最大4人協力プレイ対応の新作アクションRPG『クラウドハイム』、物理演算バトルを武器にアーリーアクセス開始

協力型のアクションRPGとして注目を集めていた『クラウドハイム(Cloudheim)』が、PC向けにアーリーアクセス版の配信をスタートしました。SteamおよびEpic Games Storeで提供されており、最大4人で遊べるオンライン協力プレイや、物理演算を活かした迫力あるバトルが早くも話題になっています。

本作は、神々の戦争によって崩壊した世界を舞台に、プレイヤーが冒険者として秩序の回復を目指す共闘アクションRPGです。重量感のある攻撃や敵の吹き飛び方など、細かな挙動までこだわった物理演算システムが特徴で、「敵を浮かせて仲間と一緒に叩きまくる」ような派手なコンボバトルが楽しめる作品となっています。

物理演算を活かした“手応え満点”のアクションバトル

『クラウドハイム』のいちばんの魅力は、なんといっても物理演算を使ったバトルシステムです。攻撃を当てたときの「重さ」や、敵が宙に浮くタイミング、吹き飛んだ先でほかの敵にぶつかる挙動などが丁寧に作り込まれており、一撃一撃にしっかりとした手応えがあります。

敵を打ち上げてから、仲間が追撃を重ねてコンボをつなぐといった、協力プレイならではの連携アクションも魅力です。物理挙動のおかげでコンボのバリエーションが豊富になっており、「どう吹き飛ばすか」「どこに敵を落とすか」といった要素も戦略の一部になっています。

また、攻撃だけでなく、敵からの一撃にも重さがあり、油断していると大きく吹き飛ばされたり、足場から落とされたりすることもあります。爽快感と同時に、緊張感ある立ち回りが求められるのも特徴です。

クラフトで戦い方が変わる、自由度の高いビルド構築

本作はクラフト要素にも力が入っており、集めた素材とレシピを使って、武器・防具・ツールなどを自由に作成できます。

  • 集めた素材から新しい武器や装備をクラフト
  • 自分のプレイスタイルに合わせてビルドを構築
  • 探索で入手したレシピによりクラフトの幅が拡大

近接攻撃重視のタンク型で前線を支えるのか、遠距離攻撃で援護するのか、設置物やトラップを絡めた戦い方をするのかなど、クラフトの選択次第で自分だけの戦闘スタイルを作り上げることができます。

クラフトは戦闘力を上げるだけでなく、探索や生活要素にもかかわるため、どの装備から作るか、どの素材を優先して集めるかといった計画性も重要になります。

最大4人のオンライン協力プレイに対応

『クラウドハイム』は最大4人までのオンライン協力プレイに対応しており、友達やオンラインの仲間と一緒に冒険できるのが大きな魅力です。

  • 1人でも4人でも遊べる柔軟なマルチプレイ設計
  • 役割分担・スキル連携・装備構成を考えた協力プレイ
  • 敵を浮かせてから仲間がコンボに参加する爽快なチームバトル

例えば、前線で敵の注意を引きつけるプレイヤー、後方から魔法や射撃で支援するプレイヤー、クラフトやバフで全体を支えるプレイヤーなど、役割を分担することで攻略がぐっと楽になる場面も多くなります。

物理演算を活かしたコンボも、複数人での連携が前提のような作りになっているため、「誰が敵を打ち上げるか」「誰がフィニッシュを決めるか」といったやりとりも自然と生まれます。気心の知れた仲間とプレイすると、笑いが絶えないバトルになりそうです。

崩壊した世界で秩序を取り戻す、神話的な世界観

舞台となるのは、神々の戦争、いわゆるラグナロクによって崩壊した世界です。プレイヤーは創造主に指名された冒険者となり、失われた秩序を取り戻すために旅に出ます。

舞台となる島々には、古代文明の遺跡や異形のモンスターが存在し、どこか北欧神話を思わせるダークファンタジー的な雰囲気も感じられます。神々の戦争の痕跡や、そこに暮らす人々の営みを追っていくことで、世界の背景が少しずつ明らかになっていく構成です。

さらに、巨大な古代の亀「オーディンシェル」と呼ばれる存在の背中には、自分だけのスペースを作ったり、ショップを経営したりといった生活要素も用意されており、バトルだけでなく“拠点づくり”を楽しめる一面もあります。

アーリーアクセス版で遊べるコンテンツ

今回配信がスタートしたアーリーアクセス版では、以下のようなコンテンツがプレイ可能です。

  • メインとなる島の探索
  • 武器・防具・ツールなどのクラフト
  • ダンジョン探索とボスバトル
  • 1〜4人でのオンライン協力プレイ
  • 一部クラスアビリティの解放

基本的な戦闘・クラフト・マルチプレイ要素はすでに実装されており、『クラウドハイム』の核となる遊び方をひと通り体験できる内容になっています。

なお、アーリーアクセス中は、プレイヤーからのフィードバックを受けて、操作感の調整やバランスの改善、新コンテンツの追加などが継続的に行われる予定です。開発側も「アーリーアクセスを通じて、バトル・クラフト・共闘の面白さをさらに磨いていきたい」とコメントしており、プレイヤーの声が今後のアップデートに反映されていく形となります。

今後のアップデート予定

アーリーアクセス期間中には、さまざまな新要素が順次追加される予定です。

  • 新たな島「Myrkstorm」「Pyregard」の追加
  • 新武器・新アビリティ・新キャラクター
  • エンチャント機能やレシピブック
  • 追加クエスト・ダンジョン・新エネミー
  • 天候システム(Weather System)の導入

特に新島の実装は、探索の幅が大きく広がるポイントです。新しい環境や敵に対応するために、どのようなビルドや戦術が求められるのか、コミュニティ内でも議論が活発になりそうです。

また、天候システムの追加によって、戦闘や探索に影響を与える環境要因が増えることも予定されています。雨や嵐、霧などが視界や行動に変化をもたらし、毎回違った緊張感あるプレイ体験が期待できます。

対応プラットフォームと価格

『クラウドハイム』はPC / PS5 / Xbox Series X|S向けのタイトルとして発表されており、このうち先行してPC版のアーリーアクセスがスタートしました。

  • 対応機種:PC(Steam / Epic Games Store)、PS5、Xbox Series X|S
  • ジャンル:アクションRPG
  • 開発・パブリッシャー:Noodle Cat Games
  • 配信形態:アーリーアクセス(PC版)

価格は、Steam版で税込3,400円と案内されています(サイトによって表記価格は若干異なるものの、いずれも3,000円台前半で販売)。

家庭用機版(PS5 / Xbox)についても2025年中の展開が予定されていますが、本格的なリリース時期や詳細は今後の続報で明らかにされていく見込みです。

開発者からのメッセージとコミュニティへの期待

開発・パブリッシングを手がけるNoodle Cat Gamesは、『クラウドハイム』について「仲間と一緒に“破壊”と“創造”を楽しむアクションRPG」であると説明しています。

バトルでは敵やオブジェクトを豪快に破壊し、クラフトでは素材を組み合わせて新たな装備や拠点を“創造”する。その両方を、気の合う仲間たちと協力しながら楽しんでほしいというコンセプトが強く打ち出されています。

アーリーアクセス期間中は、プレイヤーからの意見や要望を積極的に取り入れながら、アクションの気持ちよさやクラフトの奥深さ、協力プレイの面白さを順次ブラッシュアップしていくとのことです。

“物理演算ARPG”としての今後に注目

『クラウドハイム』は、いわゆるハクスラ系や共闘アクションの要素を持ちながらも、物理演算を前面に押し出したアクションRPGという点で、近年の作品の中でもユニークな立ち位置にあるタイトルです。

敵を浮かせてコンボを決める爽快感や、クラフトを通じてビルドを突き詰めていく楽しさ、仲間との連携で強敵に挑む協力プレイの醍醐味など、「アクションRPG」に求められる要素がしっかりと詰め込まれている一方で、アーリーアクセス中ならではの“成長途中”の面白さも味わえる作品になっています。

今後、新たな島や天候システム、追加クエストなどが加わることで、協力プレイならではの遊び方がさらに増えていくことが期待されます。アクションRPGやマルチプレイが好きな方、物理演算を活かしたバトルに興味がある方は、早期アクセスのこのタイミングで一足先に“クラウドハイム”の世界を体験してみるのも良さそうです。

参考元