ロジータ記念2025:川崎競馬場で輝く牝馬たちの戦い

ロジータ記念とは

ロジータ記念は、川崎競馬所属で南関東4冠を達成した名牝「ロジータ」の名を冠した伝統ある重賞レースです。南関東地方競馬の3歳牝馬限定重賞の中でも特に注目度が高く、牝馬の活躍の場として歴史的な価値を持っています。
2011年以降、地方全国交流となり、他地区の有力馬も参戦できるようになりましたが、過去14回は全て南関東勢が勝利を収めており、地元馬の底力が光ります。

開催概要

  • 開催日:2025年11月19日(水)
  • 場所:川崎競馬場 第11競走(ロジータ記念・SⅠ)
  • 発走時刻:20:10
  • 距離:ダート2100m
  • 出走条件:3歳牝馬限定・定量戦・地方交流重賞
  • 賞金:1着2,200万円、2着770万円、3着440万円、4着220万円、5着110万円

川崎競馬場の馬場状態

今年のロジータ記念当日(11月19日)正午時点の天候は、馬場はと発表されています。
現地取材の権藤記者によると「基本的に前残りの傾向が強く、内ラチ沿いがよく伸びる」という点が特長。近年はハナ(先頭)に立った馬の粘り勝ちが目立ち、スタートから先行ポジションを取ることが勝ち筋とされています。
馬場の良し悪しや枠による差は少ないものの、2枠・7枠が複勝率で優勢。5枠〜7枠の6番人気以下にも注意を払う必要があります。

ロジータ記念のコース特徴

2100mの舞台は、スタンド前の直線を最大限活かした長距離コース。2コーナーの出口からスタートし、コーナーを6回回ります。最初の500mは先行争いとなり、長い直線をどう使うかも重要です。小回りの川崎ならではの「スパイラルカーブ」で、機動力や折り合いが試されます。
2周目の向こう正面でペースが上がることが多く、距離適性と騎手のペース判断がレース結果を大きく左右します。

有力馬情報

  • ドナギニー
    注目馬の一頭で、本格化が著しい存在。佐藤裕太調教師は「馬体の筋肉量が増加し、前走の捲る競馬が今回に繋がる」とコメント。距離延長の2100mは歓迎材料で、休み明けを使ってきた分の上積みも十分。秋になり成長の跡が見られ、折り合い次第で好走が期待できます。

    前走のアレキサンドライトカップ(船橋・1700m・良)で勝利し、末脚の鋭さと成長力を見せファンの期待を集めています。
  • ブルーパッション
    マリーンカップで4着に好走した経験が持ち味。長く良い脚を使えるタイプで、2100mの距離適性が高いと予想されています。御神本騎手とのコンビも信頼度が高いポイントです。
  • マオノジーニー
    前走サルビアカップ(川崎・2000m・重)で良い脚を見せた注目馬。展開次第では持ち味の末脚が生きることも。川崎コースも得意としています。
  • チャチャハツゴウ
    内から鋭い脚を伸ばすタイプで、重賞好走の実績もあります。重賞の舞台で巻き返しがあるか注目されています。

過去の傾向とデータ分析

  • 人気馬の成績:過去14回では1番人気が5勝、2着4回、3着4回と安定した成績となっています。馬券に絡まなかったのはわずか1回のみ。人気サイド中心の傾向がやや強いですが、順位を崩す年もあり油断はできません。
  • 地方交流化の影響:2011年の交流化以降も南関東勢が圧倒。他地区の馬が勝てていない背景には、地元の競馬場の適性・陣営の力の差があると分析されています。北海道や兵庫からの参戦馬も2着が最良成績。
  • 枠順傾向:内外の有利不利は少ないものの、2枠・7枠が複勝率でリード。特に外枠の6番人気以下が穴馬として機能するケースも。

参考レースによる実力評価

  • サルビアカップ(10月16日・川崎2000m・重):遅い流れから前に行ける馬が有利。順当にサルビアカップ組が上位進出予想。マオノジーニーやチャチャハツゴウなど、展開次第で一発狙える馬もいます。
  • アレキサンドライトカップ(8月28日・船橋1700m・良):ドナギニーが勝利し成長を印象付けた一戦。距離延長も十分対応可能と見られ、同馬の本格化を裏付ける内容です。

所属別の成績

  • 南関東勢が圧倒的に強い傾向で、過去の連対率・複勝率も最上位。船橋・大井所属馬は特に狙い目となっています。
  • 他地区馬も挑戦しますが、勝ち負けまでは至らず2着止まり。地元の競馬場で培った適性が生きるレースと言えます。

必勝馬券コラム:ロジータ記念の馬券攻略

  • 馬場の「前残り傾向」を鑑み、先行力のある馬を中心に馬券検討するのがセオリー。
  • 枠順も重要だが、展開・騎手の判断力が最後の直線で差を分ける要因に。
  • 過去のデータ通り、人気馬・実力馬と目される南関東勢を中心に組み立てるのが堅実。一方で、外枠の穴馬や展開次第の差し馬(マオノジーニー、チャチャハツゴウなど)にも警戒が必要。
  • コースの特殊性もあり、中盤からペースアップに遅れず付いていける「持続力タイプ」が有利です。

現地観戦・イベント情報

  • 川崎競馬場は本日14:00から開場され、ロジータ記念のメインイベントは20:10発走予定です。現地観戦やパドックでの馬体チェック、騎手の気配なども注目ポイントです。
  • 第36回ロジータ記念と同日、第25回ローレル賞(SⅡ)の開催もあり、牝馬重賞ファンにはたまらない日となっています。

まとめ:今年のロジータ記念の注目点

・南関東牝馬重賞のラストを飾る伝統の一戦。
・川崎競馬場の馬場状態は「良」・晴天予想で、前残り傾向が強い。
ドナギニーの本格化、ブルーパッションなど有力馬の成長、サルビアカップ組の巻き返し、枠順や展開にも注目。
・馬券の狙い目は先行力と持続力タイプ。穴馬にも警戒を払いたい。
・現地観戦、イベントも充実し競馬ファンにとって盛り上がる一日となるでしょう。

参考元