乃木坂46・久保史緒里、9年間のアイドル人生に終止符 卒業コンサートでの最後の言葉がファンの心を揺さぶる
乃木坂46の人気メンバーである久保史緒里が、11月26日と27日の2日間にわたって横浜アリーナで開催された卒業コンサートをもって、9年間のアイドル人生に幕を下ろしました。2016年9月に3期生として当時15歳で加入した久保は、約9年間にわたりグループを代表するメンバーの一人として活躍してきました。その集大成ともいえる卒業コンサートは、彼女の乃木坂46への深い愛情と感謝の気持ちが詰め込まれた、ファンの心に深く刻まれる舞台となったのです。
輝かしい活動実績を彩った久保史緒里のキャリア
久保が乃木坂46の一員として活躍した9年間は、数々の成果に彩られていました。20thシングル「シンクロニシティ」で初選抜を果たし、その後も多くの楽曲で重要な立場を担いました。特に注目すべき成果は、32ndシングル「人は夢を二度見る」での初センター務任です。この時は山下美月とWセンターを務め、久保自身にとって大きなマイルストーンとなりました。これらの活動を通じて、彼女は乃木坂46を代表する存在へと成長していったのです。
2日間の卒業コンサート、異なるセットリストで感謝を表現
卒業コンサートは、久保自身のこだわりが随所に反映された特別な構成となっていました。1日目は、ただのファンだった加入前の時代から遡り、乃木坂46との9年間の歩みを表現するセットリストが組まれました。一方、2日目は「シンクロニシティ」を除いて全てのセットリストを変更し、MCもアンコールまで行わないという、「ライブが大好き」だという久保らしい構成となったのです。立ち見の人やステージバックまでびっしりと埋まった会場には、大勢のファンが彼女の最後のステージを目撃しようと集まりました。インターネット生配信も行われるなど、多くのファンがアイドル・久保史緒里としての最終日に立ち会ったのです。
ファンの心を揺さぶった”最後の一言”
卒業コンサートで最も話題となったのは、久保が舞台から去る際に発した言葉です。公演のラストで、久保は目に涙をためながら「私はただ乃木坂46が大好きで。夢のような時間を過ごしていただけなのに、感謝される日が来るなんて思ってもいませんでした。こちらこそ、乃木坂46にしてくださり。乃木坂46の久保史緒里を愛してくださり、本当にありがとうございました」と語りました。そして、「決して近道ではない乃木坂人生でしたが、悔いなく笑顔で卒業することができそうです」と続けたのです。
さらに、涙ではなく笑顔で、「最っ高に青春でした!最高に悔いのない9年間でした。あー乃木坂でよかった!」と語った久保。そして最後に、「この2日間、そして9年間、魂の限り、踊り尽くしました。歌い尽くしました。私をここに導いてくださった先輩方、私と出会ってくれた同期、そしてこれから先の未来を歩む後輩たち、過去も今も未来も全部、これからも乃木坂46が大好きです。どうかこれからも乃木坂46の応援をよろしくお願いします」と述べ、温かな拍手に包まれました。
その後、久保は改めて「本日は本当にありがとうございました。最っ高に青春しました!」と笑顔を見せると、わずかな間を置いて「では…さようなら」とだけ言い残してステージから去っていったのです。振り返ることなく歩みを進める姿が印象的だった瞬間として、ファンの記憶に深く刻まれることになりました。
ファンから相次ぐ反響「カッコいい去り方だった」
この最後の言葉と去り方について、SNS上ではファンから多くの反響が寄せられました。「自分が見た卒コンの中で1番カッコいい去り方だった」「久保らしい、ストレートで真っ直ぐな言葉で去るのが、すごく好きでステキでした」といった称賛の声が相次ぎました。シンプルながらも力強く、そして久保自身の人柄を表現する「さようなら」という言葉の選択が、多くのファンの心を揺さぶったのです。”乃木坂46と書いて久保史緒里”とまで言われた久保らしく、乃木坂46への愛であふれた卒業コンサートは、ファンの間で語り継がれるものとなりました。
元キャプテン秋元真夏も久保の卒業を祝福
卒業コンサートには、多くのゲストが久保の門出を祝福に訪れました。元乃木坂46キャプテンの秋元真夏も会場を訪れ、久保に対して「ずっとずっとかっこいい人でした」というメッセージを寄せました。久保と同じ3期生として活動してきた秋元からのこうしたメッセージは、長年の信頼関係と絆を象徴するものとなったのです。
ヤクルト・茂木栄五郎からのサプライズメッセージ
さらに印象的だったのは、久保が最後に出演したANN(オールナイトニッポン)の深夜生放送でのエピソードです。久保の「マイヒーロー」でもあるプロ野球・東京ヤクルトスワローズの茂木栄五郎選手からメッセージが届き、久保は感激で「胸がいっぱい」だったとのこと。野球ファンとしての一面も持つ久保にとって、尊敬する選手からのサプライズメッセージは、この上ない喜びだったに違いありません。このように、卒業コンサートと最終放送を通じて、久保がいかに多くの人々に愛されていたかが改めて浮き彫りになったのです。
9年間の青春を全身で表現した舞台
今回の卒業コンサートを通じて、久保は単なるアイドルの引退ではなく、一つの青春の集大成を表現したのです。加入前のファン時代から9年間の活動まで、セットリストを変えることで自分たちのストーリーを丁寧に描き直しました。ファンと共有した時間、先輩たちから受け継いだもの、同期との絆、後輩たちへの思い、そして乃木坂46というグループそのものへの向き合い方——これら全てが、ステージ上で「魂の限り、踊り尽くしました」という言葉とともに表現されたのです。
乃木坂46の3期生として加入した当時、久保は15歳でした。その若き日から大人へと成長し、グループの重要なメンバーとして活躍し、そして今、一つの大きな節目を迎えました。彼女の卒業コンサートは、単なる”さようなら”ではなく、新たな人生への出発を意味するものなのです。
ファンの間では「最っ高に青春しました」という久保の言葉と、最後に発した「さようなら」が今も心に残り続けています。これからの人生で新しい道を歩む久保史緒里を、多くのファンが温かく応援し続けることでしょう。そして乃木坂46というグループも、久保という才能あふれるメンバーを送り出したことで、また新たな章へと進んでいくのです。
まとめ
乃木坂46・久保史緒里の卒業コンサートは、9年間のアイドル人生を象徴する素晴らしい舞台となりました。シンプルながら力強い「さようなら」という最後の言葉は、彼女の真っ直ぐで誠実な人柄を表現し、ファンの心に深く刻まれることになったのです。新しい人生の扉が今、開かれたのです。




