新潟大学附属新潟小・中野裕己先生が語る「AI時代の国語授業」 6月10日にオンラインセミナー開催

新潟大学に関連する教育分野の取り組みとして、いま特に注目を集めているのが、「AI×国語科」をテーマにした教員向けオンラインセミナーです。
新潟大学附属新潟小学校の教諭であり研究主任を務める中野裕己(なかの ゆうき)先生が講師を務める本セミナーは、「AI時代の国語授業 〜AIを活用した実践と教師の役割〜」と題して、2026年6月10日(水)にオンラインで開催されます。

「AI×国語科」最新事例を共有するオンラインセミナー

今回のセミナーは、教育系オンラインプラットフォーム「授業てらす」が主催し、全国の教員や教育関係者が参加できるオンラインイベントとして企画されています。
AIの活用が急速に進む中、特に「国語科の授業」とAIをどのように結びつけるのかは、多くの先生方が悩み、知りたいと感じているテーマです。本セミナーでは、そうしたニーズに応える形で、「AI×国語科」の最新事例が紹介される予定です。

ニュースメディア「こどもとIT」でも、「『AI×国語科』の最新事例を紹介、教員向けオンラインセミナーを6月10日に開催」という内容で取り上げられており、国語教育と生成AI・ICTの連携に関心が集まっていることがうかがえます。
単なるツール紹介ではなく、授業実践の具体例が中心となる点が、このセミナーの大きな特徴です。

開催概要:6月10日(水)19:30〜オンラインで実施

セミナーの基本的な情報は次のとおりです。

  • イベント名:AI時代の国語授業 〜AIを活用した実践と教師の役割〜
  • 日時:2026年6月10日(水) 19:30〜20:30(受付開始 19:20)
  • 開催形式:オンライン(Zoomを予定)
  • 定員:限定50名(早割特典あり)
  • 参加対象:全国の小・中・高校の教員、教育関係者、教育に興味のある方
  • 主催:授業てらす
  • イベントページ:https://aikokugo.peatix.com/

当日のプログラム(予定)は、以下のようにシンプルで参加しやすい構成です。

  • 19:20〜 受付開始
  • 19:30〜 オープニング
  • 19:35〜 中野先生によるセミナー「AI時代の国語授業」
  • 20:30〜 クロージング

オンライン開催のため、新潟県内はもちろん、全国どこからでも参加可能なのが嬉しいポイントです。
また、定員が50名に限定されているため、参加を希望する場合は早めの申し込みが推奨されています。

講師紹介:新潟大学附属新潟小学校・中野裕己先生

講師を務める中野裕己先生は、新潟大学附属新潟小学校の教諭であり、研究主任として日々、国語科の授業づくりやカリキュラム開発に取り組んでいます。
附属小学校という場で蓄積された実践研究をもとに、授業の中で子どもたちの思考力・表現力をどう伸ばすか、そしてAIをどう位置づけるかについて考え続けている実践家です。

これまでにも、各地で国語教育に関する講演や研修会を担当してきたほか、「授業で育む国語の学び方」をテーマにした研修会などで、授業デザインや発問の工夫、子どもの言葉の育ちを支える評価のあり方などを伝えてきました。
今回のオンラインセミナーでは、そうした国語教育の蓄積に、生成AIなどの新しい技術をどう組み合わせていくかが語られる点に注目が集まっています。

なぜ今、「AI時代の国語授業」が必要なのか

AIの進化によって、文章の自動生成や要約、翻訳、添削など、これまで人が担ってきた「読み」「書き」の一部を機械が行えるようになりました。
この流れの中で、国語の授業について、次のような疑問や不安の声が聞かれます。

  • AIが作文を書けるなら、子どもが書く学習の意味はどうなるのか
  • 読解問題もAIが解いてしまう時代に、人が読む力を育てる意義とは何か
  • 授業でAIを使ってよいのか、使うとしたらどのような場面が適切なのか

今回のセミナー「AI時代の国語授業」では、こうした問いに対して、現場での具体的な実践を踏まえながら考えることが狙いとされています。
AIを禁止するかどうかという議論ではなく、子どもたちがAIと共に学び、AIでは代替できない力をどのように育てるかに視点を置いている点が特徴的です。

セミナーで扱われる「AI×国語科」の実践イメージ

詳細な指導案や教材そのものはセミナー当日に紹介されますが、ニュース情報からうかがえる範囲で、扱われそうな実践の方向性を整理すると次のようになります。

  • 文章生成AIを活用した表現学習の工夫
    子どもが書いた文章とAIが生成した文章を比較し、良さや改善点を考えることで、言葉の選び方や構成の工夫に気づく学習などが想定されます。
  • 要約・再構成を通した読解の深まり
    AIの要約をあえて批判的に読み、「大事なところが落ちていないか」「筆者の意図がきちんと捉えられているか」を検討する活動を通じて、読解の視点を広げるような実践も考えられます。
  • 対話型AIとの「問いづくり」活動
    AIとの対話をきっかけに、作品や文章に対する問いをつくったり、友達同士で議論を深めるための材料にしたりするなど、子どもたちの思考を広げる場面での活用も話題となりそうです。

いずれの場面でもポイントとなるのは、AIを使うことそのものが目的ではなく、「子どもの学び」を中心に据えることです。
AIをうまく活用することで、これまで時間がかかっていた作業を効率化し、その分、話し合い・振り返り・表現の深まりに時間をかけられる授業づくりが目指されています。

教師の役割はどう変わる? セミナーのもう一つの焦点

セミナーのタイトルにもあるように、もう一つの重要なテーマが「これからの教師の役割」です。AIが登場したことで、教師に求められる役割も少しずつ変化しています。

これまで教師が担ってきた「知識を伝える」「正解を教える」といった役割の一部は、AIが支援できるようになりました。その一方で、次のような役割の重要性は以前にも増して高まっています。

  • 子どもがAIを「うのみにせず、批判的・主体的に活用する」力を育てること
  • クラス全体の対話をデザインし、学び合いの場をつくること
  • 子どもの言葉に寄り添い、一人ひとりの成長を長期的に見取ること
  • カリキュラム全体の中で、AIの位置づけを考え、学習のねらいを明確にすること

中野先生によるセミナーでは、こうした教師の役割について、日々の授業準備や授業中の関わり方、評価の視点なども含めて語られると見られます。
単に「AIが便利です」という話ではなく、子どもの学びに責任をもつ教員の視点から、具体的な悩みや工夫が共有されることが期待されています。

全国の教員・教育関係者に開かれた学びの場

本セミナーは、新潟大学附属新潟小学校の先生が講師を務めるものの、対象は全国の小・中・高校の教員や教育関係者となっています。
地域を越えて多様な現場から参加者が集まることで、次のようなメリットが生まれます。

  • 地方・都市部など、異なる環境でのICT整備状況を踏まえた意見交換ができる
  • 小学校・中学校・高校それぞれの段階での「AI×国語」の課題を共有できる
  • 新潟大学附属学校の実践を、自校にどう応用できるかを具体的に考えるヒントが得られる

また、オンライン開催であるため、放課後の時間に自宅や職場から気軽に参加できる点も、現職教員にとって大きな利点です。
ニュースでも触れられているように、教育ICTや生成AIをテーマとした研修会やセミナーは増えていますが、「国語科」に特化し、かつ実践事例に焦点を当てた企画はまだ多くありません。その意味で、今回のセミナーは、国語科教員にとって貴重な学びの機会といえます。

新潟大学の取り組みとのつながり

新潟大学では、附属図書館やビッグデータアクティベーション研究センターが連携し、「AIが解説!新潟大学の研究」というWebサイトを公開するなど、AIを活用した情報発信・学習支援にも取り組んでいます。
こうした大学レベルのAI活用と、附属学校現場での「AI×授業」の実践が並行して進んでいる点は、新潟大学の特徴の一つです。

大学の研究と附属学校の授業実践が相互に影響し合うことで、理論と実践が結びついた教育のあり方が模索されています。今回のオンラインセミナーも、その流れの中で位置づけることができます。
大学の名を冠する附属小学校の教員が前面に立ち、全国の教員と学び合う場をオンラインで開くことは、新潟大学が地域と社会に開かれた大学であることを示す一例ともいえるでしょう。

参加を検討する先生方へのメッセージ

AIの話題は、「難しそう」「専門的でとっつきにくい」と感じる方も少なくありません。しかし、本セミナーのテーマは、あくまで「国語の授業」です。
日々の授業で子どもの読み書き・話す力を育てている先生方にとって、AIは「遠い話」ではなく、これからの授業づくりに直結する身近なテーマになりつつあります。

ニュースで紹介されているように、このオンラインセミナーでは、「AI×国語科」の最新事例とともに、教師が明日からの授業で使えるヒントが語られることが期待されています。
AIの専門家である必要はなく、「子どもたちの学びをよりよくしたい」と願う先生であれば、どなたでも参加しやすい内容となるでしょう。

6月10日の夜、新潟大学附属新潟小学校の実践に触れながら、「AI時代の国語授業」についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

参考元