『ルーンファクトリー』元主要スタッフが手がける『ファーニア村で暮らす』クラウドファンディング、約3,200万円の資金を集め大成功
ファンタジースローライフRPG『ファーニア村で暮らす』のクラウドファンディングが、2025年11月27日に終了しました。Kickstarterを通じて約3,200万円(正確には3,193万0,842円)の資金を集め、当初の目標金額500万円の6倍以上という驚異的な成果を達成しています。今回のプロジェクトの成功からは、多くのゲームファンが本作のコンセプトに強く惹かれていることが伺えます。
『ルーンファクトリー』シリーズの開発者による新作
『ファーニア村で暮らす』は、人気シリーズ『ルーンファクトリー3』『ルーンファクトリー4』でディレクターを務めた真部シンイチ氏と、ライターを担当した辻多加徳氏の二人によって開発されています。このタッグは、ファンから高い信頼を獲得しており、クラウドファンディング成功の大きな要因となったと考えられます。
本作は「農業冒険恋愛生活ゲーム」と銘打たれており、プレイヤーは畑を耕したり、村人と交流したり、時には村の外を冒険して戦ったりとアクションRPGの要素も含むタイトルとなっています。従来の生活シミュレーションゲームの枠を超えた、多彩なプレイ体験が提供される予定です。
3,493人のバッカーから支援を受ける
今回のクラウドファンディングには3,493人のバッカーから支援が寄せられました。この数字からは、本作への期待がいかに高いかが明らかです。開発チームは、このような厚い支援を受けることで、より質の高いゲーム制作に取り組むことができるでしょう。
クラウドファンディングは10月28日から開始され、約2ヶ月間にわたって実施されました。この期間中、プロジェクトへの関心は絶えることなく、継続して注目を集め続けていたことが、クラウドファンディングの盛り上がりから窺えます。
すべてのストレッチゴールを達成
本来の目標金額500万円を大きく超えたこのプロジェクトでは、複数のストレッチゴール(追加目標)が設定されていました。その最終的な達成数は11段階目にまで及び、すべてのストレッチゴールが達成されています。
具体的には、目標達成後に以下のような追加コンテンツの実装が順次発表されました:
- 2,300万円達成で「登場キャラクターの水着追加」
- 2,400万円達成で「主人公の部屋着追加」
- 2,600万円達成で「恋愛対象キャラクターの部屋着追加」
- 主人公ボイスの実装
- その他複数の追加要素
これらの服装差分やボイス実装は、当初の実装予定には含まれていなかったものが多くあります。クラウドファンディングでの圧倒的な支援によって、当初予定していた以上のコンテンツが実装される運びとなりました。ファンにとっては、より豊かなゲーム体験が期待できることになります。
開発チームの熱い想い
真部シンイチ氏は、インタビューの中で「キャンペーンが失敗したら20年かけてでも作るつもりだった」とコメントしており、本作に対する並々ならぬ熱意が伝わってきます。開発チームは、このゲームを必ず多くのプレイヤーに届けたいという強い想いを持っていました。
同氏は、本作が他の類似作品と異なる点として「テキストの質と量」、そして「あらゆる要素が絡み合う相乗効果」を挙げています。クリア後も住み続けたいと思える世界観の構築が、本作の最大のこだわりであるとのことです。
今後の展開と配信予定
『ファーニア村で暮らす』は、PC(Steam)での配信が予定されています。ただし、具体的なリリース日についてはまだ発表されていません。開発チームは、クラウドファンディングの手続きを終えた後、本格的なゲーム開発に戻っていくとのことです。
なお、クラウドファンディング終了時点で、支払い決済エラーが出ている支援者が約200名ほど存在していたことが報告されています。該当する支援者には、決済方法の見直しを行うよう告知がなされています。
キャラクターデザインも豪華な陣容
本作のキャラクターデザインも注目に値します。『ユミアのアトリエ』などを手がけたべにたま氏、kannnu氏、BOKIシモール氏といった実力派のイラストレーターが参加しており、ビジュアル面での高いクオリティも期待できます。
まとめ
『ファーニア村で暮らす』のクラウドファンディング成功は、単なる資金調達の成功に留まりません。『ルーンファクトリー』の元主要スタッフによる新作に対する、ファンからの厚い信頼と期待の表れです。当初予定していた以上のコンテンツが実装されることになった今、ゲームの完成がより一層待ち遠しくなります。
開発チームが「20年かけてでも作る」と語った想いが詰まった本作。その完成を心待ちにするファンの期待に応えるべく、開発が進められていくことでしょう。



