ドジャース、カスペリウスIL入りでハート昇格 トミー・ジョン手術から復活の27歳右腕に期待

ロサンゼルス・ドジャースは現地時間4月13日(日本時間14日)、救援右腕ベン・カスペリウス投手が右肩の炎症で15日間の負傷者リスト(IL)に入ることを発表しました。これに伴い、トミー・ジョン手術から復活した27歳の右腕カイル・ハート投手が2年ぶりにメジャー昇格することになりました。

カスペリウスの離脱と背景

カスペリウスは前日12日(日本時間13日)のテキサス・レンジャーズ戦に登板しましたが、1回で2安打2失点と不調な投球が続いていました。今季5試合の登板で0勝1敗、防御率9.64という苦しい成績を残しており、登板後に肩の違和感を訴えていました。その後の検査で右肩に炎症が見つかり、IL入りが決定しました。

昨季は46試合に登板し、7勝5敗、13ホールド、2セーブ、防御率4.64と安定した成績を残していたカスペリウスでしたが、今季は開幕からの不調が続いています。ドジャースでの3シーズン通算では54試合で9勝6敗、防御率4.67の成績を残しています。

ハートの復活に期待

カスペリウスの穴を埋めるために昇格したのが、カイル・ハート投手です。2024年7月にトミー・ジョン手術を受け、約2年近くメジャーから遠ざかっていました。昨季はメジャーでの登板がなく、昨年9月にマイナー3Aで復帰登板をしていました。

ハートは2023年にメジャーデビューし、2023~24年のドジャースでの登板4試合で8回2/3を投げて2失点(自責1)、61三振1四球と安定した成績を残していました。ロバーツ監督を含むドジャースの首脳陣は、ハートを「左右問わず抑えられ、ロングリリーフもこなせる便利屋タイプの右腕」として高く評価しています。

今季は3Aオクラホマシティで6試合に登板し、防御率5.79の成績を残していたハート。春季トレーニングキャンプでは万全の状態で迎え、内容も良かったということです。ドジャースの専門メディア『Dodgers Nation』によると、カクタス・リーグでは7.1イニングを投げて12奪三振を記録し、復帰後のスプリングトレーニングでも力強い投球を見せていました。

投手陣の戦力不足が深刻

ドジャースは今季開幕から3週間足らずで、投手陣の故障問題が深刻化しています。カスペリウスのIL入りで、負傷者は計12人に達しました。その中でも特に注目されるのは、エース格のブレイク・スネル投手を筆頭とした主力投手の次々とのIL入りです。投手陣の主力の多くが離脱を余儀なくされており、球団の台所事情は厳しくなっています。

野手でも主力が欠けています。4月中旬にはムーキー・ベッツ内野手が右脇腹の負傷で戦線を離れており、打撃面でも課題を抱えています。

米ファンから悲鳴の声

カスペリウスのIL入りは日本時間の朝7時過ぎに発表されました。ちょうどドジャースはニューヨーク・メッツとの3連戦を控えており、大事なカードの直前での悲報に、米ファンからは「開幕から3週間でもうボロボロ」「どうなってるんだ」といった絶望感の声が上がっています

ハートへの期待と課題

ハート投手は、トミー・ジョン手術明けということもあり、最初はリードが大きい場面などプレッシャーの少ない場面での起用が予想されています。ロバーツ監督は「まずは実戦で球数を重ねさせたい」とのコメントを残しており、段階的な復帰を図る方針の様子です。

右打者に強さを発揮する一方で、複数イニングを任せられる「バランス型」のブルペン投手として評価が高いハート。故障者の多いドジャース投手陣の救世主となれるかが注目されています。

今後、ハート投手がどのような活躍を見せるのか、そしてドジャース投手陣全体の故障からの復帰がいつになるのかが、チームの浮沈を分ける大きなポイントとなりそうです。

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