上皇ご夫妻、葉山御用邸で3年半ぶりの静養 ~心やすらぐ海辺のひとときを過ごされる~

2025年10月30日、上皇ご夫妻が神奈川県葉山町の葉山御用邸にご到着され、約3年半ぶりとなるご静養を開始されました。この滞在は11月5日までの約1週間となる予定で、地元住民からも歓迎の声が寄せられています。

3年半ぶり、思い出の御用邸でゆったりと

葉山御用邸は、上皇ご夫妻にとって特別な思いが込められた場所です。ご両親時代から毎年のようにここで静養され、海辺を散策されたり、地元の人々と交流されてきました。特に、上皇陛下がご家族を乗せて和船を漕がれるなど、温かいエピソードも多く残されています。
今回の葉山訪問は、2022年4月にお代替わりとご転居に伴って一時滞在されて以来で、実に3年半ぶりとなります。

ご健康を気遣っての静養 ~延期を経て~

当初、2025年5月に予定されていた静養は、上皇陛下の「心筋虚血」などの心臓疾患による検査入院のため延期されていました。その後、服薬治療や医師団の慎重な判断により体調が安定され、この度ようやく静養が実現しました。現在も心臓への負担に気を付けつつ、軽い運動などを取り入れながら穏やかに過ごされるとのことです。

  • 2025年5月:心筋虚血の診断、検査入院
  • 2025年7月:上室性不整脈の症状も確認
  • 医師団や侍医の判断で静養実施

静養の様子と地元の歓迎

ご夫妻はこの日午前10時ごろ、お住まいである赤坂御用地の仙洞御所を車で出発され、葉山町に向かわれました。御用邸前では多くの地元住民や関係者が集まり、あたたかい声援が送られました。ご夫妻は車窓を開けて手を振り、会釈をして人びとに応えられました。静かながらも心あたたまる交流の一幕でした。

  • 御用邸前で地元住民の歓迎
  • ご夫妻は穏やかな表情で手を振って応答
  • 今年8月には長野・軽井沢でも静養されていた

葉山御用邸とは? 皇室と葉山の歴史

葉山御用邸は明治時代から皇室の静養・休息の場として使用されてきた歴史ある建物です。周囲には豊かな自然が広がり、太平洋の雄大な景色を眺めながら、心身の安らぎを得ることができます。
上皇ご夫妻も在位時から毎年この地で静養され、葉山町の温暖な気候や心なごむ地元住民の応援にふれられることを楽しみにされてきました。御用邸からは海岸が近く、散歩されたり船を漕いだりと、自然への親しみを感じさせる皇室行事が数多く行われています。

今後のご静養予定と葉山町の期待

今回の静養はご夫妻の健康状態を最優先したうえで、無理のない範囲での滞在となります。側近によれば、体調に問題はなく穏やかに過ごされる予定です。
葉山町は、上皇ご夫妻の訪問にあわせて警備体制を整えるとともに、市民への情報提供や交通規制などに気を配っています。皇室と地元のつながりを大切にする町として、多くの市民が来町を歓迎し、静養の成功を祈っています。

  • 静養は11月5日までの予定
  • 今後も健康状態をみながら滞在

まとめ:心身の安らぎと地域の温かな交流

3年半ぶりの葉山御用邸静養に上皇ご夫妻が訪れたことで、多くの人々が健康回復と充実したお時間を祈る気持ちを新たにしています。心臓への負担を避け、穏やかな毎日を過ごされるご夫妻に、葉山の清々しい海風と地元住民たちの温かい思いが届くことでしょう。
この静養をきっかけに、ご夫妻にとってさらに心やすらぐ時間となることを、全国の人々が温かく見守っています。

参考元