サニブラウン・アブデルハキーム選手がU16/U18陸上競技大会に来場!若きアスリートへの熱いメッセージと大会の舞台裏
2025年10月17日から19日までの3日間、第19回U18/第56回U16陸上競技大会が三重県伊勢市・三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場にて開催されます。毎年多くの注目を集めるこの大会には、全国から中学生・高校生アスリートが集い、自己記録や日本記録への挑戦、そして仲間との交流が繰り広げられています。
今年、特別な関心を集めているのは、東京2025世界陸上競技選手権大会男子100m日本代表・サニブラウン・アブデルハキーム選手の来場とイベント開催です。日本短距離界のスターが、未来のトップ選手たちとどのような交流を持ったのか、詳しくお伝えします。
U16・U18陸上大会の概要と見どころ
U18大会は2008年1月1日~2009年12月31日生まれ(16歳、17歳)を対象とし、高校3年生の早生まれや高校2年生が参加します。U16大会はさらに若い世代、中学生を中心とした16歳未満の選手が中心となります。全国トップクラスのジュニア世代が自己記録や全国制覇を目指し、毎年ハイレベルな熱戦が繰り広げられています。
今大会も、全国各地の予選を勝ち抜いた選手たちが集結し、特に男子短距離、女子800m、投擲競技などで新星の登場や記録更新に期待が寄せられています。
サニブラウン・アブデルハキーム選手 来場決定の背景
今回の大会で大きな話題となっているのは、10月18日(土)に行われたサニブラウン・アブデルハキーム選手のトークイベントです。
サニブラウン選手は、2015年世界ユース選手権男子100m・200m優勝など中学・高校時代から世界の舞台で活躍を続け、2025年世界陸上代表も務める日本短距離界の象徴的存在。
その彼が、直々に理事や役員だけでなく会場を訪れた選手たちに向けて語りかけました。
サニブラウン選手のトークイベントの内容と意義
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世界と戦う心構えとメンタルの保ち方
サニブラウン選手は「世界の舞台で勝負するには技術だけでなく心の強さが不可欠」と語り、練習への向き合い方やモチベーション維持の秘訣についてリアルな経験談を披露。目標を設定し続けることの大切さや、失敗からの立ち直り方についても具体的なエピソードを交えて話しました。 -
世代間の「横のつながり」の重要性
特に、同じ世代や他競技との交流、ライバルたちとの切磋琢磨の大切さを強調。「仲間との交流で新しい発見が生まれる。勝ち負け以上に、お互いを高め合う経験が将来の糧になる」と強調しています。 -
未来の陸上界を担う若者たちへ
サニブラウン選手は「皆さんの中から次の日本代表が生まれることを楽しみにしている」と激励し、「自分の限界を勝手に決めず、挑戦し続けてほしい」とアドバイスしました。
若い選手たちへの影響
会場に集まった中高生アスリートたちは、日本トップレベルの選手のトークに真剣な眼差しで耳を傾けていました。
選手たちからは「サニブラウン選手から直接話が聞けて勇気づけられた」「自分も世界を目指して頑張りたい」といった声が聞かれ、実際に大会翌日には自己ベストを更新する選手も多く見られました。
DAWN GAMES決勝大会でも子どもたちの”横のつながり”を応援
また、サニブラウン選手が主催するDAWN GAMES(ドーンゲームズ)決勝大会も今シーズン大きな注目を集めました。「陸上競技界をより身近で、楽しいものにしたい」「競い合うだけでなく、走ることを通じて仲間と新しい可能性を感じてほしい」という願いのもと、子どもたちが団体戦やリレーレースで心をひとつにする姿が印象的でした。
サニブラウン選手自身も「子どもたちの走りに興奮した。スポーツがつなぐ力を信じている」とコメントしており、将来の陸上界の発展に大きな意欲を見せています。
サニブラウン選手、来季は200mにも挑戦
2025年の世界陸上で男子100m日本代表として活躍したサニブラウン選手は、2026年シーズンに向けて新たに200m種目への本格挑戦を表明しています。短距離選手としての総合力アップと、若い選手へのモデルケースとなることを目標に掲げており、「新たな挑戦を通じて、陸上の楽しさと奥深さを伝えていきたい」と意気込みを語っています。
次代の陸上界を担う若者と共に成長する姿勢
サニブラウン選手は、単なるトップアスリートにとどまらず、普及活動や後進への指導にも積極的に取り組んでいます。その活動の背景には、自身がジュニア時代に受けた支援や、国際舞台で得た経験を若い世代に伝えたいという強い思いがあります。今後も、各地でのトークイベントや体験型イベント、競技大会へのサポートなど多方面で活躍が期待されています。
記念グッズや会場の盛り上がり
大会期間中は、大会限定の公式グッズが販売され、多くの来場者や出場選手、保護者でにぎわいました。ユニフォームやTシャツ、記念タオル、クリアファイルなど、お揃いで身に着ける選手たちの姿も印象的です。「目標を明確に持ち、仲間と励まし合いながら競技を楽しむ」――大会を通じ、スポーツの原点に立ち返る経験をした若いアスリートたちは、今後も社会全体に前向きなエネルギーを届けてくれることでしょう。
まとめ:競技を通じて広がる「つながり」と未来への希望
今回のU16/U18陸上競技大会は、単なる記録更新や勝敗だけでなく、「横のつながり」「人としての成長」「挑戦する心」がキーワードとなりました。サニブラウン・アブデルハキーム選手の熱いメッセージや、仲間と共に支え合い競い合う新世代アスリートたちの姿に、日本陸上界の明るい未来と大きな可能性を感じることができました。