに基づき、万博終了後に建築部材の一部を再利用できるよう設計されている。このパビリオンは、ルクセンブルクの循環型経済に関するノウハウを示すパイロット・プロジェクトであり、万博閉幕後には使用されたコンクリートブロックを含む建材が日本国内で再利用される予定だ。
新たな循環の形としてのリユース
本プロジェクトでは、従来のダウンサイクルに代わり、コンクリートブロックのリユースを目指している。具体的には、2025大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)が基礎コンクリートブロックを譲渡し、株式会社ネスタリゾート神戸が環境整備資材として再利用する。株式会社船場は、リユース戦略の立案と実行を担当する。
日本国内でのリユースの実現に向けた挑戦
日本では、コンクリートブロックの一般的な処理方法は破砕処理によるダウンサイクルが主流であり、リユースは難しいとされている。しかし、この取り組みでは、万博会場から近いネスタリゾート神戸で譲渡されたコンクリートブロックにデザインを施し、環境整備資材としてリユースすることで、CO2削減にも貢献する。
覚書への調印式典の開催
2025年4月8日、ネスタリゾート神戸にて、2025大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)と株式会社ネスタリゾート神戸は、基礎コンクリートブロックの再利用に関する覚書に調印した。4月13日には、ルクセンブルク副首相兼外務・対外通商相グザヴィエ・ベッテル大臣や関係者が出席し、持続可能な建材の再利用に向けた意義と今後の展望について協力することを確認した。
関係者のコメント
ルクセンブルク副首相のグザヴィエ・ベッテル大臣は、「ルクセンブルクパビリオンは循環型経済の原則に基づいて設計されており、このビジョンを実現できることを嬉しく思う」と述べた。また、ネスタリゾート神戸の田中淳氏は、「今回の取り組みをレガシーとして後世に引き継いでいくことを約束する」と強調した。
持続可能な未来への一歩
このプロジェクトは、日本国内での建材リユースの可能性を広げ、「気づきと共感」のムーブを起こすことを目指している。ルクセンブルクパビリオンのテーマ「Doki Doki – ときめくルクセンブルク」は、ネスタリゾート神戸とのコラボレーションを通じて、持続可能な社会の実現に向けた新たな形で継承されることが期待されている。
終わりに
2025年大阪・関西万博におけるルクセンブルクパビリオンの取り組みは、持続可能な社会への道を切り開く重要な一歩である。関係者の協力を通じて、未来志向の循環経済の実現が期待される。今後もこのような取り組みが広がり、より良い社会の実現に貢献することが望まれる。