「ワールドトリガー」リブートプロジェクト続報 第1話から“完全新作”でよみがえる人気SFアクション
人気SFアクション作品「ワールドトリガー」のアニメが、第1話からあらためて描き直される「リブート(REBOOT)プロジェクト」として動き出しました。原作コミック第1話からのエピソードを完全新作アニメとして制作し、これまでの1stシーズンをよりパワーアップした形で再構築するという、大きな挑戦です。
制作はこれまで2ndシーズン・3rdシーズンを手がけてきた東映アニメーションが続投。シリーズの魅力である緻密な戦略バトルやキャラクターたちの成長物語を、現在の制作体制・表現力であらためて描き出すプロジェクトとして、ファンの期待が高まっています。
「リブート」プロジェクトとは? 内容と範囲
今回発表された続報によると、「ワールドトリガー」リブートプロジェクトは、原作コミック第1話から始まる物語を、TVアニメ1stシーズンに相当する範囲まで“完全新作”として映像化し直す企画です。
具体的には、以下のエピソードが新たにアニメ化されます。
- 原作第1話から始まる物語
- ボーダー入隊編
- 近界民(ネイバー)大規模侵攻編
- B級ランク戦開始編
これらは、これまでのTVシリーズでいうところの1stシーズンを中心とした初期の重要エピソード群にあたり、リブートでは「よりパワーアップした1stシーズン」として再構築されると説明されています。
すでに特報映像とティザービジュアルが公開されており、「異次元からの門(ゲート)、再び。」という印象的なコピーとともに、シリーズの新たな幕開けを告げています。
東映アニメーションが引き続き制作を担当
アニメ版「ワールドトリガー」は、これまで
- 2014年10月〜2016年4月に1stシーズン
- 2021年1月〜4月に2ndシーズン
- 2021年10月〜2022年1月に3rdシーズン
が放送されており、いずれも東映アニメーションが制作を担当してきました。
今回のリブートプロジェクトでも、制作会社は東映アニメーションが続投。長年シリーズに携わってきたスタジオが、蓄積したノウハウや経験を活かしながら、初期エピソードを現代的なクオリティで描き直していくことになります。
特報では、門(ゲート)発生を告げる警報アナウンスが鳴り響き、「REBOOTプロジェクト始動」という力強いメッセージが画面に浮かび上がります。短い映像ながら、「ワールドトリガー」があらためて動き出したことを印象づける内容になっています。
物語の舞台:異次元からの侵略者「近界民」と三門市
「ワールドトリガー」の舞台となるのは、異次元からの侵略者「近界民(ネイバー)」の脅威にさらされた街・三門市です。
ある日、異世界へとつながる門(ゲート)が開き、そこから姿を現したのが近界民と呼ばれる存在。奇怪な巨大兵器や、人間に近い姿をした戦闘員など、多様な姿で現れる彼らの襲撃によって、三門市はたびたび危険にさらされています。
その脅威に立ち向かうのが、界境防衛機関「ボーダー」と呼ばれる組織です。 三門市に本部を構えるボーダーは、近界民に対抗するための独自の武器「トリガー」を開発し、隊員たちはトリオン体と呼ばれる戦闘形態に変身して戦います。
リブートアニメでも、この「三門市」「近界民」「ボーダー」「トリガー」といった世界観の基本が、第1話から丁寧に描き直されることになりそうです。
主人公たち:三雲修と空閑遊真、価値観の違う二人の出会い
物語の中心となるのは、中学生の三雲修(みくも・おさむ)と、彼のクラスに現れた謎の転校生・空閑遊真(くが・ゆうま)です。
三雲修は、決して才能に恵まれたタイプではありませんが、責任感が強く、誰かが困っている場面では自分の危険を顧みずに行動してしまう、不器用ながらもまっすぐな少年です。その一方で、戦闘能力や判断力はまだまだ未熟で、自分の限界に何度もぶつかりながら成長していきます。
対する空閑遊真は、小柄な白髪の少年で、三門市に転校してくることから物語に登場します。しかしその正体は、近界(ネイバーフッド)側の世界出身であり、年齢にそぐわぬ圧倒的な戦闘能力と、独特の価値観を持つ人物です。
二人は、三門市で起きたある事件をきっかけに出会い、やがてボーダー隊員として共に戦う仲間になっていきます。価値観も力量もまったく異なる二人が、お互いを支え合いながら少しずつ成長していく姿は、本作の大きな見どころです。
緻密な戦略バトルとチームワークが魅力
「ワールドトリガー」は、派手な必殺技や感情的な力押しではなく、緻密な戦略やチームワークに重点を置いたバトル描写で高く評価されてきました。
ボーダー隊員たちは、それぞれ異なるトリガー構成と戦闘スタイルを持ち、自分の強みと弱みを理解しながら、仲間と役割を分担して戦うことが求められます。相手の能力を分析し、地形を活かし、ときには情報戦も交えて戦局をひっくり返していく展開は、原作・旧アニメ版ともに多くのファンを生んできたポイントです。
特に、今回リブートであらためて描かれることになるB級ランク戦編は、隊長として指揮を執る三雲修や、エース格の空閑遊真、スナイパーの雨取千佳らが、それぞれの役割を果たしながら勝利をつかみにいく、シリーズ屈指の戦略バトルが続く人気エピソードです。
リブートプロジェクトでは、こうした戦略性の高いバトルが、現代的な映像表現やテンポの見直しによって、より分かりやすく・迫力のある形で再構築されることが期待されています。
原作コミックもKindle版セール中 今からでも追いつきやすいタイミング
アニメのリブートプロジェクト始動とあわせて、原作マンガ『ワールドトリガー』Kindle版のセールも行われています。Kindle版が最大48%還元となるキャンペーンが展開されており、これから作品に触れてみたい人にとっても、非常に手に取りやすいタイミングとなっています。
原作コミックでは、三門市でのボーダーと近界民の戦いから始まり、より広い世界へと物語が広がっていきます。ボーダー内部のランキング争いや、近界の各国・各勢力との駆け引きなど、アニメ以上の情報量で世界観が細かく描き込まれているのも魅力です。
今回のリブートアニメは第1話からの映像化となるため、原作をまだ読んでいない人も、アニメとマンガのどちらからでも入りやすくなっています。すでに旧アニメ版を視聴済みのファンにとっても、「同じ物語を、違うアプローチで楽しめる」機会となりそうです。
「よりパワーアップした1stシーズン」としての位置づけ
今回のリブートプロジェクトは、単なる再放送や総集編ではなく、1stシーズンの完全新作・再構築という位置づけが大きな特徴です。
これまでのTVシリーズを通して、「ワールドトリガー」アニメは
- キャラクターが増え、部隊同士の戦いが複雑化していく中で、戦略バトルの見せ方が磨かれてきたこと
- シリーズを通じたテンポや構成のノウハウが蓄積されてきたこと
といった経験を重ねてきました。
そうしたノウハウを踏まえたうえで、物語の原点ともいえる第1話からのエピソードを、今の制作陣のベストに近い形で作り直すのが、今回のリブートの狙いだといえるでしょう。
三門市の雰囲気や、最初のゲート発生の衝撃、三雲と遊真の出会いといった、シリーズの“出発点”となる場面が、どのように現代的な映像として描き直されるのかに注目が集まります。
今後の続報の場は「ジャンプフェスタ2026」
リブートプロジェクトのさらなる情報は、「ジャンプフェスタ2026」内のステージイベントで発表される予定です。
すでに公開されている情報では、
- ティザービジュアル:ブラックトリガーに換装し、夕暮れの街を駆ける空閑遊真の姿が描かれたビジュアルが公開。
- 特報映像:ゲート発生の警報とともに「異次元からの門、再び。」のコピーが映し出され、「REBOOTプロジェクト始動」と締めくくられる15秒の映像が公開。
といった内容が明かされていますが、キャスト・スタッフの詳細や放送時期など、より踏み込んだ情報は今後の発表待ちとなっています。
公式サイトのリニューアルや公式TikTokアカウントの開設など、デジタル面での展開も強化されており、今後も段階的に新情報が届けられていく見込みです。
旧シリーズファンも新規ファンも楽しめる“再出発”に
「ワールドトリガー」リブートプロジェクトは、
- 旧アニメシリーズを追いかけてきたファンにとっては、原点の物語を新しいクオリティで楽しめる機会
- これまで作品に触れてこなかった人にとっては、「今から入っても置いていかれない」入り口
としての役割を担う、シリーズの大きな転換点になりそうです。
異次元からの門が再び開き、三門市に新たな戦いの日々が訪れる。その始まりを、第1話からもう一度たどっていく今回のリブート企画は、「ワールドトリガー」という作品そのものを、あらためて多くの人に届けるための“再起動(REBOOT)”といえるでしょう。



