松山ケンイチが見つめる「瀬戸内国際芸術祭2025秋会期」の新たな幕開け
2025年、待望の秋会期を迎えた瀬戸内国際芸術祭。国内外から熱い注目を集めるこの現代アートの祭典が、10月3日から11月9日まで、香川県を中心とした瀬戸内海の島々で盛大に開催されています。開催6回目となるこの年、松山ケンイチさんが、その魅力や底力、そして地域社会へのインパクトに迫る特別企画に挑戦。アートと人、島と未来が織り成す感動の物語が今、幕を開けています。
瀬戸内国際芸術祭2025秋会期 ― 芸術の力で地域にもたらす変革
瀬戸内国際芸術祭は、3年に1度開催される世界的にも稀有な現代アートイベントです。2025年は、春・夏・秋の3シーズン制で約107日間にわたり展開され、その集大成が秋会期にあたります。
この秋会期の開催エリアはこれまでよりさらに拡大し、粟島・伊吹島・本島・高見島・宇多津エリアが新たに加わりました。全17エリアで過去最大の256点のアート作品、37カ国・地域から216組のアーティストや団体が参加。芸術祭2025のテーマは、「地域の活力と世界との対話」。アートがもたらす地域創生と、世界へ発信する場が整いました。
松山ケンイチ、アートと地域社会の現場へ
今回、俳優・松山ケンイチさんが現地を訪れ、住民やアーティストたちの思いに触れる特集ドキュメントを展開。「この島でしか体験できないものがある」と語る松山さんは、粟島の空気を味わい、伊吹島の伝統と融合するアートを肌で感じ、過疎・高齢化と戦う住民の日常や夢にも密着しました。
- 粟島: かつては造船と漁業で栄えた島に届く、若手作家たちの意欲作。廃校となった校舎を使い、地域住民と協働して新しい芸術空間が生まれました。松山さんは現地の案内人とともに、子ども時代の思い出や島の誇りについて語り合いました。
- 伊吹島: 全国有数のイリコの名産地であり、急激な高齢化が進む離島。ここでは魚市場や路地に点在するインスタレーション作品を見学。島の「いとなみ」と対話するアートが、島民の誇りや希望を写し出していました。
アートで過疎と高齢化に挑む――芸術祭が生み出す暮らしの変化
近年、瀬戸内の島々は人口減少と高齢化という深刻な社会課題に直面しています。しかし、芸術祭がもたらす波は、多くの「新しい風」を島にもたらしています。
芸術祭の開催によって、島には国内外から多くの人々が訪れ、民宿や地域商店が活性化。廃校や空き家を活用したアート空間の誕生、古い民家のカフェへの再生、「住む・働く・つながる」を模索する若者たちの移住――芸術という共通言語が世代や国境を越えて交流の輪を広げています。
- 毎回約100万人が来場。地域経済効果は計り知れません。
- アートと住民の協働プロジェクトが新たなコミュニティづくりを後押し。
- 芸術体験を通じて「島の誇り」が蘇り、子どもたちにも豊かな学びと刺激が。
「この島で暮らし、アートと共に歩む」。松山ケンイチさんの真摯なインタビューには、住民たちの率直な想いや新たな挑戦がいきいきと語られています。「限界集落」と呼ばれる場所にも、アートをきっかけとした未来が確かに生まれつつあるのです。
2025年秋の芸術祭、注目の新エリアと公式ツアーも充実
従来からの直島・豊島・男木島・女木島・小豆島・大島・犬島に加え、秋の会期限定で粟島・伊吹島・本島・高見島・宇多津エリアが加わりました。瀬戸内の島々を巡る各種公式ツアーも設定され、アート鑑賞と島の暮らし体験が一体となったプログラムが続々と登場しています。
- 公式アプリやサイトによる船・バスの時刻案内、島ごとに異なるスタンプラリー、各地でのガイド付きツアーなど、旅行者へのサポートも充実。
- 観音寺市中心部では10月31日〜11月3日にプロジェクションマッピングなどを使った「よるしるべ2025」も開催予定。「日常の再発見」をテーマに、新しいアート体験が楽しめます。
記念フレーム切手も発売、「アートの旅」を形に残す
この秋会期の開幕を記念し、香川県は芸術祭の代表作品をデザインした公式フレーム切手を発売。島ごとに異なるアートの魅力が一枚の切手に凝縮され、お土産や記念品としても人気を集めています。島を旅した思い出や、芸術との出会いを、形に残して大切な人に届けてみてはいかがでしょうか。
芸術祭を支える人々と、未来へのメッセージ
芸術祭の「本当の力」は、芸術作品そのものだけではありません。それを支え続ける地域の人々の熱意、アーティストやボランティア、観光客、そして「島で暮らす」ことを選んだ新しい住民たちの連携にあります。
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島の漁師さんやお年寄り、子育て世代がボランティアガイドとして活躍。
「自分たちの島のことを知ってほしい」「アートと私たちの生活、違いを感じてもらいたい」――松山さんも、手作りの島料理や漁村の日常にふれながら、そんな素朴な思いに何度も触れました。 - 子どもたちへのアートワークショップなども盛んに開催。地元の小中学校でも芸術祭とのコラボ授業が行われています。「アートから勇気をもらった」「将来この島でアーティストとして活躍したい」と夢が広がっています。
松山ケンイチさんが最後に語った言葉が印象的でした。「島の人たちの純粋さとアートへの熱意は、どんな観光地でも味わえない特別なもの。芸術祭は“観る”だけでなく、“感じて、関わり、未来を創る”ための祭典です」
訪れるすべての人へ――島でしか味わえない“本物”の芸術と人間の物語
2025年の秋、瀬戸内国際芸術祭の島々には、色とりどりの現代アートと、それに対話し支える地域住民の情熱、夢、そして新しい「出会い」が満ちています。松山ケンイチさんと共に、あなたもぜひこの島々の物語の「一員」になってみませんか。舟に乗り島を巡り、「芸術の力」が生み出す変化を、その目で心で感じてください。
最新情報やツアー詳細、記念切手販売情報は公式サイトや観光案内所で随時更新中です。安全・安心に芸術祭を楽しむために公式アプリや事前予約もぜひご活用ください。