平井一夫が創設した感動体験支援基金が第4回公募を開始

一般社団法人プロジェクト希望は、公益財団法人パブリックリソース財団と協働し、2022年度に設立した感動体験支援基金の第4回公募を開始した。この基金は、経済的に困難な状況にある子どもたちに“感動体験”を提供し、彼らが多様な生き方や働き方を知ることを支援することを目的としている。公募は2025年11月6日から12月5日までの期間に行われる。

基金の目的と背景

日本の子どもたちの貧困率は11.5%、特にひとり親家庭の貧困率は50.8%に達しているという深刻な現状がある(厚生労働省の調査による)。経済的に困難な家庭の子どもたちは、必要最低限の体験や経験を得る機会が限られており、将来の夢や希望を抱くことが難しい。プロジェクト希望はこの「体験の格差」に着目し、感動体験を通じて子どもたちに自らの人生を切り拓く力を与えることを目指している。

支援内容と対象団体

本年度の公募では、1団体当たりの助成額が200万円に増額され、感動体験の内容をさらに充実させることが計画されている。また、新たに「スタートアップ枠」が設けられ、活動開始から1年~3年未満のNPOにも資金支援が行われる。支援対象は、3年以上の通常事業実績があるNPO法人、一般社団法人、社会福祉法人、公益法人などの非営利組織で、支援内容には助成金と平井一夫によるセミナーが含まれる。

公募の詳細

公募は2025年11月6日から2025年12月5日まで行われ、支援団体数は3団体程度を予定している。特別枠としてスタートアップ枠も設けられ、こちらは1団体程度の支援を予定している。助成対象期間は2026年2月から2027年1月末までとなっており、詳細は基金特設サイトで確認できる。

▼基金特設サイト:https://www.public.or.jp/project/f0166

感動体験の重要性

平井一夫代表理事は、感動体験が子どもたちに与える影響の大きさを強調している。感動体験は、将来の希望を持つためのきっかけとなり、自己成長の基盤となる。平井氏自身のキャリアにおいても、感動体験が重要な役割を果たしてきたと述べており、多くの子どもたちにその機会を提供したいと考えている。

プロジェクト希望とパブリックリソース財団の役割

プロジェクト希望は、ソニーグループ元CEOの平井一夫が代表理事を務める子ども支援団体で、2021年に設立された。あらゆる子どもたちに多様な体験機会を提供することをミッションとしている。また、パブリックリソース財団は、NPOのマネジメント強化や寄付推進事業を展開し、社会的責任投資の推進を行っている。両団体の協力により、子どもたちにより良い未来を提供するための取り組みが進められている。

終わりに

感動体験支援基金の公募は、経済的に困難な状況にある子どもたちに新たな可能性を提供する重要な機会である。未来の社会を担う子どもたちが、豊かな経験を通じて成長し、自らの夢を実現できるよう、支援の輪が広がることが期待される。プロジェクト希望とパブリックリソース財団の取り組みが、多くの子どもたちに希望と感動をもたらすことを願いたい。